熊がシャケをぱーん!

文章も文法もしっちゃかめっちゃかなので 読みづらかったり『そんな表現お前にしか判らんだ…

熊がシャケをぱーん!

文章も文法もしっちゃかめっちゃかなので 読みづらかったり『そんな表現お前にしか判らんだろ!』なところもあるかと思います。日々、考えること更新することでスキルアップです(^o^) Andrâ tutto bene(アンドラ トゥット ベーネ)なんとかなるなる(๑•̀ㅂ•́)و✧

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  • らいふいず…

    Twitterにアップした曲 《エイティーズ》とタイアップした 小説になります

  • ちょうどいい幸せ

    昔々の恋のお話

  • 君が知っている僕と、僕だけが知らない君

    12月のある日小さな漁師町に一人の転校生がやってくる 幼馴染みらしいのだが、僕には彼女の記憶がない…

最近の記事

いもうと未満

【SCENE1・終業式の電話】 「あんた!いい加減にしなさいよ!」彼女は電話の相手にそう言い放つと 「はい、リカから」あからさまに不機嫌そうな声で持っていた受話器と車のキーを僕によこした どうやら《学校までお迎えに来い》という旨の話らしい 電話の相手は彼女の妹のリカ 何度か彼女の家を訪れているうちにすっかり懐かれている こちらも彼女の家族に気に入られようと極力この子の頼み事を聞いていたのだが いつの間にか立場的にはリカの召使いのごとく扱われている次第である そのお

    • らいふいず…その3

      【アイドル爆誕そして僕らに緊張が走る】カランコロンカランコロン 良くあるこの音と共に新たな客が4人入ってきた 「あの…い、いらっしゃい…ませ…」 消え入りそうな声がその客を招き入れる 別の日のお話ではなく《おけいさん》のツレの女の子の可愛さにハートを撃ち抜かれて (ついでに物理的攻撃を受けて) ほとんど気絶状態の僕達に代わって急遽店番を任された 《おけいさん》のツレこと… 「せ…せ…せいこちゃん?」 「かっかっかっ可愛いー!」店に入ってきた男1と男2は店の入口で立

      • らいふいず…その2

        【恋にボケて恋にツッコみそして恋にオチて】「いらっしゃいませぇ♡」《喫茶TAKE・ハイセイコー・FIVE》の扉を開ける 今日はいつものマスターのとは違う女性の声 とはいえ…この声にも聞き覚えがある 「おっそいんだよね。悪いけど早く変わってくれる?」その女性は先程の少し高い声から少しトーンダウンさせてこう続ける 「あたしさぁ…今日は可愛い後輩ちゃんと一緒なのよ…あ、それとお金が無くて働いているわけじゃないのよ」と店の奥に引っ込んでいるマスターの方を指さした ここの主はい

        • らいふいず……その1

          【おーぷにんぐあくと】 6月の初旬 「何やってんだよ!お前ら」全くと言っていいほど着こなせていないスーツに身を包んだ《へいじ》が口火を切る 学生時代は「三度の飯よりケンカ好き・ケンカは飲み物」と豪語していたコイツも あの頃の自慢のリーゼントを今ではぺっちゃんこの横分けにして少なからず更生したようである もとい…更生したように見えているだけである 「お前が言うかね?」そう切り返したのは《かず》だ コイツは当時のまんまの茶髪に白色のスーツ 何処かのお笑い芸人かホスト丸出し

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        • らいふいず…
          2本
        • ちょうどいい幸せ
          8本
        • 君が知っている僕と、僕だけが知らない君
          6本

        記事

          笑顔咲ク日

          【コトバノチカラ】相手を喜ばせたり、怒らせたり、悲しませたり、楽しませたり 口から発せられた言葉でその人の全てを決めつけられたり、時には人を生かす力や殺す力すら持っている 嘘を本当にするのも本当を嘘にするのも 「言葉の力」そして 「言葉の怖さ」だと思う 言葉は完璧なモノで使い方を間違っているのか? それとも 言葉は不完全だから誤解を招くのか? そう問われたとしたら、ボクはきっと後者を選択するのだと思う 決して否定的な意味合いではないのですがね 【素敵な言葉に

          ちょうどいい幸せ ⑦

          【あくびをしながら…】 「今日こそは」 彼女の固い決意にボクは頷く 彼女と付き合うことになって3ヶ月になる 仕事場で毎日顔を合わせている上に、今ではほとんどお互いどちらかのの家で食事をする関係になっている つまり…彼女には車と部屋の合鍵を《強奪》された形になっている 日々、彼女の私物が増えていき、カーテンや小物も彼女の趣味に合わせた色になっている 今では彼女の宝物である「石原裕次郎映画」全集のビデオテープまで揃ってる 彼女曰く… 「これは観る用ではなく保存用」 ら

          ちょうどいい幸せ ⑦

          ちょうどいい幸せ ⑥

          【3つのノート】 彼女が旅立って10日が過ぎた その間、たくさんの人がひっきりなしに出入りしていたこの部屋に今はひとりきり… 胸が苦しい ボクはここで彼女が亡くなってから、ずっと胸の奥にしまっていた《彼女と過した日々》を思い出すことになる 喉の奥でずっと我慢していた 瞳の奥でずっと我慢していた 一人になる…そんな事で簡単に堰は切れる 呼んだ 君の名前だけを何度も何度も 叫んだ 言葉ならない声で慟哭そして嗚咽 涙は枯れない…枯れてくれない 涙で頬が痛く

          ちょうどいい幸せ ⑥

          ちょうどいい幸せ ⑤

          【これは黒歴史的な罰ゲーム】 そろそろ彼女の誕生日だ 「欲しいカーディガンがあるんだよ」 ここ最近の彼女の口癖だ (女の人の服はべらぼうに高い) 勝手にそう思っているボクには彼女の顔が福沢諭吉以外の誰にも見えなくなっている 事前に値段を確かめたくて「どこのお店?」とか「どこのブランド?」と何度もリサーチをかけたのだが、この《諭吉》さんは頑として口を割らない 既に《白のプレリュード》をプレゼントしているようなものなのだけど… 祝日が誕生日という彼女は家族と過ごす

          ちょうどいい幸せ ⑤

          ちょうどいい幸せ ④

          【街のケーキ屋さん】 「んー!どうしよう」 ボウリング対決から二日たった日曜日、ボクは彼女の家にいた 彼氏ヅラしてという訳ではなく、あくまでも修理工場から電話があってここに来ている 「いちおう動くけど、こりゃもうダメだな」 兄から譲り受けたポンコツに戦力外通告が受けた瞬間だった そう告げた監督…ここの社長である彼女の父親は先日の《赤鬼》の影は微塵もない そしてボクの放つであろう言葉をひたすら待っているのである 赤鬼は「ここの部品があーだこーだ」と話しながら上手

          ちょうどいい幸せ ④

          ちょうどいい幸せ ③

          【デート・デート!・デート?】 『 おはようございます!』 何時もの時間に何時もの元気な声が聞こえる しかし、その声とは裏腹に明らかに不機嫌そうな顔をしているのは判る およその予想はついているが、あえて知らない顔をして彼女に近づく 『 昨日は本当にありがとう。助かったよ…』 『 私のプレリュード』 『 はっ?』 『 私のプレリュード擦ったりしてないよね?』 やはり気になるのはそこなのだ 代車とはいえ彼女が頭金を入れている以上、白のプレリュードは彼女の所有物で

          ちょうどいい幸せ ③

          ちょうどいい幸せ ②

          【針のむしろ】 『かおりー!手伝いなさい』 キッチンの方から彼女の母親の声が聞こえる 人様の家をジロジロ見るのは大変失礼なのだが、コチラとしては半分拉致された形になるので目線だけを動かして内装を確認する 《小さな自動車修理工場》とは言ったものの、どうやら中古車販売も手掛けているらしく、いたる所に車のオークション等の写真がかざられている コチラにお邪魔してからというもの《元気印》の娘の質問攻めにあい、現在で言うところの《個人情報》は全て抜き取られてしまった まぁ…そ

          ちょうどいい幸せ ②

          ちょうどいい幸せ ①

          【それはイカンよキミ!】 『お早うございます!』 毎日同じ時間になると扉を開けてこの声が聴こえてくる 事務所の入り口の真ん前に席があるボクは、この元気過ぎる女の子の声に驚き何度か椅子から滑り落ちそうになった その度にまた一段と大きな声で『大丈夫ですか!』と言ってきてオフィス中の注目を浴びることになるため、近頃は彼女来る時間には自然と椅子に深く腰を掛ける習慣が出来た 彼女は取引先の写真の現像所の集配スタッフで、撮影済みのフィルムを回収したり、出来上がった写真を届けてく

          ちょうどいい幸せ ①

          キミの掌に握られたもの《ちょうどいい幸せプロローグ》

          【はじめに…】 『赤ちゃんは掌に自分の食い扶持を握って産まれてくる。だからいつもこぶしを握っているんだよ』 母親だか婆ちゃんだかがよく言っていた言葉 だとしたら…産まれて来る時にキミの掌には何が握られていたのだろう 【ある夏の日のこと】 北海道帯広の夏は十勝川のせさらぎが心地よく、それを眺めているだけで一日の仕事の疲れや嫌なことを忘れさせてくれる 花火大会ともなれば大勢の人がここに集まり、壮大な光と音の祭典に心を躍らせる そんな祭りの準備で賑わっている十勝川を仕

          キミの掌に握られたもの《ちょうどいい幸せプロローグ》

          君の知っている僕と、僕だけが知らない君 END

          雨に微笑みをStrolling along country roads with my baby It starts to rain, it begins to pour君と二人で歩く田舎道。突然の雨襲われる Without an umbrella we’re soaked to the skin I feel a shiver run up my spine傘なんか無かったからずぶ濡れになった 背中まで冷たくなったね I feel the warmth of her h

          君の知っている僕と、僕だけが知らない君 END

          君が知っている僕と、僕だけが知らない君 ⑤

          君が知っていた僕の思いと僕が知らなかった君の思い(終わるな終わるな終わるな終わるな終わるな) 頭の中で一生懸命願う。その思いと裏腹に同時進行で終わりに向けてハーモニカを吹きつづける唇、呼吸、心臓 『お誕生日おめでとう。はいこれ』 夏休み中にも拘わらず、遠野ゆかりと上川由美が訪ねてきた。手渡されたピンク色の包装紙に包まれた手のひらサイズの小箱 『二人からだからね』と由美が言葉を続ける 『うわー何だろ何だろー嬉しいなぁ』 二人を喜ばせようとかなり大袈裟に振舞う。そして

          君が知っている僕と、僕だけが知らない君 ⑤

          君が知っている僕と、僕だけが知らない君 ④

          君に出会えた日【6年前】 『はいはい。みんな席についてー。今日は新しいお友達を紹介します』 冬休み明けの初日、始業式後の教室に担任の横谷先生が転校生を連れてきた 『…さんは、お父さんのお仕事の都合で札幌からお母さんと妹さんと3人しばらくこの町で暮らすことになりました』 クラス中から歓声が上がった。人口10,000人程度の小さな漁師町に転校生が来るだけでも珍しいのに、それが札幌という都会から引っ越して来たのだからざわめき立つのも無理はない 『おいトール。見た?やっぱり

          君が知っている僕と、僕だけが知らない君 ④