M☆A☆S☆H「思い出はいつも綺麗だけど……」

(ΦωΦ)アニメ・ゲーム・WEB・ワーキングプアと駆けめぐり、気がつけば白髪のマッチョ…

M☆A☆S☆H「思い出はいつも綺麗だけど……」

(ΦωΦ)アニメ・ゲーム・WEB・ワーキングプアと駆けめぐり、気がつけば白髪のマッチョ体型で鄙びた和室で電子書籍と格闘しています。ハードコアパンク→テディベア→ネトウヨ→スピノザの氣の流れを追っています。

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  • ハミルちゃん、エドモンド・ハミルトンをリスペクトする。

    ここで連載小説を始めます。ちょっぴり不定期で、内容もジャンルに囚われず、童話もあるけど実験小説もあるよって感じにしたいですね。

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THE LAST OF DEUS EX MACHINA そして伝説へ

THE LAST OF DEUS EX MACHINA――これで解散です。Twitter(X)で知り合ったvanillableepに誘われて、私ことM*A*S*Hを能動的に動かしたテクノ・ポエトリー・リーディング・ユニットは、2023年年末で活動を終えます。解散理由は特に話しませんが、例えるならロックバンドの解散理由によくある、音楽性の不一致だと思ってください。 今回のコンテンツ制作方法は、M*A*S*Hが先にデモ映像を作り、それを見たvanillableepが映像にインスパ

    • Amerika ist wunderbar

      固まってしまった 涸れた井戸 カレイドスコープ からから音を立てて テーセウスはミノタウロスを殺す 解体した肉を生で食べる 使徒を食ってる初号機のように 君の膵臓をたべたいと願いながら 頭部を切断する 洒落にならない現実 酒精の入ったチョコパイ シュルレアリスムのデペイズマン ツイン・ピークスでチェリーパイを食べながら 河川敷に捨てられた死体を想う テレビのチャンネルを捻ると死体が出てくる Googleのニュースも死体のことばかりだ そして時が過ぎれば忘れてしまう 仄かに死

      • 君たちはどう生きるか、を観たあとで、私たちは生々しい思索に耽る。

        君たちはどう生きるか 宮﨑駿監督の最後のアニメーション作品として、スタジオジブリが7年の歳月を経て制作状況を一切漏洩させない極秘体制で作られてきたアニメーション映画が完成して、今年の7月14日に劇場公開された。公開後も宣伝も一切行わない異例の状況下で、既に映画を観た観客からの口コミがネットに広がり、私見だが僅かながらのざわめきが世に起こっていることを感じている。興行収入は公開後4日で20億円に届く好スタートを切った情報が伝わっているが、よりプレーンな口コミ感想は正直に言って賛

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        • ヤバイ時代だと思わないか?と百匹の猿が同じことを言う時代に生きて。

          このツイートは亡くなった安倍さんを追悼するために投稿したものです。安倍さんが亡くなる前は、彼独特の強引な政治的手腕によって、彼を忌み嫌う人や反発する人が続出しました。わたしも政権批判のデモに参加したことがありました。でも、思想と個人の死は別腹です。彼を憎んでいた人は、彼が亡くなることで、ざまあみろ、と溜飲を下げたことでしょう。彼を慕う人は突然のお別れに右往左往したことでしょう。没後の今でも気が抜けたままの人もいることでしょう。だからこそ、うらみつらみは置いておいて純粋に死と対

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        • ハミルちゃん、エドモンド・ハミルトンをリスペクトする。
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          聞ひたゞけでも身の毛が逆立つ地獄は既に血肉と化して

          2022年2月24日、ロシアとウクライナが戦争を始めました。ウクライナ東部にある親ロシア派の州を独立国して認めた後に、武力支援と称してロシアはウクライナ国土に侵攻しました。首都キエフを陥落させてウクライナ大統領を拘束する軍事作戦でしたが、ウクライナ大統領はウクライナ国民に向けて武装蜂起のゲリラ戦を指示します。侵攻開始から3日が経つ27日現在、ロシア軍は苦戦してキエフ陥落には至っていません。ロシア、ウクライナ双方共に多くの死傷者が出ています。28日にはロシア、ウクライナとの停戦

          聞ひたゞけでも身の毛が逆立つ地獄は既に血肉と化して

          あの会話をきっかけに始まったコラボレーション

          「#あの会話をきっかけに」のハッシュタグで前回、初めての朗読動画を撮った話を書きました。今回はその続きを書きますね。実はその動画がきっかけで、ツイッターで知り合ったフォロワーさんと一緒に、ポエトリーリーディング・ユニットを組むことになったんです。 そのフォロワーさんはvanillableepさんと言います(ツイッターではtora : the vagabondと名乗ってます)。十年前にわたしがツイッターを始めた時に知り合った、古くからの友人です。元々DTMをやっていて、曲がで

          あの会話をきっかけに始まったコラボレーション

          五十歳を過ぎてから詩を読むこと

          「#あの会話をきっかけに」の三回目の投稿をします。今回はできるだけ詳しい内容を書きますね。 九月四日、初めて詩の朗読というものをしてみました。 今のわたしは五十歳を過ぎた男性で、ひなびた和室でひとり暮らしをしています。その日は、障がい者自立支援の仕事を終えて、部屋に戻ったのが夕方の五時過ぎで、日が暮れるのが早くなってきたなという印象をぼんやりと覚えました。そして畳の上にどっこいしょという感じで座り、いつも飲んでいるポッカの缶コーヒーで一服してから、おもむろに机の上にスマホを

          独纂三吟歌仙 映画の中の夏レストア版、動画サイト公開の巻 摩衆楼蘭feat.くま茶(自解付)

          自解(著者自身による解説) 初折表 発句 グラジオラス老ひた詩人の血のなかへ これは今年の夏に行われた『映画のなかの夏の巻』という連句の一座で、客人に招かれた西崎憲さんに向けて僕が贈った短句「グラジオラスの血は継がれゆき」をバージョンアップしたものです。今年の春に西崎さんはツイッターで緊急事態翻訳詩集というツイートを行い、イギリスのロックバンドThe Smithsの歌詞を紹介しました。このバンドのボーカルMorrisseyはグラジオラスの花が似合う青年でした。この永遠

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          独纂三吟歌仙 映画の中の夏レストア版、動画サイト公開の巻 摩衆楼蘭feat.くま茶

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          ЦЕЛУЯ ЖИЗНЬ 摩衆楼蘭

          短文バトル「最近買った」僕のお薦め

          ツイッターを眺めていたら米光さんの短文バトルの呟きが流れてきたので、ふと思い立って、初めてだけどやってみました。 その場の思いつきでわーっと書いて、僕が一番乗りかと思ったら、タッチの差で日野光里さんの短文が最初に投稿されていました。 日野さんとはNovelJamというイベントで知り合いました。安定感のある文章が日野さんの持ち味ですね。今回はファーストインプレッションで日野さんの短文を僕のお薦めとして挙げたいと思います。 モルモットくん、早く元気になって、いっぱいうんこしてあげ

          短文バトル「最近買った」僕のお薦め

          短文バトル「最近買った」

          先週末にDelirium TremensとLiefmans Goudenbandという銘柄のベルギーのビールを買いました。アルコール度数10%なので一発で酔えます。実は10%ビールは毎週末に買っていて最近買ったとは言えないのですが、これを飲むと週末ごとに記憶がリセットされるので、いつも新発売の商品を買うような新鮮な面持ちでいられるのです。適度な忘却力は、生きていくのに必要なスキルになりますよね。

          楼蘭摩衆二吟連句【人肉を】

          初めての人も楽しめるブンゲイファイトクラブ

          ブンゲイファイトクラブ決勝戦、今の僕は、北野さんは「刺さる」、蜂本さんは「わしゃわしゃ」ですね。何を言っているのか、わからない^^; 決勝戦が始まった時に僕は上記引用のようなことをツイッターで呟きました。確かに「刺さる」「わしゃわしゃ」の言葉だけではどんな意味があるのかが伝わらないですね。 「刺さる」とは、下記の画像のようなことを言います。 これは神奈川県の金沢区にある図書館の前に設置されている交通安全標語の看板です。 「いちごが好きでも赤なら止まれ」 ぱっと見ただけで

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          第四章 黒葡萄 - Kopyright Liberation Front Ver.

          ――刳り貫きし眼窩を浄む黒葡萄―― ――甘露舐めゆく蛆の白さよ―― ――Josephine, 貴腐乾酪のにおひあり―― ――Rimbaud's right leg metaphor.―― ――[Thich Quang Duc] 師は絶え間無く燃え滾る――  息子は爽やかにほくそ笑む。 「それは『レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン』のファースト・アルバムで知りました。お坊さんが本当に燃えているとしか思えない、インパクトのある写真が、そのアルバムのジャケット・デザインに

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          第三章 伯父がペンでペンギンを書いたら、翌日それが冷蔵庫の中に入っていた。

           伯父は文字ではありません。伯父は人間です。ここで、「伯父は文字だ。文字通りに」と言い切ってしまうと、言葉遊びの領域を超えてオヤジギャグになってしまいますからね。  何よりもハミルちゃんは、「伯父」という言葉よりも、「おじさん」という言葉の響きのほうを好んでいました。……ひらがなで「おじさん」と言ってしまうと、子供っぽさを感じてしまいます。何よりもハミルちゃんが渋谷の松涛の公園で双子の宇宙人と出会ってから、十年の月日が経っています。今の彼女は二十歳の女性です。宇宙人に出会える

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