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オンライン公開資料「【第三回 聖書入門講座】初めにことばがあった --聖書が伝える人間の可能性--」

こちらは現在配信中の動画「【第三回 聖書入門講座】 初めにことばがあった --聖書が伝える人間の可能性--」の資料です。
ご視聴方法などにつきましてはこの記事の最後で詳細をお知らせしておりますのでぜひお読みください。

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第三回
聖書入門講座 初めにことばがあった
--聖書が伝える人間の可能性--


 
テーマ 「愛」について
 
 
聖書の世界へご案内!
 
初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。
                    (ヨハネによる福音書)
 
 
古いロゴスと新しいロゴス
 
・古いロゴス=ことば=理(ことわり)(ヘラクレイトスのロゴス)
ヘラクレイトスの考え方
万物は流転する、対立的調和結合
「戦いは万物の父、万物の王」
「智恵は、ものの本性(フュシス・自然)を聞き分けて、それに従って真実のことを言ったり行ったりすることにある」
 
・新しいロゴス=ことば=理(ことわり)
01:01初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。 01:02この言は、初めに神と共にあった。 01:03万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。 01:04言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。 01:05光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。 01:06神から遣わされた一人の人がいた。その名はヨハネである。 01:07彼は証しをするために来た。光について証しをするため、また、すべての人が彼によって信じるようになるためである。 01:08彼は光ではなく、光について証しをするために来た。 01:09その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。 01:10言は世にあった。世は言によって成ったが、世は言を認めなかった。 01:11言は、自分の民のところへ来たが、民は受け入れなかった。
(ヨハネによる福音書 第1章第1-11節)
 

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結婚とはひとつの神秘である!? バレンタインデーの起源について
 
バレンタインデーのふたつの起源
 
聖ウァレンティヌス
バレンタインデーである2月14日は3世紀頃のキリスト教の聖職者ウァレンティヌス(Valentinus, 生年不明~269年頃)の殉教の日であり記念日。この日が祝われるようになったのは496年からと言われている。後にヨーロッパでの中世末期である14世紀から15世紀になるとフランス語や英語の文学作品などで2月14日と恋愛が関係付けられて語られるようになった。
 
ウァレンティヌスについての主なエピソード
ローマ帝国皇帝クラウディウス2世は兵士たちの結婚を禁止した。その理由は愛する人を故郷に残した兵士は士気が下がるとクラディウス2世が考えたからである。当時のローマ帝国ではいまだ異教であったキリスト教の司祭ウァレンティヌスは兵士たちを憐れみ、彼らのために内緒で結婚式を行っていた。このことを知った皇帝クラディウス2世はウァレンティヌスにこれをやめるように命じたが彼はこれに従わなかったために処刑された。
なお、ウァレンティヌス処刑の日はローマ帝国における祭日である「ルペルカリア祭」の前日である「2月14日」であった。
 
「ルペルカリア祭」
1000年以上にわたって男女の出会いの機会となっていた自由すぎるお祭り。5世紀末に当時のローマ教皇ゲラシウス1世によって禁止され、496年にウァレンティヌスのエピソードと結び付けられて2月14日は「バレンタインデー」とされた。
 
☆ウァレンティヌスはなぜ「結婚」にこだわったのか?
「秘跡(サクラメント、sacrament)」としての「結婚」
たとえばカトリックでは、秘跡はイエス・キリストによって定められ人の目には見えない「神の恵み」を教会における儀式において目に見える「しるし」として信者に与えられるものであるとされる。なおカトリックでは「洗礼」「聖体」「堅信」「ゆるし」「病者の塗油」「叙階」そして「結婚」が秘跡とされている。
 
☆「神の恵み」とは?


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愛、さまざま
西洋の、そして日本の「愛」についての考え方と、聖書の「愛」についての考え方との違いについて、ご一緒に考えてみましょう。
 
☆古代ギリシア語における四つの「愛」
エロス 美しいものへの想い
フィリア 友人の間での想い
ストルゲー 家族の間での想い
アガペー 他者に対する無償の想い

愛と不安
愛とは楽しく嬉しいばかりの想いではありませんね。愛には固有の「不安」のようなものがつきものなのかもしれません。では、愛をめぐる最大の不安とはどのようなものでしょうか?そして、そのような不安とは無縁な、いわば「完全な愛」とはあり得るのでしょうか?
 
聖書における愛についてのことば
聖書における愛についてのことばをご紹介いたします。ご一緒に味わい、語り合い、考えてみましょう。

「愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。」(コリントの信徒への手紙 13:04)
 

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「04:16わたしたちは、わたしたちに対する神の愛を知り、また信じています。神は愛です。愛にとどまる人は、神の内にとどまり、神もその人の内にとどまってくださいます。」(ヨハネの手紙1)
 
「善きサマリア人のたとえ」
10:25するとそこへ、ある律法学者が現れ、イエスを試みようとして言った、「先生、何をしたら永遠の生命が受けられましょうか」。 10:26彼に言われた、「律法にはなんと書いてあるか。あなたはどう読むか」。 10:27彼は答えて言った、「『心をつくし、精神をつくし、力をつくし、思いをつくして、主なるあなたの神を愛せよ』。また、『自分を愛するように、あなたの隣人を愛せよ』とあります」。 10:28彼に言われた、「あなたの答は正しい。そのとおり行いなさい。そうすれば、いのちが得られる」。 10:29すると彼は自分の立場を弁護しようと思って、イエスに言った、「では、わたしの隣人とはだれのことですか」。 10:30イエスが答えて言われた、「ある人がエルサレムからエリコに下って行く途中、強盗どもが彼を襲い、その着物をはぎ取り、傷を負わせ、半殺しにしたまま、逃げ去った。 10:31するとたまたま、ひとりの祭司がその道を下ってきたが、この人を見ると、向こう側を通って行った。 10:32同様に、レビ人もこの場所にさしかかってきたが、彼を見ると向こう側を通って行った。 10:33ところが、あるサマリヤ人が旅をしてこの人のところを通りかかり、彼を見て気の毒に思い、 10:34近寄ってきてその傷にオリブ油とぶどう酒とを注いでほうたいをしてやり、自分の家畜に乗せ、宿屋に連れて行って介抱した。 10:35翌日、デナリ二つを取り出して宿屋の主人に手渡し、『この人を見てやってください。費用がよけいにかかったら、帰りがけに、わたしが支払います』と言った。 10:36この三人のうち、だれが強盗に襲われた人の隣人になったと思うか」。 10:37彼が言った、「その人に慈悲深い行いをした人です」。そこでイエスは言われた、「あなたも行って同じようにしなさい」。(ルカによる福音書)
 
 
今回の「ことば」
「はじめに言葉があった」という講座名にちなんで、毎回、聖書の中から印象的なことばをご紹介いたします。ご紹介することばを通じて参加者の皆さんがご自身の「可能性」にお気づきになることを願っております。
 
~~~~~~~~~~~~~~(資料ここまで)~~~~~~~~~~~~
※なお、動画をお申込みの方にはこの資料をPDF形式でお送りいたします。ご希望の方は下記メールアドレスに、件名(タイトル)「第三回資料希望」とご記載いただいた空メール(本文無し)をお送りください。
philosophicaldiagnosis@gmail.com

2/12に池袋のROCKETCAFEさんにて開催された「【第三回 聖書入門講座】初めにことばがあった --聖書が伝える人間の可能性--」、おかげさまでご好評のうちに終了いたしました!

こちらのページではこのイベントのアーカイヴ(動画)視聴をご案内いたします。約80分のYouTube動画でご購入価格は「2,500円」となります。

☆この動画の内容は以下のようになります。
・キリスト教の成立と新約聖書の内容についての簡単なお話
・この講座のタイトルについて
・「ロゴス」について
・今回のテーマ「愛」について
・バレンタインデーの起源について
・「結婚」とは?「秘跡」とは?
・愛、さまざま
・愛の「不安」
・神からの人間への愛
・善きサマリア人のたとえ
・出会いの・愛の「可能性」

☆サンプル動画もございますのでぜひともご覧いただき、ご購入をご検討ください!
・「第三回 聖書入門講座」サンプル動画① 「古いロゴスと新しいロゴス」
https://youtu.be/oofww1qhCKw

☆また3/19に、動画をご購入いただいた方には無料でご参加いただける、動画内容についての質疑応答・語り合いのオンライン・イベントを開催予定です。こちらにつきましても詳細をお待ちください!

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☆この講座について
『聖書』は過去数千年にわたって読み継がれてきた世界的なベストセラーであり、哲学・文学・芸術などさまざまな分野にたずさわる人々に多大なインスピレーションを与え続けてきました。『聖書』は、もちろんキリスト教において最高に重要な書物ですが、そこにはたんにキリスト教徒の人たちに対してだけでなく、人類全体に対する数えきれないほどのメッセージが込められています。
この講座は、聖書やキリスト教にご関心のある方はもちろん、ご関心はあるものの普段はなかなか親しむ機会がないといった皆さんを聖書の世界にご案内する講座です。
受講していただくにあたって現在キリスト教徒であるとかこれからキリスト教徒になることをお望みであるといった意味での信仰は前提といたしません。この講座ではむしろ聖書を、たんに信仰のための・信仰に導く書物としてではなく、より広く人間について学ぶことのできる書物としてご紹介いたします。
この講座にご参加いただくことによって、身近な人たちが、自分自身が、そして「人間」というものが、これまでとはまったく違って見えてくるかもしれません。またさらに、そのような変化の中で、皆さんがこれからどのような人になることができ、どのように生きてゆくことができるのかといった、皆さん自身の中の「可能性」が見えてくるかもしれません。

☆こんな人におすすめ!
・「なんだか面白そう」と想った方
・聖書やキリスト教についての知識を深めたい方
・信仰には興味がないが聖書やキリスト教には興味があるという方
・いわゆるカルトなどの怪しい集団とかかわり合いになる心配なしに聖書やキリスト教について学びたい方。
・聖書やキリスト教について自由に気軽に語り合える仲間がほしい方。
・これからどのような人として生きていゆきたいか、生きてゆくべきか、そういったことについての「道しるべ」をお探しの方。

☆主催者について
中畑邦夫(なかはた くにお)
博士(哲学)。明治大学法学部法律学科卒、上智大学大学院博士後期課程修了。現在、上智大学等で哲学、倫理学、宗教関係の授業で教鞭を執る。専門はヘーゲルの哲学、キリスト教思想、医療倫理、生命倫理、ビジネス・エシックス。また、哲学対話の主催者・ファシリテーター、企業内での研修会やインターンの講師なども務める。
「アカデミックな世界の『外』で、哲学をはじめとした教養を愛する人々のコミュニティをつくることを目指して活動しています!」


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