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Karin
2023年10月27日 12:46
ベテランSVは「おっ」という表情でPCから顔を上げた。 フロア内が混み合っている時に起こる独特の空気が漂い始めたと敏感に察知したようだった。 そのSVは天井から吊るされた映像画面を見て、込み具合はどうかを確認した。案の定、多くのお客が待機している事がわかった。「うーわ、まずいな」 全チームリーダーのみが閲覧出来るグループチャットから、「お願い!ASVで電話対応に入れる人いない?」と要
2023年10月22日 20:50
「虎っち、熊さん。ASV昇進おめでとう!カンパーイ!!」 瑠美は乾杯の音頭に、買って出たようだった。 この日、チームのメンバーは横尾が週に1度だけ出ているというBARを貸し切り、二次会として集まった。「まさか、横尾君がバーテンやってるとは思わなかった」「いや、大学からここにいたんです。当時は週4とか入ってたんですが。今は週1なんで、楽しくやれてます」 横尾は話しながらカクテルを作り、新