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侮るなかれ絨毛染色体検査

こんばんは(^ ^)クマです!

不妊治療を行っていると残念な話ではありますが流産ってつきものなんですよね。自然妊娠の場合でも10〜15%くらいで起こってくるので、流産は不妊治療に限ったことではないのですが、、、

ただ、不妊治療中の方が流産した場合、絨毛染色体検査を実施するかしないかは結構重要な選択になります。

そこで今日は、絨毛染色体検査についてお話していきます。



◎絨毛染色体検査ってなに?

流産の原因としては、胎児側要因と母体側要因に分けられますが、半数以上は胎児側の染色体異常が原因であると言われています。
絨毛染色体検査では、染色体異常があるかないか、その種類を診断することができます。

検査結果は流死産の原因究明の助けになるだけでなく、その後の妊娠の治療方針を考える上でも重要な情報となります。



◎検査方法

絨毛染色体検査を行うには、流産した組織の提出が必要になります。

私の働いている病院では、赤ちゃんの発育がストップしてしまった方、心拍が確認できなかった方へ、流産手術の説明とともに絨毛染色体検査をするかどうかも確認しています。もし、検査をやりたいという希望があれば、手術で取り除いた組織の一部を検査に出します。

手術の前に自然排出してしまった場合、排出されたものを病院へ持参できれば、そちらを検査に出します。しかし、持ってくるまでに時間が経っていると組織自体がダメになってしまって検査をしてもうまく結果が出ないこともあるので、自然排出の場合は検査が難しくなるかもしれません。

手術の場合にも100%検査結果が出るわけでななく、お腹の中で心拍が止まってから時間が経ちすぎてしまった場合には、自然排出時同様検査を行えない可能性があります。どれくらい経過していると検査できないという明確な値はありませんが、心拍確認できなくなってから2週間半〜3週間以上経っている場合には検査できない可能性が高くなってきます。




◎どんな人が検査の対象になるの?

流産を数回繰り返している方は実施した方がいいと思います。

また、不育症に対する治療をしていたにもかかわらず流産してしまった場合は、流産原因が母体側なのか胎児側なのかを明らかにするために重要になってきます。

検査の料金が、2〜3万円くらいかかってきてしまって高い検査なので、受けるか受けないかはよく検討してみてください。



流産って本当に辛くて心が空っぽになってしまったり、頭が真っ白になってなにも考えられなかったりするかもしれません。しかし、絨毛染色体検査は限られた時にしか行う事ができない検査ですし、流産の原因を突き止め、次の治療へつなげていける大切な検査です。辛いとは思いますが、検査をやるかやらないかはしっかり考えた方がいいと思います。


とは言っても流産って本当に悲しくて辛い経験です。辛い時は、ずっとそばで治療を支えてきた旦那さん、寄り添いながら治療をサポートしてきた病院スタッフに頼ってくださいね( ^ω^ )


本日もご閲覧いただきありがとうございました∩^ω^∩

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