プロダクトのNorth Star Metricは、魂を込めてはじめて完成する🔥
プロダクトの成功とは、顧客価値と事業収益を高め、会社のミッション・ビジョンを実現することだと考えています。
それを見つめた指標こそがNorth Star Metricであり、この視点の大事さは小城さんがわかりやすく記事にまとめてくださっています。
そんなNorth Star Metricですが、いざ作ってみると小さくまとまるというか、既視感あふれるものになるのはあるあるではないでしょうか。
今回、そのあるあるに苦しみながらも納得感あるNorth Star Metricを作れたのでプロセスを記事にしてみます。
大事なのは、「熱い思い(=魂)」と、「抽象度をあげたワンクッションを置くこと」でした。
その前にアンタ誰やねんな人はこちらをお読みいただけると🙏
https://note.com/kumapdm/n/n2525e912dad2
akippaのCore, Why, What, Howを整理
このWhatをベースにNorth Star Metricを導き出していきます。
個人ワークでたたき台を作ってみた
4つのカテゴリでKPIを洗い出す
Whatをベースに、akippaプロダクトが追うべきKPIをあらいだし、以下のカテゴリに分類します。
幅
深度
頻度
効率
North Star Metric案をいくつか出してみる
KPIを洗い出したあとは、それらKPIがリフトしたときに伸びるものをNorth Star Metricとして案をだしてみました。
ここまで個人ワークとしてやってみましたが、なんかしっくり来ません。
どっかでみたことある感満載です。
チームメンバーに助けてもらいたいと思います。
チームでワークをしてみると、North Star Metricに魂がこもった
チームでのワークでは、幅・深度・頻度・効率の観点でKPIを再度あらいだします。
私のたたき台にふせんをペタペタ。
それらをみながらNorth Star Metricの案をだしてみました。
個人ワークのときよりも案は増えたもののまだしっくり来ません。
まだ既視感あるよねと、KPIをみては案だしといったりきたりしながら議論していると、
「イベントのときだけじゃなくて、いろんな目的でakippaをもっと使ってもらいたい」
「日常利用でもakippaめちゃ役に立つしね!」
「月極から個人宅までいろんな駐車場があるのがakippaのおもしろいところだよね」
「いろんな駐車場を使ってみて欲しいよね!」
「個人宅にとめるとかけっこうクレイジーだよね!」
などなどメンバーの熱い思いが染みでてきました。
これまでだしてきた案がしっくりこないのは、この熱い思いを表現しきれていなかった=魂がこもっていなかったことが原因でした。
魂を込めることで抽象度が保たれ、運用しやすくなった
いきついたのがこれです。
Wowを感じる
頻繁に
広めてくれる
これらは変数であり、あえて具体の数値を書かずに思いを表現することがポイントかと思います。
プロダクトの成長にあわせて、そのときどきのフェーズで変数をチューニングできます。
プロダクトをそだてていくには、この抽象度の方が都合がよさそうです。
そしてなにより「既視感がない!」
現時点でのプロダクトをふまえて変数をセットし、North Star Metricを完成させる
頻繁に:新規登録から6ヶ月以内に2回以上
Wowを感じる・広めてくれる:レビューコメントを書く
といった具合にしました。
このワンクッションをおくことで、具体数値がはいったものを見ても既視感でガッカリすることもありません。
メンバーの納得感はばっちりでした。
顧客価値の向上・ビジョン実現・KGI達成にミートしてることを再確認し、運用にうつっていきます。
North Star Metricを頂点にKPIツリーをつくる
個人ワークにもどり、KPIツリーを完成させました。
これらのKPIをデイリー・マンスリーでトラッキングすべく、ダッシュボードを作成していくのが直近のネクストアクションです。
まとめ
North Star Metricを作ってみて、「あれ?なんかありきたりな感じになっちゃうんだな」とがっかりしたという方は、抽象的でもよいのでまずは熱い思いを言語化してみるをおすすめします。
そのワンクッションがあれば、具体化されたNorth Star Metricを見ても既視感なく納得できると思います。
最後に自戒として、作って満足しないこと。これらをいかにリフトさせていくか、脳みそに汗かきながら進めていきたいと思います🔥
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