志賀久美子

官民共創プロデューサー。 自治体と企業を繋ぎ、社会課題解決型の新規事業をコーディネート…

志賀久美子

官民共創プロデューサー。 自治体と企業を繋ぎ、社会課題解決型の新規事業をコーディネート。省庁・自治体・企業に向け、様々な官民共創研修プログラムを提供。 ㈱ソーシャル・エックス PR/GR Director (創業メンバー、自治体向けサービス責任者)/㈱経済戦略構想 主任研究員 他

マガジン

  • 豊田市からの人材派遣プロジェクト

    豊田市から、「ミライ共創人材」の育成のため、若手職員をお預かりしています。 その日常や、活動の様子を発信していきたいと思います。

  • 官民共創 はじめの一歩

    社会課題の多様化・複雑化と、少子高齢化による自治体の財源、人材不足や、DXによって新たにビジネスによって解決できる課題の幅が広がったことなどから、社会課題をビジネスで解決しようとする動きが高まっています。 一方で、「官民共創にて社会課題を解決していきたいが、どこから手を付けて良いかわからない」というお悩みも、企業・自治体双方から多く寄せられるようになりました。 このマガジンでは、そんな皆さまのヒントになればと、ソーシャル・エックスでの日頃の仕事の様子や気づきなどを、徒然とお伝えしてまいります。

  • 官民共創型 ソーシャルXアクセラレーション

    ソーシャルXアクセラレーションは、”財務リターン”と”社会的インパクト”の両立を目指す企業の新規事業を支援する、「官民共創型」のアクセラレーションプログラムです。   このプログラムでは、社会課題解決型の新規事業開発において、社会課題の最前線にある自治体を巻き込みます。  自治体とのディスカッションや実証実験を通して、財務リターンだけでなく社会的インパクト(戦略リターン)もしっかりと設計されたビジネスへと磨き上げていきます。 このマガジンでは、この各アクセラプログラムの中で私が担当した部分について、ご紹介していきたいと思います。

  • 都市内過疎について

    「過疎」というと、一般に山奥の寂れたエリアをイメージしがちですが、少子高齢化による社会課題は、実は地方に限ったことではありません。都市内エリアでも各地で過疎化が発生しており、それに伴って様々な課題が表出してきています。都市内過疎に関する記事をこちらにまとめていこうと思います。

最近の記事

  • 固定された記事

「都市内過疎」とは?〜「都市のスポンジ化」との違い〜

 「過疎」というと、一般に山奥の寂れたエリアをイメージしがちですが、少子高齢化による社会課題は、実は地方に限ったことではありません。都市内エリアでも各地で過疎化が発生しており、それに伴って様々な課題が表出してきています。 1.「都市内過疎」とは  都市は、「住」「食」「物資」など生活に必要な機能が分化・専業化し、「車」でつながっています。そのため、都市では車がなければ各機能にたどり着くことができません。免許返上などで「移動」という要素が欠落すると、基本的な生活が難しくなり

    • 豊田市から、若手人材が派遣されました!

       このたび、豊田市からの若手出向職員を受け入れることになり、2週間が経ちました。まるで、我が子がもう一人増えたようなワクワクした気持ちでいます。  この一年間で、ソーシャル・エックスでの業務を通して、官民共創のノウハウやマインドを習得し、豊田市の官民共創をリードする人材へと育成することを目的とし、貴重な若手人材をお預かりしています。  もともと、豊田市とは庁内のDX支援を実施させて頂いていましたが、その中で、豊田市のご担当課のニーズを伺いながら新たに研修事業を提案、セ

      • 脱炭素版ソーシャルXアクセラレーション@群馬が始まります!

        ”財務リターン”と”社会的インパクト”の両立を目指す企業の新規事業を支援する、官民共創型ソーシャルXアクセラレーション。 東京都に続き、内閣府(沖縄県)、群馬県でも実施が決まりました。 私は群馬県での「脱炭素」をテーマとしたアクセラを担当します。 群馬県庁でのキックオフを開催!  昨日は、「ソーシャルXアクセラレーション@群馬」のキックオフのため、群馬県庁を訪問してきました。  打ち合わせには、グリーン・イノベーション推進室の皆様だけでなく、いくつかの部署の方にもご

        • ファイナリスト企業と自治体との意見交換会を開催!

           TOKYO SUTEAMの取り組みの一貫としてソーシャル・エックスが実施する「ソーシャルXアクセラレーション」にて、ファイナリストに選ばれた社会課題解決型事業を展開するスタートアップ15社と、自治体との意見交換会をそれぞれ個別で実施しました。 自治体との意見交換会の目的  ソーシャルXアクセラレーションでは、企業が自治体との実証実験を通して事業を成長させ、同時に社会にも良いインパクトを与えることを目指した支援を実施しています。また、実証実験に協力頂く自治体にとっても、き

        • 固定された記事

        「都市内過疎」とは?〜「都市のスポンジ化」との違い〜

        マガジン

        • 豊田市からの人材派遣プロジェクト
          1本
        • 官民共創型 ソーシャルXアクセラレーション
          4本
        • 官民共創 はじめの一歩
          3本
        • 都市内過疎について
          4本

        記事

          【官民共創型】ソーシャルXアクセラレーションプログラム

          官民共創で社会課題をビジネスに。 社会課題解決型の事業を展開する企業への支援を通して、財務リターンと社会インパクトの両立を設計していきます。 1.ソーシャルXアクセラレーションとは  ソーシャルXアクセラレーションは、”財務リターン”と”社会的インパクト”の両立を目指す企業の新規事業を支援する、日本初の「官民共創型」アクセラレーションプログラムです。  このプログラムでは、社会課題解決型の新規事業開発において、社会課題の最前線にある自治体を巻き込み、自治体とのディスカッ

          【官民共創型】ソーシャルXアクセラレーションプログラム

          ワークショップで習得する、官民共創のはじめの一歩 〜官民共創による社会課題の解決〜

          社会課題の多様化・複雑化と、少子高齢化による自治体の財源、人材不足や、DXによって新たにビジネスによって解決できる課題の幅が広がったことなどから、社会課題をビジネスで解決しようとする動きが高まっています。 一方で、多くの自治体から、「官民共創による行政課題の解決を始めたいが、どこから手を付けて良いかわからない」というお悩みも多く寄せられるようになりました。 自治体と企業が目線を合わせ、官民共創にて社会課題を解決していくためには、まずどこから始めれば良いのでしょうか。 1

          ワークショップで習得する、官民共創のはじめの一歩 〜官民共創による社会課題の解決〜

          官民共創による事業開発の進め方〜ワークショップで設計する、実証実験の要件定義〜

          「実証実験疲れ」という言葉を、自治体からも企業からも耳にするようになりました。なぜそうなってしまうのでしょう。 それは、自治体と企業との出合い方のデザインに加えて、実証実験がきちんと要件定義されていないことも大きな要因であると考えます。 1. 自治体との実証実験をデザインする「逆プロポ」とは ソーシャル・エックスの「逆プロポ」とは、通常の公募プロポーザルのベクトルを逆にし、企業が社会課題を提示し、それに関心ある自治体が手を上げて、官民一体になって、社会課題解決型

          官民共創による事業開発の進め方〜ワークショップで設計する、実証実験の要件定義〜

          竹山団地プロジェクト、神奈川大学大森監督流人材育成〜地域交流でサッカーがうまくなる?!〜

           高齢化が進んだ竹山団地に、神奈川大学サッカー部の部員たちが住み込み、地域交流を行っています。そこには、大森酉三郎監督の考える、サッカーを通した人材育成への構想があります。 大森監督流「人材育成」〜地域交流でサッカーがうまくなる?!〜 神奈川大学サッカー部では、日々の活動の中で「F+1」という理念を掲げています。「F」はフットボール。「+1」は別の新しい何かにチャレンジすること。つまり、選手としてだけでなく、人として成長していくことが必要である、というメッセージです。

          竹山団地プロジェクト、神奈川大学大森監督流人材育成〜地域交流でサッカーがうまくなる?!〜

          竹山団地プロジェクト、神奈川大学サッカー部大森監督の挑戦

          神奈川大学サッカー部、大森監督の挑戦  神奈川大学サッカー部大森監督は、これまでの様々な経験から、全国上位レベルのアスリートがもつべきスキルは、地域活動を円滑に進める「社会的スキル」と重なる部分が多いと考えていました。  それらの社会的スキルとは、①非言語コミュニケーションスキル(アイコンタクト、声のトーン)②交友関係を築くスキル(挨拶、質問応答など)③相手と仲良くなるスキル(感謝の伝え方、誤り方)④問題解決スキル(交渉、他者との協同など)の4つです。  竹山団地とい

          竹山団地プロジェクト、神奈川大学サッカー部大森監督の挑戦

          高齢化に悩む竹山団地と神奈川大学サッカー部による地域再生の挑戦

           横浜市緑区にある竹山団地。高齢化率が50%に近いこの団地で、地域と神奈川大学サッカー部、神奈川県住宅供給公社が手を取り合った「官民共創」による地域再生の挑戦、「竹山プロジェクト」が注目を集めています。先日、実際に竹山団地に伺い、関係者の皆さんにお話を聞かせて頂きました。 竹山団地における神奈川大学サッカー部の取り組み  神奈川大学サッカー部部員59名が、エレベーターのない竹山団地で空き家がちだった4、5階を寮として住み込み、地域活動を通して住民と交流しながら、地に足の付

          高齢化に悩む竹山団地と神奈川大学サッカー部による地域再生の挑戦