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CNNの取材が記事になり公開されました - その内容を翻訳してご紹介します-

皆さん、こんにちは。今回は米メディアCNNから受けた取材記事「なぜアジアの若者の一部はひきこもるのか」を翻訳してご紹介します。

なぜアジアの若者の一部はひきこもるのか  :CNN(ケーブル・ニュース・ネットワーク)より翻訳

ひきこもりとは、社会から長期間離れる人々を指します。この現象は日本でよく記録されていますが、アメリカやヨーロッパでも似たケースが増えています。

研究者たちは、インターネットの普及と対面での交流の減少が引きこもりの増加に寄与していると考えています。また、コロナ禍が多くの人々を家に閉じ込めたことで、ひきこもりが増えた可能性もあります。

アジアの多くの国では、ひきこもりを社会に再び参加させるための取り組みが進んでいます。これは、高齢化や労働力の減少、若者の失望といった問題に直面しているためです。

日本の事例

山川さんは、両親が病気になったため、東京から福岡に戻り、彼らの世話を始めました。しかし、次第に彼はひきこもるようになり、35歳から5年間自宅に閉じこもりました。「最初の頃、私は寝室に閉じこもり、何もする気力がなく、一日中ほとんど寝ていました」と彼は言います。

彼の妻は、食事の準備やゴミ出しを頼むことで、彼に「家の中での役割」を持たせました。「これのおかげで、私は何もしない人にはならなかったと思います」と彼は言います。

最終的に彼を孤立から救ったのはゲームでした。オンライン上のゲーム仲間が彼の能力を称賛し、自尊心を高めたことで、彼はゲーム配信に興味を持ちました。また、YouTubeを見て新しい趣味を見つけ、ベランダで植物を育てたり、料理を試したりするようになりました。「さまざまなことに興味を持つようになると、自然と外に出てエネルギーが回復しました」と彼は言います。

新たな趣味

山川さんは餃子や刺身の盛り合わせ、手作りのピザ生地などを楽しんで作りました。また、小さな屋外の庭には花やハーブ、果物、野菜を育てました。

彼の妻は、彼の5年間の引きこもり期間中、彼らを支えるために仕事を始めました。当初は「彼の変化にどう対処すればいいのかわからなかった」と彼女は言いますが、夫の回復を信じ続けました。

日本の多くの成人ひきこもりは、不登校や失業、介護をきっかけにひきこもります。九州大学の加藤氏は、日本の男性が特に「外に出て一生懸命働く」というプレッシャーにさらされているため、ひきこもりになるリスクが高いと言います。山川さんは、日本の文化の側面が彼の孤立に影響を与えたと感じています。特に、「自立こそ一人前の成人の証。何でも自分で物事をやるべきで、他人に迷惑をかけてはいけない」という価値観や、彼の生家の家訓であった「家族に恥をかかせることが究極の恥」という教育が大きな影響を及ぼしています。

ひきこもりからの回復には、感情面の自己管理が重要です。山川さんは、毎週、毎月、毎年達成したいことを書いた「目標シート」を作成し、日々の構造と目的を持つことで回復しました。

現在

現在45歳の山川さんは、他のひきこもりを支援するための組織Nienteを立ち上げました。「ひきこもりになることは、私の性格や働き方をリセットする機会でした。今はフリーランスで働いており、私に合った新しい生き方を見つけました」と彼は言います。

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