文理両道勉強論 其の二 受験勉強とは何か くもしゃじ式勉強法大公開‼︎
皆さまお久しぶりです。くもしゃじです。
サークルの方の記事は書いていたものの個人での記事は久々となります。
さて、桜ももうすっかり散り初夏の風が吹き始めるこの頃、学生こと受験生の皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
さあこれから受験勉強だ!一日10時間勉強するぞ!と意気込んで見たものの長続きせず疲れてませんか?
この時期になると受験雑誌や先輩から
東大合格者は勉強時間が一日10時間以上!!
とか
この参考書を10周したら合格できた!!
とか
変な通説、方法論が出回ることがあります。
しかしここだけの話、そんな数字や統計はクソです。因果関係を完全に取り違えています。
何時間勉強しようが参考書を何周しようが、自身の成長が無ければただの座禅修行と変わりません
逆にいえば1時間しか勉強できなくても1日で一つ解ける問題が増えれば、一つの発見や気付き、進歩があればその日の勉強は100点満点。
充実したものになるのです。
ここに気づかない受験生のなんと多いことか。
じゃあ具体的にはどんな事があれば充実したと言えるのか?些細なことでも良いのです。
例えば
•前まで間違えてた、引っかかってた問題が解けるようになった。
•一つの用語や単語の意味を理解した
•自分なりの解き方が身についた
•昔はチンプンカンプンだった問題でも途中まで解けた。
等々
そして出来ればそれを目に見える形で記録して欲しい。日記感覚で良いので!
と言われてもよく分からないと思いますので実際に僕の受験時代具体的に何をしてたかお話ししましょう。
但し参考にして欲しいのは方法ではなくなぜそのような手段に至ったかというプロセスです。
こいつと同じ方法で勉強したのに落ちたじゃねぇか!とか言われても一切責任は負えません。
1.参考になるかもしれないくもしゃじ式勉強法
理系科目に絞ってご紹介します。
a.数学
成績は文系なのに理系国立を目指していた僕にとって数学は鬼門とも言える学問でした。
前回の記事で書いた通り物理との関連性が見えてから数学への苦手意識は消えていましたが依然として僕の成績は国立受験レベルには程遠いものでした
特に模試の成績が悪く、問題に太刀打ちできず大問丸々白紙で出してしまうことも
いつも問題集で見る問題は解けるのに模試やテストだと解けなくなる。このモヤモヤした感覚は受験生の多くが感じているのではないでしょうか。
しかしこのモヤモヤこそ成長の鍵でした。
受験生がよくやるのが模試やテストで解けなかった問題を復習せずそのままにしておくという行為です。
この行為はブーメランそのもの。放っておくと肝心なところで自分に返ってきます。
なら僕はどうしたか。簡単な事です。
解けかった問題は解けるようになるまでやればいい
受験勉強で出会った(解けなかった)全ての問題を網羅した自分オリジナルの問題集を作りました。
模試やテストで解けなかった問題をコピーしてノートに貼り付けておきました。
そしていつでも持ち歩いて解けるようにしておきました。
なぜモヤモヤするのか、それは得体が知れないからです。
少し話が逸れますが、今僕はSEKIROというゲームにハマっています。これは所謂「死にゲー」と言われる高難易度のゲームで、めちゃくちゃ強いボスがうじゃうじゃ出てきます。
しかし何度も戦うと慣れてくる、そのボスの動きのパターンや対策が見えてくる。そして一度倒せば次からは倒しやすくなる。
勉強もこれと同じです。
解けなかった問題に何度もチャレンジすること。いきなり解ける必要はないのです。肝心なのは自分の持てる知識、手段を使ってチャレンジするという行為そのものです。
一つの問題に1,2週間かけることもありました。
あまりに解けなかったら先生や友達に教えてもらうのもアリです。
特に数学のできる友達は宝物だと思ってください。
クラスに1人、学年に1人は数学大好き君がいるものです。どんなに近寄り難くても一度声をかけてみましょう。
彼らの数学好きの1%でも分けて貰えば数学が劇的に楽しいものになるでしょう。
またよくある受験生のお悩みの一つに自分の学力が上がっているか分からないというものがあります。
これも単純な話で昔解けなかった問題が解けるようになっていればそれは立派な成長なのです。
b.物理•化学
前回の記事での出来事があってから定期的に物理を勉強する習慣がついていた私は問題集の基礎問題は粗方解けるようになっていました。しかし問題は応用問題で少し捻られるだけで解けなくなることも多かったのでした。
では僕はどうしたか。
こちらも数学と同じで解けるまでチャレンジし続けました
またよく物理や数学の公式は暗記だと言われますが、それは少し違います。
物理に限れば実験値による公式も多く暗記するしかない部分もありますが物によってはちゃんと自分で導出できるものもあります。(気体分子運動論とか)
公式がどのような形で作られたのか、その導出過程を知ればその理解度は公式をただ闇雲に暗記する人と雲泥の差が生まれます。
しかし化学となると話は別で、暗記要素がかなり出てきます。
僕は受験勉強が始まるころ、多くの化学の参考書を書店で漁りましたがどれも似たりよったりでなかなかいいものが出てこない。
そこでふと思いました。
なければ自分で作れば良いんじゃないか...?
試しに無機という暗記が特に多い部分に絞り、ノートを使って一からまとめてみました。
基本は問題集や学校の資料のフォーマットを真似て写しながら重要な部分はオレンジのペンで書き()で囲む。
こうすれば赤シートを重ねてオレンジを消し、後から復習できます。
すると不思議なことに作っているだけで4割程度は頭に自然と刷り込まれていくではありませんか。
この単元はあのときノートのここら辺に書いたな...
この部分は表を自分で描くのに苦労したなぁ...
問題を解くときこんなことを思いながらスラスラと解けるようになりました。
また自分で参考書を作るという行為は記述問題の対策にもなりました。
この用語は何を意味しているのか、この現象はなぜ起きるのか。教科書を隅々まで読んで細かく写してるわけですから化学現象の説明の仕方や原理も自然と頭に入ってきました。
最初は無機だけだったノートも分野を広げ全ての単元におけるオリジナル参考書を作り上げました。
これはただ教科書を写したものではなく、模試やテスト、問題集で出てきた新しい事柄や用語があればすぐに書き留め、出会った全ての問題を網羅した世界に一つだけの最強の参考書でした。
2.これからの受験生へ
前項で私が紹介した勉強方法はひょっとしたらありきたりなもので、皆やっていることで画期的でもなんでもないのかもしれない。
「かもしれない」と言ったのは僕が他人の勉強に一切興味が無かったからです。
受験期、僕は何を考えて勉強方法を探っていたか
それは「納得」出来るかどうかです。
ここまでやってもダメなら仕方ないな
と心から思える方法で勉強しようと決めていました。
何故なら人や塾の変な教師から勧められた勉強法を盲目的に進めて結果が出なければ必ずそいつらのせいにして一生恨むかも知れません。
そんなかっこ悪いことはしたくなかった。
自分はベストを尽くしたのだと心から思える方法は何か
結果がどうあれ心から納得できる方法は何か
これだけを考えて受験勉強を模索していました。
例えそれが他人から見てどれだけ非効率でもスマートでなくてもいいのです。
自分が納得していることが重要なのです。
受験勉強はある意味孤独な戦いで、不安と焦りでいっぱいになることもあります。
でもそんなとき自分が努力した証や足跡が分かるものがあるとそれは自信につながります。
これから受験生になる君たちへ
どうか悔いのない受験生活を送って欲しい
5年前の受験生より