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どんなこともいい方向に考えてみる。

ときどきVoicyを聴きます。フォローしているのは“田中淳子の「人材育成」応援ラジオ”。会社組織はなんと言っても人が大事、その人が個人的に成長し、他人との連携が上手く出来て会社は進んでいけます。キャリア形成や組織の在り方など勉強になる話ばかりです。

先日は“#253物事そのものではなく、物事の捉え方によって私たちは苦しむ。ABC理論を知って、憂鬱な気分から抜け出す。”でした。ABC理論はなんとなく知っていましたが、改めて教えてもらうと人間関係に、大袈裟かもしれませんが人生にも役立つと思いました。

ABC理論はActivating Event(出来事)Belief(信念、捉え方)Consequences (結果、感情)の頭文字を合わせたものです。

出来事は一つですがそれに対する捉え方を変えることによって、出来事に対する感情や結果を改善できるという理論です。私たちの感情は出来事によって引き起こされるのではなく、捉え方によって引き起こされます。つまり、捉え方を変えれば引き起こされる感情は変えられます。

同じ失敗をする社員がいますよね。一つの捉え方は、社員の覚えが悪い、いいかげんな性格、自覚が足りないなど相手が悪いと決めてイライラしがちですが、もう一つの捉え方は自分の教え方が悪かっただろうか、何か思い違いをしていないだろうかと考え直してみると相手が理解できているかどうかを確認しながら話すようになりコミュニケーションも増えて、結果として失敗がなくなるかもしれません。

“繊細さん”の社員がいます。面談では、上司が機嫌が悪いと自分のせいだと感じてしまうと言っていました。他の社員はそのことについて反応することなくやり過ごしていました。出来事は上司の機嫌が悪い(いいことではありませんが)で、捉え方により結果的にこちらの気分もかなり変わってきます。繊細さんは自分のせいだと捉え、憂鬱な気分になりますが、他の人は機嫌が悪い日もあるさと思い過ごし自分の感情がザワザワすることがありません。(繊細さんは自分のせいではないと思おうとしても思考がそのようになると言っていました。)

ABC理論に従って考えれば、人生に起こるうれしくないことも落ち込むだけでなく、その中で良かったことを探し将来になんらかの役に立つと捉え方を変えれば少しは気が楽になるかもしれません。

長年会社経営に携わっていくなかで、さまざまな問題に直面してきました。その時は腹を立てたり落ち込んだり、それでもなんとか解決しようと必死でした。今となれば、全て自分の知識となり力となっていると思えるのでこれからも問題に対して捉え方を変え、しなやかに生きていきたいと思います。


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