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くまのぬくぬく日記④

12月11日(月)【京都番外編】

◾️ホテルのWi-Fiは落ちなかった
起床。
ホテルに泊まっていると
毎回起きた時に一瞬
「ここどこだ!」
となる。
いつもの寝ぐらではない。
ベッドも硬い。
そして、隣には誰もいない。

寝癖だらけの頭をかきむしりながら、顔を洗う。旅行バッグに入っていたスプラトゥーンをテレビの前に設置する。Switchの電源を入れてホテルのWi-Fiに繋ぐ。
ロビーに行くとおひ○ちさんが今日もスプラをやっている。
私がバンカラオープンのお部屋を立てると、ぼたんさん(けいとさん)とおひ○ちさん(Miguel)が入ってきてくれる。数戦やって、キャラでお辞儀をして終わりにした。
Wi-Fiは奇跡的に回線が落ちなかった。
こんなことはめずらしい。
リュックに入っているレモンケーキを無造作に取り出して口にほうばりながら帰りの旅支度をする。

◾️私の親
家族にLINEをする。
今日帰りますよ。留守をすみませんでしたね、と。
夫から「君の両親を羽田空港まで明日の朝送ることになった」と返事がある。
全く突然のことでよくわからないが、そういえば海外旅行をするという話をしていたような気もする。両親が海外に行くのは久しぶりである。仲良くて何よりだ。そしていつもの通り義理の息子に遠慮がなさすぎ。さすがのうちの親クオリティ。

◾️漢字ミュージアムは休館日
今日は新幹線に乗るまでフリーだ。
いつものとおりどこに行くのか全然決めてない。
観光するのかさえもよくわかっていない。
寝ていたっていいんだ。
土日のスクーリングの疲労感で寝ていたい気持ちも多少ある。
けれども、昨日お会いした秋峰さんに
「くまさん、八坂神社の前の漢字ミュージアムはいかがでしょう」と言われたので行ってみる。
けれども秋峰さんが懸念されていた通り、月曜日は休館日であった。

残念
外から眺めるだけ眺める

すぐそこに八坂神社。

でもまあ、いいかな。
なんとなく今日は平安神宮に行こうかな。
近くではあるので、再びバスに乗車し、昨年訪れた京セラ美術館のあたりに到着する。

◾️蔦屋書店の罠にはまる(いつものこと)

ああ、ここって

そういえば前回来た時に、蔦屋書店があったなと思い出す。

蔦屋書店に誘われるようにするすると入ってしまう。

いい作品だなと思う。
入り口はアートや哲学や民藝品のコーナーになっていた。

本も欲しいのやら
私が持っているのやら
しばし眺めてしまった。

は!いかんいかん。
私は何をしてるんだ!
と途中で我にかえり

本を購入(全然我にかえっていない)

ポストカードも購入

お店をあとにする。

◾️平安神宮
もうこれは説明とかいらないと思うので、写真だけ置いておきます。

たぶんね、春に来てもおもしろいと思った。
(桜が多かったから)

◾️お昼ご飯食べよ
お昼ご飯もよく考えていないので、Googleマップ先生に頼り、目星をつけて歩き出す。

着いたのは古民家を改装したお店。


グルテンフリーでこんにゃく料理がメインとのこと。お客さんもそこそこいたが、待たずに入れた。

メニューに店主の想いが込められた漫画が載っていた。なるほど、そのような経緯でここに至ったのかと。
肝心のお料理は、とてもおいしいものであった。こんにゃくの新たな可能性をたくさん感じるような、素敵な味付けやアレンジがなされていた。
グルテンフリー食が気になる方にはおすすめしたいお店。

揚げ物も全部こんにゃく

◾️おみやを買う
あとは帰るだけ。
帰り道に気になったお店に凸する。
一つ目はおかき屋さん。

ここで、義理の実家へお煎餅を購入。

あとは、自分へのお土産。

懐紙専門店に立ち寄る。

便箋とメガネ拭きを購入した。

他の人のおみやは京都駅で買おうと思い、バスに揺られて駅に向かった。

◾️帰宅
新幹線の乗車時間はあっという間で、お友達とLINEをしたり読書をしたりしているうちに東京駅に着いた。
読書は購入したばかりの「悲しみの秘儀」を少し読む。

 重大な発見があるのではないかと強く身構えるとき、その人の中で、ほとんど無意識的に「重大なもの」が設定されてしまう。そして、その想定から外れるものを見過ごす。安易な未来への予測は、想像を超えてやってくる、未知なる出来事の到来を邪魔しているのかもしれない。

若松英輔「悲しみの秘儀」より

先日の記事で書かせてもらった「ナルホイヤの心」と少し重なるような部分もあるなと思った。

また越智保夫さんの文章も気になった。

 歴史的見地にせよ、心理学的見地にせよ、人間を上から眺めている人は、自分が同じ人間であることを忘れている。その人の立っている場所からは、物がよく見えるかもしれない。が、見えすぎるのである。(パスカルの)『パンセ』が我々を連れて行く場所は、そのような高みではない。パスカルは我々をもっと低い場所へ導く。もっと空気の濃密な場所へ。

「もっと低い空気の濃密な場所へ」

ラピュタのムスカにはできない所業であると考える。(人がゴミのように見えてはいけないのである)


帰宅後、夫が地元の最寄り駅まで迎えに来てくれた。彼はおでんを作って待っていてくれた。

夫はいつもおでんに変わり種を入れるのだが、今回は「しいたけ」であった。
「利用者さんにもらったから入れてみた」と話していたが、意外とおでんにしいたけが合うことに驚いた。
夫の料理にほっとしてぬくぬくした私の、本日の日記はこれでおしまい。

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