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都市内過疎について

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「過疎」というと、一般に山奥の寂れたエリアをイメージしがちですが、少子高齢化による社会課題は、実は地方に限ったことではありません。都市内エリアでも各地で過疎化が発生しており、それ… もっと読む
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「都市内過疎」とは?〜「都市のスポンジ化」との違い〜

 「過疎」というと、一般に山奥の寂れたエリアをイメージしがちですが、少子高齢化による社会課題は、実は地方に限ったことではありません。都市内エリアでも各地で過疎化が発生しており、それに伴って様々な課題が表出してきています。 1.「都市内過疎」とは  都市は、「住」「食」「物資」など生活に必要な機能が分化・専業化し、「車」でつながっています。そのため、都市では車がなければ各機能にたどり着くことができません。免許返上などで「移動」という要素が欠落すると、基本的な生活が難しくなり

竹山団地プロジェクト、神奈川大学大森監督流人材育成〜地域交流でサッカーがうまくなる?!〜

 高齢化が進んだ竹山団地に、神奈川大学サッカー部の部員たちが住み込み、地域交流を行っています。そこには、大森酉三郎監督の考える、サッカーを通した人材育成への構想があります。 大森監督流「人材育成」〜地域交流でサッカーがうまくなる?!〜 神奈川大学サッカー部では、日々の活動の中で「F+1」という理念を掲げています。「F」はフットボール。「+1」は別の新しい何かにチャレンジすること。つまり、選手としてだけでなく、人として成長していくことが必要である、というメッセージです。

竹山団地プロジェクト、神奈川大学サッカー部大森監督の挑戦

神奈川大学サッカー部、大森監督の挑戦  神奈川大学サッカー部大森監督は、これまでの様々な経験から、全国上位レベルのアスリートがもつべきスキルは、地域活動を円滑に進める「社会的スキル」と重なる部分が多いと考えていました。  それらの社会的スキルとは、①非言語コミュニケーションスキル(アイコンタクト、声のトーン)②交友関係を築くスキル(挨拶、質問応答など)③相手と仲良くなるスキル(感謝の伝え方、誤り方)④問題解決スキル(交渉、他者との協同など)の4つです。  竹山団地とい

高齢化に悩む竹山団地と神奈川大学サッカー部による地域再生の挑戦

 横浜市緑区にある竹山団地。高齢化率が50%に近いこの団地で、地域と神奈川大学サッカー部、神奈川県住宅供給公社が手を取り合った「官民共創」による地域再生の挑戦、「竹山プロジェクト」が注目を集めています。先日、実際に竹山団地に伺い、関係者の皆さんにお話を聞かせて頂きました。 竹山団地における神奈川大学サッカー部の取り組み  神奈川大学サッカー部部員59名が、エレベーターのない竹山団地で空き家がちだった4、5階を寮として住み込み、地域活動を通して住民と交流しながら、地に足の付