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座って眺めるっていう時間

こんにちは

ボクは伝統的な日本の木造建築(寺社、家屋問わず)と古い街並みが好きで、歴史が積み重ねてきた深みのある雰囲気、空間に感動を覚えます。
一方に偏りすぎないよう有名建築家の現代建築も見て学ばさせてもらっています。けれど建築を見に行こうとすると、やっぱり好きな日本建築がある場所を選んでしまいます。

好きの力ってすごいなと思います。



そんなこんなで今回のお話です。

以前に建築やとある地域を訪れた時のボクなりの歩き方をお話をしました。
それと類似した内容で、今度はボクなりの見方をお話ししていきます。


■座ると見えてくる

建物を見学に行くと順路はこちら的なサインがあります。多くの人がその順路通りにさーっと歩いて回っているのを見かけます。
正直なところ、ちょっともったいないな、と思っていて見学というより、どこか移動しているだけのように見えてしまいます。

歴史的建造物、特に日本の建築は立ち止まって床に腰を下ろしてみるのも一つです。

床に座るという日本的な生活習慣から作られている建築は座った時にその効果がわかります。
例えば庭園のある家屋、またはお寺であれば縁側から、居間から、雪見障子から、格子越しから、座って見る。とその先には自然の風景だったり、部屋の様子だったり、外の様子だったり、が美しく見えるように作られていることに初めて気づきます。

室内から外を眺めたとき、木の枠がまるで絵の額縁かのように風景を切り取った姿はとても素敵です。
さらにその時代を生きていた人が何を見て何を感じその時々を過ごしていたのかと思いを馳せる追体験もできると思います。

とはいえ好きの押し付けはしたくないので
そういう見方もあるんだなぁ、という具合でどこか行ったときの参考にしていただけたら幸いです。

■一旦立ち止まる

それともう一つ、
他愛もない余談と思って聞いてください。

ただ座って眺める時間
それがすごく心地良いんです。

インターネットからスマホの普及でだいたいのモノゴトがずっと繋がっているONの時代にあって、何かから離れる、OFFは貴重な時間に感じています。
きっとせわしい日々だったり、やる気スイッチONになった自分からだったり、一旦そこからはなれて距離を置く時間にホッとしているんだと思います。

建築を見て何か得ようと観察するところからだんだんと、ただそこに身を置いて、座って、目に映る景色を見て、聞こえて来る音に耳を傾けて、一息つく時間に身を委ねている間に心地良さを感じるようになってきました。

寺社や民家を訪ねて座って眺めることは、一旦立ち止まることが出来るボクとって大切なOFFの時間。キャンプはやりませんが、もしかしたら薪を焚べながら火を眺めている時間に似ているかもしれませんね。

どこかで皆さんのOFF話を聞かせてください。

それではこの辺りで失礼します。
ご覧くださりありがとうございました。

ではまた。


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