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嘴が下方向に曲がったシギ チュウシャクシギ
4月下旬から5月上旬にかけて、シギチと呼ばれる野鳥たちが現れます。シギチは、シギ科とチドリ科の仲間たちのことです。この頃、潮が
引いた海辺に行くと、シギチと出会える可能性が高くなります。
特にシギ科の仲間は、野鳥の中でも長い嘴を持つ種が多く、潮が引いた岩場や砂地などの海辺で、カニなどの甲殻類やゴカイなどを長い嘴で捕まえて食べるシーンを見ることができます。
そんなシギ類の中で、私にとって馴染み
裏山に最も早く現れる夏鳥 センダイムシクイ
5月になり、裏山に飛来する夏鳥も勢揃い。例年、裏山には、オオルリ、キビタキ、センダイムシクイ、ヤブサメなどが現れます。そんなメンバーの中で、最も早く姿を見せてくれるのが、センダイムシクイ。「チョチョビー」と鳴き声が聞こえてくると、センダイムシクイの帰還です。裏山では、4月の初旬には飛来します。今年は、全体的にどの夏鳥も移動が早く、3月28日に鳴き声を確認しました。
センダイムシクイは、マレー
集団で行動する冬鳥 マヒワ
いつのまにか、4月になり夏鳥たちが登場する季節になりました。当noteでも、冬鳥から夏鳥に衣替えの予定でしたが、最後に今冬シーズンの野鳥観察で、私にとって象徴的だったマヒワについて、買いてみたいと思います。
象徴的と書いた理由は、今冬シーズンにマヒワを何度も観察したということです。
関西のとある場所に現れたマヒワの群れの中に、ベニヒワが混じっているとの情報があり、ベニヒワを見たいために通っ
臆病者で大胆、かつ、騒がしい野鳥 シロハラ
裏山では、もう少しするとジョウビタキが、北に向けて旅立ちます。ジョウビタキがいなくなると、越冬している冬鳥は、シロハラと国内で繁殖するルリビタキ、アオジぐらいになります。
シロハラが越冬する様子について、書いてみたいと思います。
シロハラは、ウスリー川流域やアムール川下流域で繁殖し、越冬のために、日本に戻って来る冬鳥です。
裏山では、10月中旬頃から鳴き声が聞こえ始め、4月末頃に旅立ち
絶滅危惧種のカモメ ズグロカモメ
ユリカモメによく似たカモメにズグロカモメがいます。見た目の配色はほとんど同じで、一部が異なりますが、遠目から見ると同じように見えます。
ズグロカモメもユリカモメと同様に、冬は全身白色で、夏になる頭が黒色になります。
体長約32cm。冬は全身、白っぽい色です。頭〜胸・腹は白色、背中・翼は淡い灰色、嘴は黒色、脚は赤色、眼の後ろに黒い紋斑があります。
一方、夏は頭が黒色になります。ユリカモメが
冬に現れるカモメ ユリカモメ
ユリカモメは、冬、関西に現れるカモメの一種です。
カモメと言えば、夏の青空をバックに颯爽と飛翔する白色の姿が想像されます。また、童謡「カモメの水兵さん」で唄われた「白い帽子、白いシャツ、白い服。波にチャプチャプ浮かんでる。」の歌詞から可愛らしくて、純粋なイメージを持ちます。
しかし、実際のユリカモメは違うようです。どちらかというと狡賢い、荒くれ者です。
ユリカモメは、カムチャツカ半島や
冬の琵琶湖のスター オオワシ
関西で野鳥を観察する者にとって、冬の気になる存在が、長浜市湖北町に現れるメスのオオワシです。今年(2023-2024年シーズン)で、26年連続の飛来。標高324mの山本山を寝ぐらとするので、「山本山のおばあちゃん」と呼ばれています。
オオワシは、カムチャッカ半島などのロシア東部で繁殖し、越冬のために北海道や本州北部に現れます。オオワシと言えは、流氷の上で死に絶えた動物の肉を複数のオオワシやオ