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「実際」に感じ取ってみる


こんにちは

建具のお話を#1#2と2回続けてさせていただきました。
現在の幕やパーテーションを使って仮設的に設営するアウトドアやイベントは、歴史を遡ってみると平安時代からずっとやってきた作業で、そこから考えていくと建具も空間を作るためにある道具だったというお話しでした。



今回は建具のお話はひとまずお休みにして箸休め的にボクのメモ日記を書いていきます。
時間が空いた時にのぞいてみてください。

それでは

つい最近に日本橋高島屋S.C.で開催されていたメゾン・エ・オブジェパリ展に行ってきました。
※3月21日に終了
海外のアーティストの作品にも触れられる機会、直に実物を見ることが出来るということもあってボクには貴重な時間でした。

貴重な時間と言ったのは、実物に触れて今をトキメク人たちの作品を生で体感出来ることが何よりも学びになるという意味からです。

■実際に見る、触れる

現代ではインターネットとスマホの普及でいつどこでも情報に触れられますし、国内に留まらず国外の情報まで見ることが出来ます。
さらにコロナ禍の状況がテレワーク推進させ、リモートでどこにいても人、場所と繋ながることがずっと可能になりました。

便利ですね。

でも、です。

ボクとしては、それでも実際に実物が触れることは大事だなって思っています。
というのも自分がその場で体験した臨場感は画面を通じた情報よりも説得力があると考えているからです。

現在ボクは自社製品の設計をしていて、形状や機能を詰めていくところでよく行き詰まります。
アイデアまでは良いのですが、実際に図化させていくところで一つ一つのパーツが、果たしてこれで良いのか、という問い掛けや迷いが図面と頭で行き交う状態です。

そんな時にはすぐネットで他のデザイナーさんはどうしているのかを調べて参考にはしています。ただ、そこから得られるのは形や雰囲気のさわり程度。取り掛かりの資料集めでは参考になりますが、作っていこうとする場合は素材の質感やサイズ感など知りたい部分が違ってきます。

そこにタイミングよくメゾン・エ・オブジェ パリ展が開催されていたのはホントに良かったです。展示は本の1ページのように作者と作品が紹介されていて、見てまわるというより本をめくるように歩く感じの展示構成が面白かったです。

そうした空間に身を置いて実際に自分の目で見て得られる作品のサイズ感から素材の質感、または画像からは見れない構造、それらが含まれた作品から受ける「臨場感」は実物に勝るものはありません。

先端のデザイナーさんたちの現物を見て学ぶことは平面的な図面上でにらめっこして凝り固まった頭をほぐしてくれます。


インターネットを通じて沢山の情報に触れられますが、全てをそこに身を委ねるのは違和感があります。

展示会を見に行くことのように、現地に自分の足を運ぶことや人と対面で会う、そんな「実際」の中にある場所の空気感、環境、人の雰囲気、表情やモノの佇まいなど。そういった事柄は身を持って体感してみてみないと本質的な事はなかなか見えてこないんじゃないのかなって思うんです。

他者の話や情報は参考程度にして、本当にそうなのか、っていう自分で感じ取る部分を持ちながらバランスを取っていきたいな、と。

そんな風に思います。

ということで
まとまりのない拙い内容でしたが、ここまでお付き合いくださりありがとうございました。


ではまた。


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