小説 | モテなければ人間失格
14歳。人生に悩んでたのか、本を読むようになった。中でも印象的だったのが『人間失格』。詳細は覚えてないが、この本をきっかけに強烈に意識するようになったことがある。それは
である。なぜかはわからない。なんとなく覚えてるのは、その道を通らないとわからないことが人生の半分以上ある、という主人公やその周囲の(偏った)思想にあったように思う。
この観念は、結構なレベルで私の人生を蝕んだ。
傍目には「モテたい!」という同級生たちと差異がなく、若さというこの時期特有の煌めきを存分に発し