【クマくん相談室🐻】なぜ私は異性を求めてしまうのか~セックス依存症について~

多くの悩める方々へ。日々多数のカウンセリングを実施するクマくんが少しでも皆さんのお力添いができればと思い、メンタル面での原因や解決方法をお伝えしていくブログです。皆さんそれぞれが個性を大切にしつつ、自分らしく自由に笑顔で生きれることを願って…🐻

■繊細な人が働く「クマの手カフェ」


 大阪市中央区上本町西の路地の一角。そこにひっそりと佇むのは一風変わったテイクアウトの喫茶店、その名も「クマの手カフェ」。商品を注文すると、灰色の壁の穴から毛むくじゃらの〝クマの手〟が商品を手渡してくれる。
 店の〝クマ〟の一員として働くのは、鬱病適応障害引きこもりなど心に傷を負った人々。店を運営する「メンタルサポート総合学園」のカウンセラー(クマくん)の支援を受けながら、社会復帰を目指して日々働いている。

穴からクマくんが…

 そんなクマくんの元には日々、たくさんの悩みを抱えたお客さんが訪れる。今回はそんな相談者の一人をご紹介したい。

■相談者:仮名サキさん(27)~セックス依存症~


「現在、総合商社に勤務しているサキです。父は医者、母は弁護士で、3人姉妹の長女として東京で育ちました。今は会社の転勤で大阪に一人暮らししており、東京にいる婚約中の彼氏とは遠距離恋愛中です」
「周りからは幸せいっぱいで恵まれているように見えていますが、★学生時代から多くの異性と交際し、安易に身体を許してしまいます。男性から言い寄られると、どうしても断れない自分がいます。現在、大阪の会社の取引先の男性に好意を寄せられたことがきっかけで、身体の関係を持ってしまい、連絡が来るたびに家にあげてしまいます。幸せな結婚生活を送るために、今の状態から抜け出したいのですが、どうすればいいのでしょうか」

サキさんからのご相談

なぜサキさんは男性からの誘いを断れず、安易に体を許してしまうのか。
 クマくんはサキさんの幼少期からの人間関係を読み解いていった。

■原因は両親からのネグレクトによる愛情不足



 🐻(クマくん)「幼少期のご両親との関係を教えてください」

 👩(サキさん)「両親はいつも仕事で忙しくて。それでもお金は稼いでたから、食事や身の回りのお世話は全て家政婦がやってくれました。母は私に関心がなく、小学校の時はいつも同じ服を着せられて。同級生からは汚いとからかわれたり、いじめられたりもしました

  サキさんの幼少期を探ると、仕事重視の両親から育った愛情不足の子供の典型例でした。
 本当は母から「可愛いね」と言ってもらいたかった。一緒に買い物に行って可愛いお洋服を選んでお洒落をして。お母さんに髪をとかしてもらいたかった。
 そういう「女の子として生きる」センスがネグレクトによって磨かれることがなく、仕草などから垣間見れるルーズさによって男性から言い寄られていたことも分かりました。

 さらに両親からの愛情不足を他人によって補いたいと必要以上に思うようになってしまったサキさん。
 他人から「可愛い」って言われたい。他人から大切にされたい。両親との繋がりが希薄だった故に、他者と繋がることを本能的に渇望するようになってしまった。だから相手から求められると、理性としてモラル違反と分かっていても無条件で受け入れてしまっていたのです。

 🐻「これまでの交際経験は?」
 👩「初めて付き合ったのは高校1年のとき。地元から離れ、制服だったので洋服のセンスで虐められることもなくなりました。特に好きではなかったですが、好きと言われたことが嬉しくて付き合いました。そこから彼氏が途切れたことはなく、性行為も求められるままにずっと続けてきました

■セックス依存症に陥る人の特徴


 結果的に性依存症に近い状態になってしまったサキさん。実はサキさんのように【愛着不足が原因】で性依存症になってしまう人は多い。

 <愛着不足>とは
 子どもが成長するうえで、抱っこをすることは、母乳を与えることと同じくらい重要。生後六か月から生後一歳半くらいまでが、愛着形成にとって、もっとも重要な時期とされているが、養育者との愛着がその時期に不足していた状態を指す。

 特徴①親からのふれあい不足
 
ダッコやよしよしなど直接的な接触の不足。
 特徴②他者承認の不足
 
親から褒められること、目をかけられていることの不足。
 特徴③無条件の愛の不足
 子どもながらの繋がっていたい、安心したい本能的な欲求に対する不足。

依存症は克服できるのか…

 遠距離恋愛中の彼氏と婚約中のサキさん。果たしてこのような性依存症を克服するにはどうしたらいいのだろうか…。

(次回)なぜ私は異性を求めてしまうのか・つづき~セックス依存症の克服方法について~

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