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あをによし 斑鳩の秘めた微笑み【法隆寺夢殿 救世観音】奈良あるき 

予報、曇りのち雨。
1週間前から変わらない予報。

ならばと向かったのが、再び斑鳩の里。


今回は近鉄とJRで法隆寺駅から歩いてみました。

噂通り?!駅からまあまあ距離あります、1.5キロ。
飛鳥の岡寺駅という名の、岡寺まで相当な距離があるのに比べたらまだマシ。




途中、修学旅行らしきバスの列が・・・

おー、こやつらの前に着かねば!
急いだ。

総勢6台以上・・・




日曜日の参道。
静かです。


余裕の日曜定休日
さすが!




今回は南大門から入山。


南大門からの景色
スキ




相輪




中門




雨がポツポツ鏡池に









綱封蔵
これだけ床が上がっていれば
安心






東大門を通り夢殿へ

夢殿の御本尊救世観音のご開帳中。

はじめて実物を拝観。


雨がもう少し降ってくれれば・・・
不染鉄の・・・
それを期待してたが



外廊から網越しで拝見。

網におでこ付けて跡がつくかと・・・

それでもあまりよく見えません・・・

全体像は想像より大きく感じました。

厩戸皇子の等身大像ということで、お顔などももなかなかリアリティがあり
こんな方だったのかな?



ネット公開画像より



クスノキの一木造の像。

平安後期から完全に秘仏とされ、フェノロサによって調査されるまで
450mの布に包まれていたということで、保存状態は良好だった。

それにしても厩戸皇子とともに謎の多い観音像。

モヤモヤの多いこの時代の史実。
なので、素直に「わ〜すごい〜」という感想にはならなかったが
一体どんな歴史を観音様は見てきたのか・・・


何はともあれ、拝観できてよかった。




春とはまた違った法隆寺の様子を散策


夢殿の桜






初夏の土塀


桜の葉






埋まる





土塀が気になって仕方がない



そんな土塀を見ながら歩いていると、東大門の手前の路地から見えるは・・・

立派なクスノキ!

ということは・・・


クスノキの大木


その下に小枝が・・・



クスノキは新たな枝を生やすために古い枝を自己剪定するという。
EGGSEEDさんの受売りです笑

この枝をポキッと折るといい香りがするというではありませんか!

これは拾いに行かねば!と思っていたところでした。

しかも、そば茶さんも早速拾ってこられて、かわいい束にされていた。


木の下で夢中になって拾った。




片手いっぱいに集めた。

小枝を握ってその先へ行ってみる。





八角直売所



直売所の左側に土手のようなものが見え、よじ登ってみると・・・


池が



振り返れば眺めよし!


西側



南を見れば
飛鳥方面と吉野の山々


東を見れば
三輪山



奈良は5mの高さを上がれば大概盆地を見渡せる。


厩戸皇子の時代の盆地は何が見えたであろう。

飛鳥まで通勤していたというが、この景色を見て意外とありかも、と思った。

不思議なことに、飛鳥方面から望むと斑鳩エリアは遥か遠くに見えるが
ここ斑鳩からだと、南はなんだか近く感じる。



千年前の景色、見てみたい。


池のほとりをぐるりと歩いた先に神社が見えた。

斑鳩神社


池を見下ろす





さて、この辺で引き返そうか・・・
そもそも今日は救世観音様を拝見するだけと思っていた。


が、斑鳩神社を出ると、法輪寺、法起寺という標識が見え
ちょっと気になったので行ってみることに。




三重塔が見えた



法輪寺

三井(みい)という地名から三井寺とも呼ばれる。
創建は不明。
一説に厩戸皇子が病気になり、皇子の御子である山背大兄王が病気平癒を願って創建したという説も。

講堂
本尊は薬師如来像
こちらもクスノキ一木造



三重塔
7世紀末頃の建立と推定される貴重な建造物であったが、1944年の雷火で焼失。
1975年に再建。





広くはない境内だが、とにかくキレイにされている。


表門横に大きなクスノキ!

これは、と思い小枝探し笑

ところがキレイにお掃除がされていて、全然落ちていないではありませんか・・・

数本だけ拾っておしまい。

クスノキ




一足早く





飛鳥時代の木彫像のほとんどがクスノキを用材としているという。




そして次に法起寺へ。



三角関係
真ん中「ちょっと、この子は誰?」
右「ん?えーっと・・・」
左「やばっ」


そんなイソピー?の痴話喧嘩を頭上に聞きなが、長閑な道を進む。




また塔が見えてきた。




法起寺


法起寺

斑鳩町岡本の聖徳宗の寺院。
法隆寺地域の仏教建造物ということで、世界遺産に登録されている。

ここは、聖徳太子(厩戸皇子)が法華経を講じた岡本宮の跡地といわれ、太子の遺言により子息の山背大兄王が岡本宮を寺に改めたのが法起寺の始まりと伝えられている。



本尊 十一面観世音
光背が独特




ご本尊の目の前の池

池に浮かぶ蓮の葉?が可愛くて眺めていたら・・・

かわいい葉




何か視線を感じた・・・・


けろっぴを探せ!






うわっ!



この後、ぴょんと飛び上がったので、こちらも飛び上がった!



三重塔
慶雲3年(706年)建立とされる三重塔としては日本最古。

国宝。







なんといいますか、法輪寺同様とても素朴なお寺。

なんやかんやとイベントや花で参拝客を呼ぶ様子もなく
静かに長閑に佇んでいる。

それはあの法隆寺でも感じたが、いったいなに?この余裕は?!


その為か、とても居心地が良い。



お花ものどか










誰もいない境内をゆっくりできた。




ということで、斑鳩三塔を巡ったところで帰ります。



法起寺を出ると、目の前に魅力的な看板が!



エンド




採れたてホヤホヤのお豆を販売していて、ドッサリ入手!



さてどう帰ろう?

最寄りの駅を聞いたら、JR 小泉駅とのことでそこを目指した。



郡山市に入る


富雄川を渡る



3キロぐらいあったか、駅について看板の地図を見ると、近鉄の筒井駅が近そうに見えた。
ということで筒井駅まで歩くことに。
これが意外と距離があり、しかも住宅街やら国道やらであまりいいルートではなかった。
でも近鉄線に出れたのでよしとしよう。


やっぱり盆地内は意外と歩ける距離だと実感。


そして生駒エリアもこれから歩いていきたいところです。




斑鳩の秘仏と古刹と古塔と余裕をみてあるいた。


そしてまた季節を追って歩きたい。











【今日のお土産】


クスノキの小枝



エンド


特大!




そら豆




ということで本日はお豆ずくし

焼きそら豆
エンド豆入りポテサラ
そしてそら豆とエンド豆のクリームパスタ。


うすいエンドウとそら豆の
クリームパスタ





思いの外長い記事になり、最後までお付き合いいただき
ありがとうございます!



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