見出し画像

NERV防災アプリを提供するゲヒルン社の紹介

NERV防災アプリや、Xの@UN_NERVアカウントの運営をしているゲヒルン社について、どんな会社なんだろうというポストを見かけるので、せっかくですから他己紹介をしてみようと思います。

ゲヒルン社は、いまはさくらインターネットのグループ会社ですが、もともとは代表の石森さんが「さくらのVPS」ユーザーで、ホスティングサービス提供もされていたことから、2011年3月9日にTwitter上でのつながりが始まりました。
その2日後、東日本大震災が発生し、石森さんが石巻出身という事もあって、ヤシマ作戦など、Twitterで震災関連の情報発信を開始し、急遽それらをサーバでサポートする事になりました。
そして数ヶ月後には、さくらインターネットの開発やセキュリティ診断などのお手伝いをいただく事になり、ゲヒルン社の本社がさくらインターネットの東京支社内に設置され、いまのCOOの糠谷さんもジョインされました。
その時は場所とサーバの支援を通じて起業を応援してた形で、特に出資はしておらず、リソース支援だけでしたが、お互いにノウハウとリソースを出し合いながら、一緒に楽しく働いていました。

その後、いまはNOT A HOTELで有名な濱渦さんが当時経営されていたアラタナ社の配下となり、さくらインターネットの事務所からも卒業して、セキュリティ診断を主軸に事業を行うことになります。
そして、しばらく経った頃に防災に本腰を入れて取り組みたいと相談を受け、さくらインターネットで全株式を取得し、株主としてもサポートすることになり、グループ会社となりました。
ゲヒルンは、日本をもっと安全にするというミッションのもと、サイバーセキュリティと防災が主な事業ですが、私自身デジタル技術をもっと安全にするだけではなく、デジタル技術が社会をもっと安全にできると思っていて、そういう観点からもゲヒルンのミッションには非常に強く共感してきたので、必然だったのかもしれません。

その後、NERV防災アプリをリリースし、専用線で防災科学技術研究所(防災科研)からの地震情報を直接取得するインフラを整備するなど、防災事業については着々と強化され、いまでは最も地震通知が早いアプリにもなりました。

ゲヒルンの防災情報配信

いまでは、共同で独自の観測網が整備できないかとか、さくらインターネットで運営しているTellusという衛星データプラットフォームとの連携ができないかといった話も出ています。
事業的にはどうしてもコストがかかりますし、収益性も短期的には難しいですが、それでも防災情報を提供するB2Bサービスも少しずつ売上を上げられるようになり、防災事業もしっかり自立し始めました。
ただ、なぜもっと大きな企業でもなく小さな企業でと言われることが良くあります。
ゲヒルンのNERV防災アプリにしても、さくらインターネットのGPUクラウドやガバメントクラウドもそうですが、なぜ私たちができているかというと、多くの会社が短期的な利益ばかりを見ている中で、長期のミッションを掲げて経営しにくい社会環境の中でも、私たちは比較的長期でミッションを見ているからだと思います。
短期的には大変ですが、中長期で見れば社会に必要とされる会社はずっと生き残るはずだと確信しています。
そんなゲヒルン社を引き続き応援してもらえると嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?