見出し画像

GALS ”Gals Just Want to Have Fun” 全曲レビュー

僕の好きなGALSというアイドルグループで、ついに1stフルアルバム”Gals Just Want to Have Fun”がリリースされました!めでたい!これでGALSの全楽曲がいつでもどこでも聞けるようになりました。
ということで、全曲について簡単に感想を書いていく!アルバム収録順で!

サブスク・歌詞カードは以下からどうぞ。

ちなみに、GALSは「GALマインドを広めるべく活動しているグループ」です。GALマインドっていうのは「自分らしく生きて、自分を貫き、自分の価値観で表現する」精神を指します。本アルバムにおいても、多くの楽曲でこの精神が反映されています。このレビューでもGALマインドっていう単語はよく出てくるので頭の片隅に入れておいて下さい。


1. アンチジェネリックアイドル

【楽曲情報】
作曲:四市田雲豹
作詞:四市田雲豹
振付:CHIEMI(天野智絵実)
お披露目:2022.04.03(アルバムリリースパーティ)

【レビュー】
GALSの楽曲においてロックでもポップでもキュートでもなくて、かなり珍しいアンニュイな雰囲気の楽曲。ちょっとEDMっぽくもあって個人的には好きです。ヴォーカルにもエフェクトが入っていたりしてGALSの中では本当にユニーク。執筆時点での最新曲で、GALSの新しい顔が見られたな、という感じ。

水中をイメージさせるような歌詞で、痛みや苦しみを直接叫ぶわけではないのだけど、どこか不満げで息苦しくて窮屈そう。そういう世界をGALSは打破していこう、というGALマインドの曲だと思ってます。(細かい話するともっと色々あるんですけど、ざっくりいうとそんな感じかと)

四市田先生の歌詞はÉmileもそうだけれどシニカルで好きです。ツンデレって言ってもいいかもしれません(笑)皮肉に隠された愛情や真心みたいなものを感じるときがあって。この曲でいうと「粋な紛い物」だとか「頭使わんハック鈴転がし」だとかね。

あくまで僕の解釈ですけど、タイトル「アンチジェネリックアイドル」は非凡なアイドルって意味で、すなわちこの曲は「GALSは非凡なアイドルであれ」という四市田先生からのGALSへのメッセージだと僕は思ってます。

この曲は曲調もGALSにとって新しくて、歌詞も難しくて、解釈に悩んだ思い出があります。悩むと言っても「えー!?なにこれ!?どういう意味なんだ!?」って楽しく考えさせてもらったという感じですけどね。この曲の歌詞について僕の解釈は別途記事書くつもりなので良かったら読んでね。

→書きました。良かったら読んでね。(22.07.12追記)

振り付けは水中ということで金魚をイメージして作られたそうです。ゆらゆらフワフワしていて、これまた他の曲とは違った新しい(珍しい)GALSが見られます。


2. ホログラムベイベー

【楽曲情報】
作曲:佐々木喫茶
作詞:佐々木喫茶
振付:いどみん
お披露目:2021.06.06(デビュー1stワンマン)

【レビュー】
とにかく楽しい曲です!曲も歌詞もイケイケのアゲアゲ!難しいこと考えずにウェーイみたいな感じ(笑)
ライブでもセトリに組み込まれやすい曲なのでGALS予習するなら必須の1曲です!
フリコピも簡単です。サビの「おーないおーないおーないろんぐ」のところで、手をLの字にして左右に適当に振ればオッケー!(笑)

歌詞は聞いてても分かりにくくて、是非歌詞カード見て欲しいんですけど、ゆーて歌詞カード見ても意味不明ではあります(笑)でも全体的に楽しくて愉快。個人的には「全人類 we are みんな」ってところ、何言ってんのか全然分からないけど謎の人類の一体感を感じて大好きです(笑)

でも、意味不明な中でも
「辛み嗜み深み増していく
あたしもってる良い個性
連戦連勝ノンフィクション」
ってところには少しGALマインドを感じたりして。
ツライことも全部自分の糧(深み)にして、自分のもともと持っている個性を大事に現実で連勝していくぞ!っていう風に解釈してます。

GALSの多くの楽曲は、プロデューサー兼メンバーLUNAの作詞、サウンドプロデューサー四市田先生の作曲なんですけど、この曲は珍しくそうでなくて作詞作曲ともに佐々木喫茶先生なので雰囲気が結構違うんですよね。佐々木喫茶先生は最近だとfemme fataleの「だいしきゅーだいしゅき」なんかでも有名ですけど、こういう系統のアイドル曲が本当に可愛い楽しいで素晴らしいですね。


3. Émile

【楽曲情報】
作曲:四市田雲豹
作詞:四市田雲豹
振付:CHIEMI(天野智絵実)
お披露目:2022.04.03(アルバムリリースパーティ)

【レビュー】
明るくポップな曲調で、歌詞についてもアイドル的でも幻想的でも悲観的でもロマンティックでもドラマティックでもなくて、わりと現実的?日常的?って感じの曲です(小難しい単語は出てきますけどね)。カントリー・ミュージック?牧歌的?素朴なイメージですね。変な可愛さがなくてアイドルっぽくないです。キー下げたら男性4人組バンドとかが歌ってても違和感なさそう(笑)
GALSの曲は結構カロリー高かったり(熱量があったり)、明るさや可愛さ全開だったりするんだけど、この曲は比較的そういうのは控えめで珍しい。カロリー控えめ。この曲も執筆時点での最新曲に当たるんですが、上記のような理由から、これまたGALSの新しい一面を見られたという感覚があります。

曲名のÉmile(エミール)は、元々は大昔の教育論(教育に関して述べた本)の題名です。そして、その本に出てくる少年の名前でもあります。
この曲におけるÉmileは、擬人化した教科書(人はこう生きるべき・こう育つべき)みたいなイメージだと思ってます。だから、そのÉmileに対して「バイバイまたねÉmile」と歌っていて、要するに「教科書とはサヨナラして、自分らしく生きるよ」って言っているんだと思っています。GALマインドですね。

歌詞の方は結構難しい単語(というか普通の人は聞いたこと無い単語)が多くって解釈が難しいですよね。僕なりの解釈は後日、別途記事を書きたいと思います。

→書きました。良かったら読んでね。(22.07.12追記)


4. 包帯

【楽曲情報】
作曲:四市田雲豹
作詞:LUNA
振付:八木葉子
お披露目:2021.06.06(デビュー1stワンマン)

【レビュー】
めっちゃロックでカッコいい楽曲です。歌詞もとてもとても熱い。この曲、振り付けも情熱的で、激アツなんですよね。サビの「自分を抱きしめる」のところも包帯や抱きしめるようなイメージで、この曲の世界観をよく表現しています。あまりセトリに組み込まれないレア曲なんですけど是非ライブで見て欲しい。包帯はGALSの中でもライブ中にガラッと世界が出来上がるような、世界観の強い楽曲のイメージがあります。

歌詞について。歌詞カード見てもらえれば分かると思いますが、自分を好きになれない(肯定できない)女の子を歌った、そんな女の子のための応援歌です。

GALS公式サイトにLUNAのこんな言葉があります。

誰かが勝手に決めた評価軸の中のこの「生きにくい世界」をいきいき生きるために、自己愛と自己肯定感に溢れたつよつよ「GAL」になるまでの物語を私たちと一緒に紡ぎませんか?

https://www.thegals.love/about

まさに包帯は、LUNAのこの言葉を歌った歌なんですよね。包帯に登場する女の子は自己愛も自己肯定もできていなくて、でもそれを得たくて「可愛いの包帯」をまとって進んでいくんです。


5. メロディ

【楽曲情報】
作曲:四市田雲豹
作詞:LUNA
振付:CHIEMI(天野智絵実)
お披露目:2022.01.23(2ndワンマン)

【レビュー】
エモい!とってもエモーショナルな楽曲です。お披露目およびデジタルリリースが1月末でしたが、春がテーマの曲なので2月からこの4月にかけての季節感とも合っていて、日々とてもエモく聞ける曲でした。

季節感のある曲はGALSではこの曲くらいなので、それも珍しくて注目ポイント。個人的にはこのメロディに続いて今後は夏、秋、冬らしい曲も季節に合わせて出してくれることを期待しちゃいますね(笑)

この曲はLUNAがメンバーのことを考えながら作詞したっぽくて、そういうイメージで歌詞をみるととてもエモいです。歌詞に出てくる「僕ら」はGALSのことと思っていいと思います。LUNAのGALSへの愛と信頼が溢れています。

また、桜の花と同じく、アイドルも永遠じゃなくて、そういう儚さも併せて感じられて切なくもある。分かりやすいようでいて、深みとコクのある歌詞なんです。

振り付けもメンバー同士の掛け合いみたいなのがあって可愛くて愛おしい。サビでは桜の舞い散るようなイメージの振りや、みんなで一斉に手を振るところもあって、ライブでの見た目も非常にエモさあります。


6. キラーチューン

【楽曲情報】
作曲:四市田雲豹
作詞:LUNA
振付:ペリ・ウブ
お披露目:2021.10.28(ギャルサーミーツ! vol.3)

【レビュー】
個人的にはGALSの中でトップクラスに好きな曲です。ノリノリな曲と、イケイケで遊び心に溢れた歌詞、楽しい振り付け。フリコピはちょっと難しいところもあるけど、サビだけじゃなくて色んなところでフリコピできて楽しいです。

歌詞はLUNAが作詞しているんですけど、メンバーそれぞれの口癖などを持ってきて作っているみたいで、どの部分がどのメンバーのことを言っているのか想像するのも楽しい。たぶん現時点のLUNA作詞曲の中で一番"遊んでいる"歌詞です。

遊び心のある歌詞の中にもGALマインドが散りばめられていて、実はそういう意味でも”アチい”歌なんですよね。
「誰もなんも言えないくらいに輝いていていたい自分に」
「わきまえられない 可憐に咲き誇る」
「ワガママに生きて生きる いま自分だけのハッピーエンドを」
などなど"他人を気にせず、周りを恐れない"スピリットがそこかしこにあります。

最近気付いたんですけど、1番2番で曲のアレンジも結構違って、そこもよーく聞くと面白いんですよね。曲もキラキラでイケイケアゲアゲな歌詞をよく演出しているって感じがします。そもそもギターもベースもかなりカッコいいんですよねぇ。

楽しさ・かっこよさに、GALマインドを添えて。
イチオシの曲です。


7. Dancing In My Bedroom

【楽曲情報】
作曲:四市田雲豹, やじまたくま, TOMORO
作詞:四市田雲豹
振付:いどみん
お披露目:2021.06.06(デビュー1stワンマン)

【レビュー】
※曲名がちょっと長いので以下「ベッド」と略します。

この曲は4つ打ちディスコ調の明るく楽しい曲です。振り付けも可愛いし、見ていてとても愉快です。GALSでは珍しくラップも入っているのでそこも注目ポイント。あとライブではセトリに組み込まれやすいので、これまたホログラムベイベーと同じくGALSの予習には必須科目です(笑)

冒頭の振り付けはメンバーそれぞれが朝のルーティーンをやっているんですよね。誰がどんなルーティーンを模しているのか見比べるのも面白いです。あと、4人が協力してやるような振り付けが多くて、GALS全体での振り付けが一番見応えあるかもしれません。

個人的に一番好きな振り付けは、
「ゆらり境界線
部屋にぽつり」
のところ!孤独な”ぽつり”感がとってもよく出てます。
ライブではぜひ注目して欲しい。

歌詞ではラップってこともあって、色んなところで韻踏んでいて「おお!」ってなるので歌詞カードも見て欲しいところ。個人的に一番シビれてるのは
「誰も邪魔でない砦
ひとりでも ファビュラスナイト」
の”とりで”のところ!超かっこいい!

ついでに自分の備忘録も兼ねて、この曲の豆知識を書いておきます。
この楽曲の作曲者、3名の連名となってますが、トラックがやじま先生、メロディがTOMORO先生作とのこと。そして四市田先生が少しレンジの調整(アイドル向け調整)したって話みたいです、ウワサですけどね。トラックとメロディ担当のお二人は”ザ・おめでたズ”というラップバンドで活躍されていて、すなわちこの曲はほぼ”ザ・おめでたズ”サウンドということになります。
で、その”ザ・おめでたズ”の「レイトショー」という楽曲はこの曲に雰囲気が似てるんですよね。めっちゃベッドの面影があります。この曲が好きな人は一度聞いてみることをオススメします!レイトショーというタイトルからも分かるように夜のパーリーがテーマの曲なので、まさに男声版ベッド的な曲になってます。


8. Dear

【楽曲情報】
作曲:四市田雲豹
作詞:LUNA
振付:ペリ・ウブ
お披露目:2021.07.22(ギャルサーミーツ! vol.1)

【レビュー】
GALSのツーステ曲。ライブキッズもニッコリなロックでかっけー曲です。振り付けもダイナミックでありつつ真似もしやすくてツーステ踏めなくても盛り上がる。沸けます。

歌詞について。LUNAの作詞で、お披露目の時期から逆算するとGALSデビュー前後の時期に書かれたものと思われます。GALSの前途多難な日々への葛藤と苦悩、そしてそれでも戦い続ける強さ、意欲といった様々な感情が絡み合った熱い詞になっています。

ツイッターでLUNAは

"今の想いを書きました、とても大切な1曲です。メンバーそれぞれ違う道を歩んで来たけれど今一緒に活動出来てる事がるなは幸せです"

Twitter @LUNA_GALS

と言っています。"Dear ○○"というのは直訳では"親愛なる〇〇"という意味で手紙の冒頭に書かれる挨拶ですが、この曲においては"Dear GALS"なんだと僕は解釈してます。LUNAからGALSへ贈る手紙みたいな楽曲なんじゃないでしょうか。

歌詞を最初から見ていくと、「僕」の話が続くんですが、やがて「君」が出てきて、最後には「僕ら」となるんですよね。LUNAと、メンバー達がもがきながらも進んでいく姿を思い浮かべて聞くと本当に熱い。僕は特に最後のフレーズが好きで。

誰がいて誰がいなくなって
誰を愛して誰に捨てられ
この場所この偶然の意味を
変わらないもの変わってくもの
ただひとつだけの確かなこと
ここに僕らがいる

GALS / Dear

過去のトラウマにとらわれることなく、
不確かな未来にすがることもなく、
ただ今ここに、運命的に集まった僕ら(GALS)がいることだけを頼りに、
それだけを信じて一歩一歩進んでいくという決意を感じます。熱い。

この曲はライブ映像がフルでYoutubeのGALS公式チャンネルにあります。見たことない方は是非。


9. あの娘の彼女

【楽曲情報】
作曲:四市田雲豹
作詞:LUNA
振付:ペリ・ウブ
お披露目:2021.06.06(デビュー1stワンマン)

【レビュー】
主人公の熱く切ない恋心が伝わるエモい楽曲。そして百合百合です。
歌詞は情景が伝わって主人公に感情移入できて泣けます。
曲の方では、ギターが熱い想いを、ストリングス(たぶんヴァイオリン?)が切ない想いを表現しているように感じて、楽曲的にもとても素敵なんです。個人的にはサビはヴァイオリンに注目してほしい!めっちゃ良い仕事しています。

この曲はGALSデビュー時からある楽曲ですが、このたび初の音源化。ライブでもほとんど披露されないレアな楽曲です。レア曲なのでなかなか振りも見ること自体が難しいんですが、フリコピはカンタンな方かなって思います。サビは右手をパーにして上げて、グーにして右左一拍ずつ叩いてあとは両手上げて下げるみたいな。イントロや間奏も左右交互に腕をふわーっと回すだけなのでその辺できるだけで楽しいです。

今回、音源化されるまで歌詞も公開されてなかったので、以前の僕はちょっと聞き間違えていて。ラストの方、
× 「間違えた恋でも 許された世界で生きたい 好きだった」
○「間違った恋でも 許された世界で生きたい 好きなんだ」
僕は過去形で「諦め」かと思って聞いてましたけど、でもそれじゃGALマインドじゃないよなぁと歌詞を見て改めて思いました。サビの終わりも「神様これが罪でも好きだよ」と、別にその気持ちを決して否定してなくて。そこに強さ熱さがあって切ない。エモい。

この曲で主人公は想いを伝えられないまでも、諦めてもいないんですよね。主人公がこのあとどうなったのか、いろいろ想像してしまいます。ハッピーエンドでありますように。

実は僕はこの曲がGALSの中でもトップクラスに好きなんですよね。
「鼓動の速さ交換したい」
サビのこの一節。これが世界一といってもいいくらい好きな表現で、初めて聞いたときから忘れられない言葉。色んな意味が詰めこまれた本当に素敵な表現じゃないですか?


10. idol

【楽曲情報】
作曲:四市田雲豹
作詞:LUNA
振付:ペリ・ウブ
お披露目:2021.06.06(デビュー1stワンマン)

【レビュー】
個人的にはこれがGALSのアンセム(代表曲)と思ってます。デビュー時からある楽曲で、ライブでも頻繁に披露される頻出曲です。GALS予習するならこれも必須科目です!(笑)
今まで他の曲で「トップクラスに好き」みたいに書いてきましたが、もし「これから一生、GALSの曲はどれか1曲しか聞けない」ってことになったら、迷いなく僕はこの曲"idol"を選びますね。そのくらい僕の中では「GALSといえば!」=この曲って感じています。

ノリの良いロックな曲調で、振り付けもフリコピしやすくてとても楽しい。ペリちゃん先生の振り付けは、やっぱりライブアイドルやオタクのことが分かっているなぁ、意識してるなぁという感じがします。
コロナで今の時代はコールもできませんけど、コールもすごく合いそうだし、大サビ?で手拍子するところもあったりで、まさにidol(ライブアイドル)の曲って感じです。

歌詞について。LUNAの作詞で、LUNAのアイドル観とGALマインドに溢れた内容になってます。それってつまりLUNAがGALSでやりたいことやGALSを作った意味・目的みたいなものだって思うんですよね。Dearやキラーチューン、メロディなど、デビュー後に作られた曲と違って、まだ具体的・現実的・等身大のGALSはイメージされていなくて、GALSのゴール・理想像にフォーカスされています。だからこそ抽象的で普遍的に感じて、逆に多くの人に共感されるのかもしれないなぁって思います。

サビの一節「つまんない幸せでもいいよ」はまさにGALマインド。とても好きな表現です。「つまんない」って言ってくる他人の言葉なんか気にせず、自分が好きなものは好き、自分が幸せなら幸せって言い切る強さ、言い張る強さ。かっこいい。

同じくサビの一節ですが
「ずっと両手で抱きしめてる 人生のエラーは
夢とかキラキラ 盛って隠してるのさ」
も良い。誰だって忘れられない、捨てられない人生のエラー(後悔、汚点、欠点、コンプレックス、劣等感)があるけど、そういうものをアイドルはキラキラで隠して、ファンたちに勇気や希望を与えていく。アイドルの尊さの本質?根源?みたいな何かが、ここに見える気がするんですよね。


11. Answer

【楽曲情報】
作曲:四市田雲豹
作詞:LUNA
振付:八木葉子
お披露目:2021.06.06(デビュー1stワンマン)

【レビュー】
GALSの始まりの曲です。GALSのオーディションのときに公開され、オーディションでの課題曲?だったとかなんとか(違ったらすみません)。なのでGALSメンバー達にとって、他の曲とは次元の違った思い入れや意味合いがある一曲になってるのかと。本アルバムでトリを飾っている(最後に収録されている)のもきっとそういう意味なんでしょう。

曲としてはロックで、ドラムがかっこいい。全体的にドラムが曲を引っ張っていってるような感じがしてます。振り付けはメンバー同士で目を合わせたり、肩を組んだりみたいな振りがあって、そういうときに前述の、この曲の生い立ちを思い出すととってもエモです。

歌詞ですけど、これもLUNA作詞。オーディション前から既に完成していたということで、LUNAが何を感じて、何をやりたくてGALSを作ろうとしたのか?それを探るヒントになる曲かと思ってます。

曲名のAnswer、直訳すると"答え"です。では、何の答えなのか?

僕はLUNAがGALSというアイドル活動をするのはなぜ?という疑問の、その答えがこの曲なんじゃないかなぁと解釈しています。歌詞冒頭ですが

迷子になった言葉
ずっと探してる
頭の中に隠れて
出てこないや
それでも君を歌うよ

GALS / Answer

答えは迷子になってしまって、頭の中にはあるはずだけど引っ張り出せない、言葉にできないっていう葛藤ですよね。で、

こんなに想ってるのに
うまくいかないね
時間だけが過ぎてゆく
歌でしか伝えられない

GALS / Answer

歌でしか伝えられないから、アイドル活動をするってことなんだと思っています。サビでは、

不条理な世の中で
花を咲かせてみせよう
もう失くしたくはない
僕は君を歌う

未熟な愛に溺れてみてよ
全部全部全部全部くれよ
完璧な愛を

GALS / Answer

とあります。ここは「不条理なことだらけの世界だけど
それにも負けずアイドルとして再び輝きたい、
そして愛を与え、愛をもらう活動をしたい」
という意味なのかなって。そう思ってます。

GALマインドもしっかり散りばめられています。

あたりまえに言うけど
マトモとはなんだ
ミュートしたりしなかったり
部屋で独りただ足掻いてる

無駄じゃなかったと信じたい
いや信じるしかない
全部全部ノンフィクション
出来損ない僕でも
ただ側で期待して

GALS / Answer

世間の言うマトモ、それに苦しめられながらも、
それを乗り越えて自分で自分を信じて、周りにも信じさせて進んでいく。
そんなGALマインドの一節だと思います。

なんか感想というより僕なりの解釈を披露してしまいましたが、とにかく、そういう曲だと僕は理解していて…。つまり、このAnswerはGALSの原点?原則?教典?みたいな曲なんだと思っています。

そして、LUNA以外のメンバーもこの曲に導かれて集まったわけで、同じ志を持っているはず。だからGALSをよく理解するには、この曲をよく理解することが大事なのかなって思ったりしてますね。そう考えると、ただの一ファン、一オタクに過ぎない僕にもなんだか特別な曲に思えてくるんですよね。

この曲"Answer"もライブ映像がフルでYoutubeのGALS公式チャンネルにあります。見たことない方は是非ご覧ください。


おしまい

以上です。長々と語ってしまいました。オタクなので好きなものは延々と語ってしまう(笑)

本当は、各メンバーのココの歌い方が好き!振りのココが好き!表情がどうのこうの~!みたいなのも語りたかったんですが、流石に収集つかなくなるので、できるだけ曲、詞、振付くらいに絞って書きました。アルバムのレビュなので振付は余計だったかもしれませんが、サブスクでアルバム聞いて気になった方には是非、現場でライブを見て欲しいので、そんな思いも込めて振付にも言及させてもらいました。サブスクで興味持たれた方は是非、現場でも一度GALSのパフォーマンスを見てください。現場まで足を運ぶ価値はあると思いますし、この記事では伝えきれない素晴らしさがそこにはあります。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。
それでは、また別の記事で。


GALSのツイッターはこちら!フォロー宜しくお願いします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?