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【1】ジャズクラリネット講座《ロングトーン》

■はじめに

クラリネットに限らず、管楽器全般に共通する大切な基礎練習と言える"ロングトーン"!目的意識を見失ってはただの我慢大会となり苦痛でしかありませんよね。より効果的な練習にするには、どうしたら良いでしょうか?

■音域別注意点

クラリネットは音域の広い楽器です。効果的に楽器の鳴りを深めるために、音域別に工夫しましょう。
1、低音域
管全体がしっかりと鳴るように太い息でたっぷりとロングトーンをしましょう。

2、中音域
しっかりピッチを保ちましょう。出にくい音や、抜けの悪い音を無くすために満遍なく鳴らしてあげることを意識しましょう。

3、高音域
音が揺れないよう一定のボリュームを維持しましょう。キンキンしない膨よかな音色になるよう正しいアンブシュアを維持し、固定しましょう。発音時から正確なピッチを保てるよう意識しましょう。

■ロングトーンの種類と目的・効果

1、ストレート(とにかくしっかり鳴らす)
このロングトーンは、楽器を満遍なく鳴らすことを目的としています。
クラリネットの最低音のミの音から半音づつ上昇し、高音域にもトライしましょう。(テンポ 四分音符=60の速さがおすすめです)
・4拍間かけて吸う
・8拍間かけて息を使い切りながらロングトーン(この時、最後までしっかりと楽器を響かせ、音がブレないように気をつける)

2、デクレッシェンド(響きを保ったまま音量を下げる)
このロングトーンは、音量の変化に対応しながら楽器を鳴らすことを目的としています。
クラリネットの解放のソの音から半音づつ下降し最低音のミの音までトライしましょう。上級者は、ソの音から上の音にも挑戦してみてください。(肺活量に個体差があるのでメトロノームは要りません。)
・時間をかけてたっぷり吸う
・音の出だしを一番大きく発音し、楽器の響きを保ったまま一定のペースで徐々にデクレッシェンド
・最後の音の処理まで楽器の響きを保ったまま、均一に減衰させる(ノンタンギング)
※できるだけ長くロングトーンをできるようにすることと、肺に溜めた空気をしっかり使い切ることを意識しましょう。

3、クレッシェンド&デクレッシェンド(響きを保ったまま音量を変化させる)
このロングトーンは、音の立ち上がりから処理に至るまでの全ての工程において、音量の変化に対応しながら楽器を鳴らすことを目的としています。
クラリネットの解放のソの音から半音づつ下降し最低音のミの音までトライしましょう。上級者は、ソの音から上の音にも挑戦してみてください。(肺活量に個体差があるのでメトロノームは要りません。)
・時間をかけてたっぷり吸う
・音の出だしをノンタンギングで息から音に変え、楽器の響きを保ったまま一定のペースで徐々にクレッシェンド
・最大音量に達したら、楽器の響きを保ったまま一定のペースで徐々にデクレッシェンド
・最後の音の処理まで楽器の響きを保ったまま、均一に減衰させる(ノンタンギング)
※できるだけ長くロングトーンをできるようにすることと、肺に溜めた空気をしっかり使い切ることを意識しましょう。

■チェックリスト

1、楽器を持つ前に、まず正しい腹式呼吸ができていますか?(身体の仕組みを理解し、無理の無い呼吸と正しい筋肉の使い方を意識しましょう)

2、たっぷりとブレスをし、正しい奏法で余計な負荷無く吹けていますか?(アンブシュアや姿勢の確認、身体に余計なこわばりが無いか、息がしっかり入っているか等)

3、しっかりと管体が響き、正しいピッチ、均一な息の量や速度でコントロールできていますか?(正しく入った息の流れをコントロールできているか等)

4、音の立ち上がりや、音の処理がしっかりとコントロールできていますか?(ジャズは様々なアーティキュレーションで豊かな表現をします。音の出だしと終わりのニュアンスのバリエーションを増やしていけるように、意識して練習しましょう。)

■おわりに

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