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片想いした相手の「まあ、よし!」から、自分のことを好きになり始めた大学時代

今回は、大学時代に私が片想いしていた相手の口癖「まあ、よし!」を自分に言い聞かせるようにしていたら、それまで自己否定のカタマリだった私が自分のことを好きになり始めた、という記事です。

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「機能不全家族」で育った私
生まれ育った田舎を離れて大学に進学し、東京で一人暮らしを始めた当初は、「ようやく自分の人生が始まるぞ!」という期待に満ちあふれたした。
しかし、間もなく、私は自己否定の深い渦に巻き込まれていきました
周囲と自分を比べて、周囲よりも劣っている部分ばかりが気になり、「こんな自分はダメなヤツなんだ…」と思い込んでいたのです。

そんな大学時代、私はある女性に片想いをしていました。
同じ学部の同学年で、いつもマイペースで、周囲に振り回されずに生きている感じの人でした。
自己否定のカタマリだった私にとっては、そんな彼女のことがうらやましくてたまりませんでした。
だから、片想いする一方で、「自分なんかが彼女に釣り合うわけがない」と思い込み、自分の気持ちを伝えることができずにいました。

彼女には、「まあ、よし!」という口癖がありました。
何かうまくいかないことがあっても、「まあ、よし!」と割り切っているのです。
当時の私はクソ真面目、完璧主義だったので、とてもそのように物事を割り切ることができませんでした。
でも、きっと彼女のように「まあ、よし!」と言えれば、自分ももっとラクに生きられるのかなぁ?、と思っていました。

自分自身に対して「まあ、よし!」と言うためには、どうしたらいいの?
自分のキライな部分を、「まあ、よし!」と受け入れればいい?
思うようにできなかったことに対して、「まあ、よし!」と切り替えればいい?
…そんなことを考えながら、この言葉を徐々に言い聞かせるようにしてみました。

すると、少しずつ、自分のことを受け入れられるようになりました。
自分の力で変えられることは、少しずつでいいから変えていこう。
今の自分はまだまだだけど、そんな自分のことも見捨てないでいよう。
自分の力でどうしようもないことは、「仕方ない」と思って割り切ろう。
…そう思えるようになりました。
彼女の「まあ、よし!」を真似したことで、少しずつ自己肯定感が高まっていったのだと思います。

片想いは、実らずに終わりました。
勇気を出して自分の気持ちを伝えましたが、お付き合いするには至りませんでした。
ですが、彼女の「まあ、よし!」のおかげで、私は自信を持って生きるきっかけを手にしたのですから、彼女は私の恩人だと思っています。

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「自己肯定」とは、〈ありのままの自分を、自分自身が認めてあげること〉だと思います。
「ありのままの自分」が自他ともに認められたとき、人は「自信」を持つのでしょう。
自己肯定って、自分だけの力ではできないものなのかもしれませんね。

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