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中国人お金持ち大学生が、モノよりコトと言ったのを聞いてスゴいなと思ったお話

先日の日本語レッスンでの出来事です。

学生は大学生です。間違いなく圧倒的な富裕層に属しています。当人の物腰も穏やかで落ち着きがあり、ご家族も皆さん上品です。

先日、noteに書いた「モノが少ない」家で暮らしている方です。

さて、授業で「好きなこと」というテーマを扱いました。会話練習で「わたしは料理を作るのが好きです」とかを練習していると、突然学生から「買い物をすることが嫌いです」と言われました。

例文としては間違いはありません。

ただ、テーマとして面白いと思ったので「買い物が嫌いなのですか」と聞き直すと、そうだと答えます。

それで、久しぶりに中国に帰ってきたのだから、いろいろ買い物も楽しめるんじゃないと聞いてみることに。

すると、その学生は、恐らく中国に帰ってから何一つ買い物をしていないと言います。

理由を聞いてみると、必要なモノはすべて揃っているし、新しいモノに関心がないからと言います。

そして、ちょっと悪い顔をして「先生だって、中国でどうしても欲しいものってないでしょ」と聞いてきます。

確かに、言われてみますと欲しいものはありません。もちろん、試してみたいモノはあります。でも検討の上、見送ることがほとんどです。

その上、その学生は「せっかく手に入れても留学先まで持って行くことはできない。だったら友人との時間にお金を使うほうが楽しい」と言います。

もちろん、モノに力があることは認めます。

気分を上げてくれる靴や服、ちょっとした小物を所有することは幸福度を上げてくれると思います。

でも、幸福量とモノやモノにかけたコストは比例するわけではないのが要注意です。

ただ、友人と時を過ごすことが、モノにコストや時間をつぎ込むことに完全に勝るとは思えません。

良い友人と、本当に価値のあることに時間を費やせば良い結果になるでしょうが、そうでなければ部屋に引きこもっているほうが幸せになれるでしょう。

とはいえ、20歳くらいで、経済的にも自由がある状況で、モノへの執着を持たずに友達との時間を選ぶという彼の姿を見て、自分もこうでありたいと思いました。

尊敬するって、年齢を超えるんだなと改めて思いました。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!

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