受容と諦めが才能を開花させる
昨日のコーチングセッションで「強みが活かせているかわからない」という相談を頂きました。
これまで、強みと近い概念である「才能」をテーマに2本記事を書いています。
人に本来備わってる才能や資質をうまく活用して生きることは、僕の中でも非常に大きな関心テーマですので、「強み」や「才能」について再度掘り下げてみたいと思います。
はじめに
まず簡単に定義のすり合わせからです。
ストレングス・ファインダーでは強みとは
と定義されています。
才能に知識やスキルをかけ合わせることで強みとなる
と捉えているようです。
一方で才能は
と定義されています。
要は、これまでの人生の中で自分の得たい成果や欲求に向けて自然と繰り返しやっていること、とも言えますね。
才能とは一切高尚なことではなく普通のこと
上記定義にもある通り、自然と繰り返してることが才能である以上、本人にとっては当たり前で普通のことです。
しかし人は誰もが才能という言葉に過度な期待をしがちです。
「まだ見ぬ才能が見つかれば人生が変わるかもしれない」と、才能を高尚なものと捉えてしまいます。
実は多くの人が才能を発揮できない要因はここにあると思うのです。
要は本来、普通にやっていることが才能にも関わらず、「そんなことは大したことでないから価値にならない」と、自分の才能を受容できないということです。
コーチング中に僕が感じたクライアントの才能の仮説をお伝えすることがあるが、「え、そんなことですか…?」という反応がそれなりに多くあります。
これまでのコーチングセッションでのクライアントの才能の仮説も以下のように、割と当たり前のことばかりです。
人に対する観察力がある
他者に目線をあわせられる
妄想ばかりしてる
気づくと人と人をつないでる
雰囲気を和らげるのがうまい
俯瞰して物事を見る
説明が上手
このような本人からすると一見普通に見えることを、受容して自覚することが才能を開花させる第一歩になります。
才能開花を妨げる憧れと他者評価
才能は担ってる役割や所属している環境によって、良くも悪くも評価されるものです。
才能で自然とやったことが悪く評価されてしまい、才能に呪いをかけてしまうこともよくあります。
また成功してる人への憧れから、自分の才能とは異なる資質を求めてしまうこともあります。
誰もがついつい成功してる人を目指したくなりがちですが、自分の才能と全然違う世界で戦うことになるため、非常に苦しい戦いであり、いわば無理ゲーです。
簡単ではないのですが、こういった他者評価や憧れなどから無いものねだりをするのは辞めることが肝心です。
潔く諦めましょう。
それよりも、せっかく持っている自分の才能に目を向けて、才能が活かせる仕事や環境をコツコツとデザインしながら、才能を育てていくことが重要です。
まとめ
一見普通なことに思えて受け入れがたい才能をしっかり受容し、他者の才能への憧れを諦める。
それができてはじめて才能を開花させることができます。
才能の仮説を持ち、それを日々の仕事や趣味の場でどんどん使ってみてください。
才能に正解はありません。常に仮説検証の繰り返しでしか無く、そう考えると人生を通じて実験していく感覚です。
才能の仮説をぶつけ続けてみると、必ずどこかでポジティブなフィードバックが得られ、だんだんと才能に確信が持てるようになります。
肝心なのはいきなり大きな成果を得ようと焦らないこと。
人生は超がつくほど長いフルマラソンのようなものです。ないものねだりをせずに、コツコツ才能の実験を積み重ねた人に才能は開花するものだと思います。
僕もまさに人生をかけた壮大な実験の途中です。
参考までに、僕のストレングス・ファインダーのTOP5は、最上志向、共感性、学習欲、個別化、成長促進です。
最上志向 × 学習欲 でマニアックに認知科学や人の生き方について探求をして、共感性 × 個別化 × 成長促進の資質を活かし、1対1で相手に合わせて成長を促すコミュニケーションを取る。
これがうまくハマってると感じるのがコーチングだっただけです。
逆にこれしかできないと諦めています。
才能を活かすということは、それ以外をどんどん削ぎ落としていくことなのかもしれません。
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