くまたろう

Nienteはひきこもり経験者が運営する支援団体。設立者はひきこもり経験をいかしてフリ…

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Nienteはひきこもり経験者が運営する支援団体。設立者はひきこもり経験をいかしてフリースクール講師として活動し、自分が1番働きやすい会社を作るために起業。趣味の園芸やコーヒーを生かしたお仕事もしています。生きづらさを感じる方への居場所を毎月提供しています。

最近の記事

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今、ひきこもっている方へ

ひきこもりの入り口私がひきこもりを経験したのは、両親の介護をきっかけに始まりました。両親には多額の借金があり、貯金もなく、自分たちの生活を維持することすらままならない状況でした。 その時期、私は人生を諦めていました。私の人生は両親と共に沈み、この人生は決して好転することはないと考えていました。就労をはじめ、入浴や着替えなど日常のあらゆる行動が無意味に感じられました。自宅前のコンビニへすら数年間行けなくなりました。 再起への葛藤周囲の人々はさまざまな再起の手段を勧めてきまし

    • 父の死から学ぶこと

      昨夜、父が亡くなりましたひとりっ子のひきこもり経験者である私は、本日喪主を務めます。参列者は父の成年後見人のみです。父はアルツハイマー型認知症で医療保護入院中でした。また、過去の生き方もあり孤立していました。 父の生涯父は1941年生まれの高卒で、たたき上げの技術者でした。一部上場企業に勤め、単身赴任で全国を飛び回り、海外赴任もしていました。 しかし、時代が変わり、父の技術は必要とされなくなりました。電話通信の技術者は携帯電話の普及により職を失いつつありました。父は50代

      • ひきこもりが気分を上げるために三種の神器を揃えよう

        ひきこもり生活が続くと、どうしても気分が落ち込んでしまいますよね。苦しい暮らしを少しでも楽しくするために、私はお気に入りグッズを使いました。複数のアイテムを用意しておくことで、何かが気分を上げてくれるかもしれません。 私はこれを「三種の神器」と呼び、アイテムの力でひきこもりを抜け出しました。今回は、ひきこもり期間中と現在の生活を支えてくれた「三種の神器」を紹介します。 お気に入りアイテムで気分アップひきこもり期間中にお気に入りのアイテムを見つけることで、気分が上がり、行動

        • CNNの取材が記事になり公開されました - その内容を翻訳してご紹介します-

          皆さん、こんにちは。今回は米メディアCNNから受けた取材記事「なぜアジアの若者の一部はひきこもるのか」を翻訳してご紹介します。 なぜアジアの若者の一部はひきこもるのか :CNN(ケーブル・ニュース・ネットワーク)より翻訳ひきこもりとは、社会から長期間離れる人々を指します。この現象は日本でよく記録されていますが、アメリカやヨーロッパでも似たケースが増えています。 研究者たちは、インターネットの普及と対面での交流の減少が引きこもりの増加に寄与していると考えています。また、コ

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        今、ひきこもっている方へ

          NienteがCNN(米メディア)に取り上げられました

          こんにちは、Nienteの代表です。先日、私のひきこもり体験がCNNに取材され、その記事が公開されましたのでご紹介します。 この記事は、香港、日本、韓国のひきこもり当事者の体験談を取り上げており、私は日本のケースとして取材を受けました。ひきこもりに至った理由や当時の生活、そして回復のプロセスについて詳しくお話ししました。 視覚的にも楽しめる内容で、ひきこもり当時の暮らしがイラストで描かれています。ぜひ一度ご覧ください。 記事はこちらから以下のリンクからCNNの記事をご覧

          NienteがCNN(米メディア)に取り上げられました

          「都合のいい人」にならないために:元ひきこもりの半生記

          こんにちは。私はひきこもり経験者で、40代の男性です。ひとりっ子として育ち、長い間「いい人」として生きてきました。しかし、その結果、私は「都合のいい人」になってしまい、自分らしさを見失い、本当に大切なものを失いました。 この記事では、私の経験を通じて、同じような思いをしている方々に「都合のいい人」にはならないで欲しいというメッセージを伝えたいと思います。 元ひきこもりの半生私は幼少期から成人期にかけて、両親や周囲の人々に「いかにして嫌われないか」を常に気にしながら生きてき

          「都合のいい人」にならないために:元ひきこもりの半生記

          クラウドファウンディング最終日

          ひきこもりの居場所を運営しています。 団体を設立して2年目。昨年の課題は2つでした。 ①活動費が不足し赤字運営となった ②情報が当事者に届いていない これらの課題を解決するためクラウドファウンディングに挑戦しています。 昨年の参加者は着実に気力が向上し、自分自身に合う社会参加の道を歩みだしています。 ひきこもりに活動の場を提供させてください。 ご支援よろしくお願い致します。 #READYFOR #クラウドファンディング

          クラウドファウンディング最終日

          4月:ひきこもりサークル活動報告

          【クラウドファウンディング締切まであと2日】4月のひきこもりのサークル活動のご報告です。 新規の参加者の方もいらっしゃいました。 当事者の多くは「自分の人生を立て直したい」と考えています。 生きる気力を取り戻す場所が必要です。 「誰かがわかってくれた」 「自分の気持ちを話せて気持ちが晴れた」 そんな小さなきっかけでひきこもりが回復していきます。 ひきこもりのサークル活動を継続していくために支援をお願いいたします。 https://readyfor.jp/projec

          4月:ひきこもりサークル活動報告

          ひきこもりの子を持つご家族へ〜ひきこもりへの理解と支援〜

          親心とコミュニケーション子どもを持たない私が親の気持ちを完全に理解することはできませんが、Nienteの活動を通じて得た学びがあります。それは、多くの親御さんは、単に就職させることではなく、子ども自身の幸せを望んでいることに気づかされました。 しかし、その想いを伝えることの難しさや、親子間でのコミュニケーションの壁に心を痛めている親御さんが多くいらっしゃいました。正しい方法で適切な言葉をかけても、親の言葉だからこそ反発を生むことがあります。そんな時、第三者の力を借りることが

          ひきこもりの子を持つご家族へ〜ひきこもりへの理解と支援〜

          ひきこもりサークル活動:料理部

          Nienteは、ひきこもりの方に「生きる気力」を取り戻してもらうため、楽しいサークル活動を運営しています。そのひとつが「料理部」です。 「生きる気力」無しには、どのような支援も本人には届きません。 「生きていても仕方がない」と思う人に、自立や就労の施策は響かないのです。 まずは、「生きていてもいい」「世の中には楽しいことがある」。それを思い出してもらうことから始めています。 活動の目的や詳細は、下記リンクをご覧ください。 #READYFOR #クラウドファンディング

          ひきこもりサークル活動:料理部

          ひきこもりの居場所を継続するために

          クラウドファウンディングのお願いひきこもりの問題については、多くの方にとって見過ごしやすいものかもしれません。外部からは「何を甘えているのか」と思われがちですが、ひきこもりの当事者は働く意志を欠いているわけではありません。彼らの多くは「自分に適した仕事に就きたい」と願っています。 しかし、彼らの大きな障壁となっているのは「生きる意味」を見失ってしまっていることです。これが原因で、就労支援プログラムへの参加が困難になり、仮に就職ができたとしても、意味を見出せずに退職してしまう

          ひきこもりの居場所を継続するために

          ひきこもり支援の社会的メリット

          ひきこもり問題の社会全体への影響ひきこもりという現象は、当事者個人の問題を超え、日本社会全体に大きな影響を及ぼしています。個々人の生きづらさを克服し、社会全体の持続可能性を高めることが、今、私たちに求められています。私たちがひきこもり問題にどう対峙するかは、ひきこもり以外の人々にも多大なメリットをもたらす可能性を秘めています。 この観点から、ひきこもり問題の解決策とその社会的意義に焦点を当てた記事をnoteに公開しました。 記事の内容記事では、推定146万人に上るひきこも

          ひきこもり支援の社会的メリット

          「福岡ひきフェス」が終了いたしました

          「福岡ひきフェス」終了のお知らせ福岡県の注目イベントである「福岡ひきフェス」が幕を閉じました。このイベントは、ひきこもり経験者やその家族、支援者、そして地域社会全体の理解を深め、支援の選択肢を増やすことを目的としています。 開催動機家族への支援選択肢の提供 支援者間の連携強化 ひきこもり経験者による主体的な啓発活動 これらの動機には、ひきこもり経験者への偏見や差別を減らし、ひきこもりが実は多くの人が思っている以上に能動的に活動できることを示したいという目的がありました。

          「福岡ひきフェス」が終了いたしました

          クラウドファウンディング始めます

          ひきこもり当事者活動をしているNienteです。 この度、持続的な活動をするためクラウドファウンディングをする運びとなりました。 プロジェクト詳細はリンクをご覧ください。 多くの方のご支援・ご声援を頂けると励みになります。 #READYFOR #クラウドファンディング

          クラウドファウンディング始めます

          「福岡ひきフェス」開催案内

          2024年3月、福岡市で「福岡ひきフェス」が開催されます。このイベントは、ひきこもりの人々や家族、支援者、一般市民がつながり、相互理解を深める場を創り出します。 目的私たちは、ひきこもりに関する社会全体の理解を深め、支援の手を広げることを目指しています。このイベントは、情報共有だけでなく、実際の「つながり」を生み出すことが目的です。 概要期間: 2024年3月6日(水)~26日(火) 場所: 福岡市NPO・ボランティア交流センターあすみん 主催: ひきこもり経験者によるサ

          「福岡ひきフェス」開催案内

          2024年抱負 - ポジティブ ソーシャル ディスタンス

          2023年の挑戦からの学び2023年は挑戦と探求の年でした。多くのコミュニティと繋がりながら、自分自身の可能性を広げる多くのチャレンジを行いました。 しかし、この活動量を持続することの難しさを感じ、自身に本当に必要な活動かどうかを精査することの重要性を痛感しました。 そこで2024年は、「ポジティブ ソーシャル ディスタンス」をテーマに掲げ、強みである個人ワークに注力し、自分にしかできない有意義な活動を深めていくことにします。 このテーマはひきこもり支援における第一人者

          2024年抱負 - ポジティブ ソーシャル ディスタンス