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笹森くんのスカート 神戸遥真作

 読んでみたいなぁ、と思いながら購入せずにいたら、本屋さんから消えていました。
 図書館に行ったら、あったので借りてきました。

 本は買うものだと、本当は思います。
 ですが、今年引っ越すときに、多くの本を捨ててきました。引っ越し先に置き場所がなかったからですが、私は高齢者なので、あまり荷物は増やしたくないのです。
 わが家は妹も私も障害があり、独身なので、自分たちが亡くなったら、弟の家族に荷物を処分してもらわないとなりません。
 ですから、よっぽど考えてからでないと購入する勇気が湧きません。

 そんなわけで、この本も考えているうちに本屋さんから消えていました。

 読んでみたら、懐かしい風景が目の前に浮かびました。私はいま、西千葉の公民館でいけばなのお稽古をしています。
 モノレールの最寄り駅は作草部なので、作草部高校のモデルはあの高校かしら? と思いながら読みました。

 笹森くんがスカートをはこうとした理由が優しくて、理由なんか関係ない、はいてみたかったから、そう言い切る強さ、その笹森くんを優しく見守る友人の視線が素敵でほっこりして、自分の孫がこんな優しい男の子だったらいいなぁ、と笑顔になりました。

 次はどの本を読もうかとワクワクしますが、私は残念なことに本を読むのが遅いので、寂しいなぁと思いながら、きっと本屋さんで悩むのだろうと思います。

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