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怒涛の週3鶏から揚げ@瀕死の6月振り返り


私、失敗しないので(於*から揚げ

6月初旬。私はたいそう暇だった。
5月に詰めて仕事や用事を片付けたおかげで、日常は凪の状態が続いていた。
レギュラーの仕事の納品はあったけど、それはディレクターにスケジュールがしっかり管理されているので、イレギュラーな動きにはならない。
映像会社でのアルバイトもあったけど、それは出勤の日が決まっているし、仕事もほぼルーティンで、何も慌てることはない。

私は、ツイ廃になってみたり友達と優雅にランチしたりジムに行ってみたり本屋と図書館を心ゆくまでハシゴしたり、さらに大人ぶってプロボノ活動もばっちりキメた。(えらい

そんなふうに調子に乗って遊んでいた矢先。

公園で息子が足にケガをした。
近所のママさんに電話をもらって迎えに行くと、息子は痛くて歩けないと言う。マジかよ大げさなと思いつつ、しょうがないから私は30kgの男児をおぶって帰った。
腰、腰がやばいです。

なんか、その日から。
その日からだよ。
6月、毎日毎日慌ただしくなったのは。

★★★

息子のケガは日曜日の出来事だった。月曜日の朝イチで整形外科へ行き、診察をしてもらう。打ち身か捻挫だとタカをくくっていたら「骨折」。足の甲の骨にひびが入っているという。

「ぼくね、木をけったんだよ」
木を、蹴った?
「○○に腹が立ってね。○○をけりたくなったけど、それはだめだと思って、木をけってみたの」
蹴ってみた、じゃないよう(泣
友達蹴り倒して、ケガを負わせてしまうよりはずいぶんマシだけど。

さて、先生!
えええ、あ、そうですよねギプスですよね固定ですよね。
ええと、先生!風呂は、あ、そうですよね濡らしちゃいけないですよね。
学校の送迎…!そうか送迎。はい、わかりました。
えっと、治るまでどれくらい? 早くて三週間…!

運動が大好きなのに、可哀そう…。
というのは真っ赤な嘘で、私には、息子を可哀そうと慮る気持ちは1ミリも芽生えなかった。(ごめん
ケガの理由が理由だけに。足以外は元気だし。そして、これからしばらく続く生活の面倒さ。それらを想像して頭がクラクラした。

さらに私の心の中には、あるヨコシマな考えが浮かぶ。
息子は、5月末にサッカースクールに入会したばかり。つい先日、入会金やユニフォーム代、初月の会費その他のお金を、がっぽり取られた矢先の骨折だ。
なんともったいない。
息子 < 金 
ごめん。

診察を終えてから、息子を心配していた夫にメッセージを入れた。
すぐさまの返信には

「ありゃりゃ、大変。送迎とか協力するから」

この言葉には彼の優しさが詰まっている。夫は私よりも子煩悩だ。子どもの体調の悪さに、私よりも思いやりのある看病をしようとする。
ただ、残念ながら想像力はない。
「言ってくれなきゃわからないんだよ僕は」
結婚して数年は、コレで何度ケンカしたことか。
察してくれ VS 言ってくれ
今ではだいぶ、お互いに譲歩があるので、ケンカはしなくなったけども。

それに、私がクラクラしているのは、送迎だけの話ではないのだ。

まずは学校に連絡を入れる。先生に体育ができない間の指示を仰ぐ。(プールも始まっていた…)マンションの登校班に連絡をする。サッカーと野球のコーチに連絡を入れる。保険の手続きをして、書類を揃える。
そして当然、靴は履けないのでサンダルを買いに走る。
あれ?学校内でのサンダルもいるのか?どうなんだ。
ええと、サンダル片方だけ、右を2個売ってくれませんかね?
ダメですよね。

そして、送迎の時間に重なっている私の予定を見直す。

こんなふうに、些末な用事が一気に押し寄せる。
それで「クラクラ」してるんです、私は。

その日以来、自分の仕事にアルバイト、通常の家事に加えて、息子の送迎と病院通いがプラスされた。

あら。文章にすると、たいしたことない?

違う。違うのだ。
運が悪いことに、息子がケガをした最初の週と二週目は、学校の都合で短縮授業が多かった。それもランダムに。短縮5時間、短縮6時間、通常の5時間、通常の6時間、それに加えて地区ごとの居残り時間の日。
それぞれで下校時間が異なる。確か、お知らせのおたよりが来てたはず。
でもそのおたよりが、見当たらない。
誰がわるいの(わたry

だって、こんなに下校時間を気にする生活になると思わなかったから…!
さらに痛手なのは、私には、下校時間教えて♪と気軽に言える同学年のママ友達がいないこと。(重症
そんなわけで、いつもは夕方4時位まで集中してできる仕事が、「迎え」という用事のために散漫になる。
あれ、仕事が進んでないどうしよう。てな状態が毎日続く。

その仕事への焦りは、家事、とくに料理へしわ寄せがいき、息子のケガ2週目には、スーパーマーケットで何を買えばよいのかわからなくなった。
「これがあれば、しばらく買い物に来なくていいかも」と、鶏もも肉1kgのパックを選んでしまう。さらに、あ、娘が好きだよねと鶏手羽元1kgパックもカゴに放り込んでしまう。
鶏祭り。
頭が回っていないので、帰宅後、小分けにして冷凍なんていうお利口な作業はもちろんできない。

料理に頭が働かなくなってきた初日、私は鶏手羽元肉の半分ををから揚げにした。
私は揚げ物が得意だ。そしてさほど面倒に感じない。
娘に「鶏肉なら、から揚げがいいなん♡」と言われ、はいはいはいと何も考えずにから揚げを作った。こういう時は、リクエストに応えるのがラクチンである。

★★★

とっても余談ですけど。
「きのう何食べた?」のシロさんのお母さん。
めっちゃ揚げ物の下ごしらえで、両手を汚すの。

第11話 実家のトンカツ

最終回 実家の鶏から揚げ

私は、小林カツ代さんの「主婦たるもの片手をつねに濡らさず汚さず空けておけ…!」という教えに従い、料理中の片手はいつもきれい。というか、汚さない。野菜を掴んで濡れたりはするけれど。

フライの時、私は衣に卵を使わないので、片手を汚さずパン粉まで完結。どうだすごいだろう。

カツ代さんが言うに、片手が空いていれば、蛇口もスムーズに開けられるし、電話が鳴ってもインターホンが鳴ってもすぐに受話器が取れる、そして子どものちょっとした用事にも答えることができる。調理中でも、何かと用事ができるという話。


脱線!


★★★

そして、鶏肉連チャンの週である。

娘リクエストの鶏手羽から揚げの夜、夫は出張だった。食卓は、から揚げとトマトとご飯といくつかの飯の友を出しただけ。それでも、子どもたちはから揚げがあるだけで大喜びだった。
から揚げすばらしいな!
私は、揚げたてをひとつ味見をしたので、もういいや。
子どもたちの食べる姿を見ながら、食卓で書き物仕事を片付けた。
この日、鶏手羽元の半分を冷凍庫へ。

次の日は、確か鶏丼のようなもの。しょうゆとみりんで失敗のしようがないやつ。汁は煮詰めてタレにして、絶対ごはんが美味しいやつ。暑いので、味噌汁は省略。きゅうりの浅漬けと、スイカを食べておしまい。夫不在。

そのまた次の日、鶏肉のパックを見ながら考える私に息子が言う
「今日はから揚げ?」

ええ、揚げました(好きかよ
塩味から揚げにしてみました。でもから揚げにはちげえねえ。
他には…冷ややっこ…食べたかなあ。飯の友が数品あったのは確か。すみません、思い出せません。ここで鶏もも肉の残り、冷凍庫へ。

次の日は…確かカレーを作りました。
残っていた豚小間と残り野菜で。

そして華金。

あああ、やっと一週間が終わる。
鶏手羽元が解凍してあったので、塩コショウ焼き。夫、深夜帰宅。


そして土曜の夕方。
台所で鶏の袋を眺める私に夫が言う。

「から揚げが食べたいなー」


揚げたよね(好きかよ再

もう、私うんざり。
せめてもの味の変化で、ネギ酢醤油かけ。うまかったです。

私、失敗しないので(於*から揚げ


今週も、がんばりましょうね。


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