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2021年 肌診断AIが生み出す3つの可能性

あけましておめでとうございます。
Noveraの代表をしております遠藤です。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

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気づいたら1年ぶりにnoteを書くようです。
昨年は、3月にコロナの脅威が日常に舞い込み、4月7日から5月6日までの1か月間緊急事態宣言が発令される事態にまで影響が広がりました。
弊社も漏れなく大きな影響を受けました。
予定していた店舗への肌診断の導入が全て延期or白紙となり、経営戦略の転換を余儀なくされました。
また、コロナへの感染対策として3月よりリモートワークへ全面移行しました。
結果的にオフィスを使わなくなりましたので、オフィス機能を最小限にし渋谷へと引っ越ししました。
今現在も社員とは毎日slackで連絡をとってはいますが、自宅で仕事をしてもらっています。
幸い、弊社は「viewty」というアプリで培った肌診断AIをAPIとして企業向けに提供していることもあり、リアル店舗からECへの顧客の導線転換ニーズに対応できました。
また、一度需要が落ちたリアル店舗も10月に入ってから、コロナ禍における購買体験の改善, 非接触, DXといったニーズが増え、肌感ではやれることが物理的に限られているためか、ECよりも課題を抱えているところが多くなってきた印象です。
そして、2021年もコロナとは付き合わなければいけなく、デジタルへの転換及び投資は不可逆的変化なので、いわゆる「ニューノーマル」が定着していくと思います。

Noveraの肌診断AIについて

弊社の肌診断は、200名以上の現役で活躍されている美容部員を始めとした「美容のプロ」の知見を学習したAIを搭載しております。
200名以上の集合知と思っていただいて構いません。
日々お客様と接し数千人, 数万人という肌を見てきているプロの知見を学習しているからこそ、定義が難しい肌質を始めとした8項目以上の項目で診断を行うことができております。
また、美容のプロだからこそ見ている箇所、検討する部分が異なり、他の誰が定義したものよりも化粧品をおすすめする上では納得感の高い診断を行うことができると考えています。
しかし、BeautyTechにおいて、2021年になった現在も肌診断AIを開発している会社はほぼ皆無であり、ニーズはあれど、ノウハウがあまりない業界です。
美容のプロの知見を学習するというのは、一見合理的な素晴らしいソリューションに見えますが、アンケートからAIに学習させ、そこからさらに精度を高めていく作業は非常に不確定要素の多い骨の折れる作業であったと、この1年で多くの試行錯誤を通して痛感しました。
そんなこともあり、着実に社内にプロのノウハウを学習しAIにアウトプットさせることのノウハウが溜まり、会社初のAI関連の特許化の調査も進めております。

AIの具体的に何をどうやっているのかは、こちらの弊社テックブログ「Novera AI Style」を御覧ください。
現在この肌診断AIをAPI「viewty skin checker」として企業様に提供しております。

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2020年、肌診断のブラックボックスが開き始めた

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2020年弊社はコロナ禍で動きがとりにくい状態ではありましたが、様々な企業様に対して営業・商談、そしてPOCを行って参りました。
全ては、「肌診断」の本質的ニーズはどこにあるのかを探すためです。
スタートアップな方々には、PMFと言えばわかりやすいかと思います。
そもそも、肌診断は店頭で接触型の機械を使って行うのが通常です。
しかし、「店頭になかなか行けない」や「買わされそうで行きにくい」などの顧客事情やデジタルマーケティングの浸透により、より手軽にスマホでできたらというニーズが増えました。
これが、コロナで更に加速したというイメージを持ってもらえればと思います。
しかし、手軽に肌診断がスマホでできるということ自体がここ数年で出てきたものであり、技術ハードルも高く、デジタルにおいて肌診断を行ってきた事例はほとんどありません。
その際、肌診断を入れることでどんな機能をするかのブラックボックスを、弊社のここ1年の試行錯誤を通して開きつつあります。
一顧客からすると化粧品を選ぶ際の参考情報、肌状態推移の観察といった目的が多く挙がるかもしれませんが、実際に数字として見ると以下のとおりでした。

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肌診断は、ハードルが高いと思われます。
通常の広告を送ってECリンクを踏ませることに更にひと手間加えますからね。
しかし、その通常の広告が普遍化しており、顧客の反応が鈍ってきている課題感もあります。
そこで肌診断ありと無しでURLのクリック率は変わるかの実験をしたところ、肌診断ありのほうがURLクリック率が高く出ました。
これは、普段反応しない層にも注目してもらいたい時に利用できる可能性が高いです。
より細かいターゲティングをすると更に効果が上がると思います。
そして、一番驚きだったというより、大きな収穫であったのが興味関心に対する肌診断の効果です。
肌診断ありとなしを比較すると、ありのほうがブランドECサイトへの遷移率が5~7倍高く出ました。
これは、顧客が自分の状態を把握したことにより目の前にレコメンドしてもらった商品を自分事化できるようになったからだと捉えております。
そして、なぜこれが自分にとって良いと言われているのかを深く知る姿勢を、肌診断によって作ることができたことでもあると思っております。
CCCマーケティング様とのお取り組みの一つ目は既に終わりましたが、iStyle様とお取り組みしている特集サイトは絶賛動いておりますので、まだの方はぜひスマートフォンで以下のサイトにアクセスしてみてください。
他にもご紹介したい事例はございますが、言えないこともあるのでご了承ください。

さて、ここまで弊社肌診断AIの紹介と2020振り返りをして参りましたが、ここからは本題である2021年、肌診断はどう変わるのか、どんな可能性を見せてくれるのか、弊社のポジショントークも交えてお話させていただければと思います。
肩の力を抜いて読んでもらえれば嬉しいです。

【可能性①】場所と時間から専門家を開放するツール

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なんだかリモートワークの宣伝みたいなタイトルですね(笑)
肌診断がいつでもどこでもできるようになったこと自体が場所と時間からの開放ですが、例えば1人のカリスマ性をもった美容部員に診てほしい、あのインフルエンサーに診てほしいというニーズがある場合、その方が1日フル回転で対応しても対応できる数が限られます。
更に、日本のスキンケアは世界的に評価が高く、教育が行き届いた日本の美容部員に診てほしいというニーズも多いです。
コロナがそのニーズに拍車をかけていると感じており、これこそAIが解決できることなのではと思います。
弊社の肌診断AIのように、AIがそのノウハウを学習することでその方の知見に限りなく近づけた診断の実現が可能になります。
ビジネスモデルもその方にバックが入るようなものにすれば、単にノウハウを渡すだけというのも防げるかと思います。
ただ、最初のほうにも記載しましたが、特に美容におけるノウハウの学習及びその精度上げはセオリー通りのAI開発では難しいです。

【可能性②】想いをより遠くより深く浸透させるツール

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・ブランド → 顧客
ブランドにとって、ブランドメッセージにいかに共感してもらえるか、浸透させられるかはリピーターを獲得する上で非常に大事ですが、顧客はなかなかそこまで読んでくれないことが多いはずです。
弊社が解明してきたブラックボックスの中で、肌診断を利用することで深く知る姿勢が作れることがわかりましたので、肌診断を組み入れた導線設計次第では、想いや背景を知ってもらうことで顧客により納得した形で購入していただけるかと思います。

・顧客 ↔ 顧客

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肌に悩みを抱えている方は多いと思います。
僕もその1人なのですが、なかなか自分と肌状態が近い人と話したこともなければ、ましてやなぜその人がそれを選んだのかを知る機会もないです。
もちろん、自分の肌状態が主観で正確には捉えられないという課題もあります。
レビューを見た時に、自分と同じ肌状態の人たちがその商品を使用してどう感じたのかを知ることができればより購入に対する角度を上げることができると思います。
また、イベントで同じ肌状態, 同じ課題の人たちを集められれば、より深く自身や商品のことを理解できるようになるでしょう。
弊社の肌診断AIは、肌状態を判定可能な唯一の肌診断です(#PR)

【可能性③】肌データとライフスタイルデータの相関

弊社は、去年CCCマーケティングさまと協業を発表しました。
年間50億件超におよぶ購買データと7,000万人を超えるT会員ライフスタイルデータを統合したデータベースにNoveraが有する肌データを連携することにより、肌データとライフスタイルデータの相関も見ていきます。
肌は、何を食べたか、どのくらい寝たかなどのライフスタイルによる影響を受けやすく、まだ多くのことがわかっておりません。
例えば、この雑誌を読んでいる人はこの肌質が多いやこの食べ物を週3で食べている人と週7日で食べている人はこういう肌質の違いがあるなどがわかってきますと、より細かい商品開発やマーケティングに生かせるようになります。
今年どこまで実現できるかわかりませんが、CCCマーケティング様と連携して前に進めて参ります。

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ほぼ自社の報告と宣伝になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございましたmm
今年もがんばります!

このnoteを読んで何かご相談ご依頼等ございましたら、僕のtwitter, facebookもしくは、下記よりご連絡くださいませ。
contact@novera.co.jp

・株式会社Novera コーポレートサイト
https://corporate.novera.co.jp/
・viewty アプリダウンロードサイト
https://viewty.page.link/RtQw
・株式会社Novera 公式Twitter
https://twitter.com/novera_pr

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