不育症:甲状腺機能異常
こんばんは(^ ^)クマです!
今日は不育症のうち、甲状腺機能異常についてお話していきます。
甲状腺機能異常は流産を含めた様々な不良な妊娠経過と関わりがあると言われています。
不育症の方の6.8%に甲状腺機能異常があります。
◎妊娠に関わる甲状腺の働き
妊娠中、適切な量の甲状腺ホルモンが初期絨毛や胎盤でのステロイド合成を調整しているため、元々の調整機能である甲状腺の機能が異常な状態になっていると、これらの妊娠維持に関わる部分が崩れてしまいます。
よって、妊娠に関わる様々な異常が引き起こされるとされています。
◎甲状腺機能亢進
甲状腺の機能が働きすぎてしまうとどうなるのでしょうか?
甲状腺機能亢進では早産、胎盤が剥がれてしまう、赤ちゃんの発育遅延、死産など妊娠経過が不良になってしまいます。
しかし、上記はすごく値が悪い場合の話です!
一般的な機能亢進と反復流産との関係は必ずしも明確ではないとされています。
ただ、上記のようなリスクがあることは確かです。しっかりと検査を行い、専門の病院で対応してもらうようにしましょう!
◎甲状腺機能低下
甲状腺機能低下では流産、早産、赤ちゃんの発育遅延、生まれてからの知能発育の遅延に関連するため、妊娠中の治療は必須です。
甲状腺機能亢進とは違い、甲状腺機能低下の方では軽度の場合でも上記のようなリスクが起こる確率が高いです!
なので妊娠中であってもしっかりと薬は飲みましょう。赤ちゃんに良くなさそうと自己判断で辞めてしまうのはとても危険です!注意してくださいね!
◎甲状腺自己抗体陽性
甲状腺ホルモンに対して自分で抗体を出してしまう、甲状腺自己抗体陽性の方も不育症の原因になります。
早産や流産の強いリスク因子であるると報告されています。
通常、不妊治療をする時には甲状腺の働きを見る検査を採血にて行いますが、その時にとる検査には自己抗体を調べるものは入っていません。なので、もし不育症の検査を一通りやっても異常が全く見つからない場合には自己抗体がないかも調べてもらってもいいと思います。
今日は甲状腺機能と不育症との関わりについてお話しました。
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