田中邦裕

さくらインターネットの社長ほか、アイモバイル、アイプラグの社外取締役、未踏のPMとか… もっとみる

田中邦裕

さくらインターネットの社長ほか、アイモバイル、アイプラグの社外取締役、未踏のPMとか、業界団体の理事とか。元は高専でロボコンやっていたエンジニアですが、学生起業していまは経営者です。東証一部上場した経験を生かして、スタートアップの支援や、起業家のメンターなんかもやっています。

最近の記事

人間関係が悪いとき、悪いのは関係であって、人間ではない

長年、会社や団体をやっていると、人間関係の悪い人の話を聞きます。 本来は深入りしても仕方がないのですが、それを避けてみんなが組織を動かすと、動けるパスがどんどん減ってきてしまい、いずれは組織が崩壊します。 交通ネットワークで例えると、少し通行止めの道があっても、通行は迂回しながらできますが、そこら中で通行止めで発生すると、どんどん移動しにくくなり、行きすぎると酷い渋滞になり、最終的には移動できなくなります。 会社に置き換えると、本来はこのように進めれば便利なのに、そこの人間関

    • 新人プロジェクトマネージャーから見た未踏

      久しぶりに投稿したこの記事は、未踏のアドベントカレンダー2021の12日目のものです。 2018年よりプロジェクトマネージャーを担当させていただいている田中です。 せっかくなので、私の未踏との関わりや、私が見てきた未踏、そして未踏の魅力について紹介したいと思います。 私が未踏のことを知ったのは、実に20年以上前のことで、ちょうど未踏が始まってすぐくらいの頃だったと思います。 18歳でさくらインターネットを起業し、20歳で高専を卒業して、受託開発をしないと食べていけない時に

      • IT保護者の会が始まります!

        私が委員長している、ソフトウェア協会のプログラミング教育委員会で、なんで教育現場でデジタルがしっかりと使われていないんだろうかと言うことに対して一石を投じるために、IT保護者の会というのを始めることにしました。 きっかけは、委員でもあるサイボウズの青野社長が、GIGAスクールが始まっても、いまだに禁止事項と紙ばかり。 どうにかならないものか、と仰ったことです。 そんな中で、委員の方々から、Twitterで募集してみたらどうだろうと言うことになりました。 例として、以下のよ

        • ITの導入段階を勝手に雑く3段階に分けてみた

          やっぱり日本のITの導入度は極めて低いなと思う今日この頃です。 例えば、マイナンバーカードで特別定額給付金を申し込んだら、裏が手作業で、単なるフォームやったんかいと言う事態とか、保健所とか病院でシステムに入力した後で手で書き写してFAXしていた事態とか、ITを使ってるはずなのに、なんかおかしいと言うケースが少なくありません。 そのため、私の方で「Digital」と言う英単語を活用して、デジタイゼーション(Digitization)、デジタライゼーション(Digitalizat

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          去年の12月に社員の皆さんへ「なんで会社に来ないといけないんだろう」って話した時のこと

          さくらインターネットでは、幹部の人(リーダー以上)を対象に、モーニングミートアップという、月に一回、社長のありがたい話()をしています。 でも、そもそもなんで社員が朝早くから社長の話を聞かないといけないんだ?とも思い、昨年の12月17日に「なんで通勤ラッシュにもまれて、朝の9時(当社の定時は9時半〜18時半なので、参加する人は9時〜18時に前倒し)にわざわざ集まって、社長の話を聞かなきゃいけないんだ?」って話を、前置としてしました。 当時は、社長は何言ってんだろうと思った人も

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          わたしの非常事態宣言 〜 でも悪いことばかりではないぞ(田中邦裕) #わたしの非常事態宣言

          「わたしの非常事態宣言ーでも悪いことばかりではないぞ」 https://essential-management.jimdofree.com/nc20200405 日本において、緊急事態宣言を行うか否かの報道が繰り返されています。 大規模な感染拡大を防ぐためにも、社会的距離をとり、可能な限り他の人との接触を避けるよう呼びかけも行われています。 さくらインターネットにおいても、2月末に全面在宅勤務の呼びかけを行い、データセンターにおける一部のメンバーを除いて、不要不急の外出を

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          BBSakuraNetworks設立のエピソード

          この記事はBBSakuraNetworks社のアドベントカレンダーとして、設立にあたってのエピソードをまとめたものです。 BBSakuraNetworks社は、さくらインターネットとソフトバンクが49:51で折半出資をして、2019年8月に設立した会社です。 もともと、さくらインターネットが「さくらのSIM」という名称で、月額13円からの利用料金で、SIMそのままで国内3キャリアを切り替えできるという、IoT向けモバイルネットワークサービスを行っていたことに端を発します。

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          〔本質の逆は形式〕エッセンシャルマネジメントスクールのすすめ

          この記事は、エッセンシャルマネジメントスクール Advent Calendar 2019の、6日目の記事です。 7日目の記事は、「2020年は、働き方改革から学び方改革へ。 ネットもリアルと同じ学び方ができる時代へ」です! 「本質の対義語は形式である」 先日、「社会人の不幸の8割は合意のない期待から」という記事を書いた際に、エッセンシャルマネジメントスクール(EMS)にて学んだ「本質行動学」について、少し紹介しましたが、来年1月からEMSの第二期が開講されることになり

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          一週間より先の予定を入れないようにするライフハック

          毎日皆さん、忙しい忙しいと言ってませんか? 私自身も、いろんな方とお会いしたり、いろんな会議に出たりと、使える時間は限られていて、ついつい忙しいと思ってしまうことがあります。 昨年のIVS DOJOにて、社長の仕事の大事なことの1つは機嫌よくいることって言う話をしたんですが、私自身もともと短気ですぐに怒ってしまうタイプなので、機嫌を維持するために、余白をしっかり持って、あまり忙しくしないことと、ちゃんと寝ることに心がけています。 さくら田中氏「社長の機嫌が悪くなると会社は傾く

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          社会人の不幸の8割は合意のない期待から

          社会人の不幸の8割くらいは、合意のない期待によって生まれているんじゃないかなぁと思っています。 勝手に期待をして、裏切られたと思う、この気持ちが自分の中のフラストレーションを生んでいます。 このことを、先日のダイアモンドオンラインの記事(債務超過を招いた経営陣の「無関心」が最大の失敗 さくらインターネット・田中邦裕社長)でお話ししたんですが、思いのほか周りからの反響を頂いたので、ちょっとnoteを書いてみます。 一つの例ですが、上司が部下に対して、これくらいやってくれて当然

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