13.お見合いで会ったヤバい人①

さて、色々な方面から私の激安お見合い話を聞きたい！聞かせて！聞かせんかワレェ！と言われておりますので第一弾としてお見合いで出会ったヤバい人①を書いてみようと思います。


まず前提としてなのですが、私は大手結婚相談所には登録しておりません。入会金手数料も月額費も成婚費も正直出せない、金がない！！
ジリ貧では婚活もままならないのか、いやしかし婚活アプリなんぞ既婚者ヤリモクうじゃうじゃいることなんて百も承知でしたから、確実で安心安全な活動をしたい、そう思って直接お見合い婚活の仲人さんに連絡を取りました。
入会金手数料も月会費も成婚費も払えない奴がお見合い婚活するなって？いやいやそう言われましても、齢30、あとから「婚活しとけば良かったなー」なんて思っても今が一番若いんですから何が何でも自分の腹落ちを見つけるためにもこの活動はしたいと思っていました。


とは言え払えない額の大手結婚相談所と何が違うの？という話ですが、まず月会費がかからない。

私は下肢リンパ浮腫と双極性障害がありますので、その時点でお見合いプロフィールにその旨書かれてしまいます（書かれなくてもアルファベット表記されお見合いを申し込む・申し込まれる際に問い合わせがされてバレる）。
てことはです、月に一人ともお見合いできないことが考えられなくもない。


「じゃあね四条さん、うちの料金体系で月会費がないやつありますんで、お見合いが決まったら4000円お見合い料払うだけになります、なら損は少ないと思うんですよ」
おっちゃん（仲人さん）なるほど、分かりやすい！分かりました！

「あとね、アルファベット表記さえないサイトもあるんですよ、仲人協会ならデフォルトで3つ団体に入れます、これは大手結婚相談所と同じです。でここにその表記できない団体のサイトも加えたら四条さんでも活動しやすいかなって。だって書くとこがないから嘘ついてないし！笑」
なるほどおっちゃん、分かりやすい！分かりました！

ということで私は入会金4万円、月会費0円、成婚費0円、お見合い料その都度4000円でお見合い婚活をスタートさせたのです。
大手結婚相談所だとこうはいきませんよ、入会金だけで20マンとか月会費は1〜2マンとか成婚費も15マンとか…1年間活動するだけで50マン近く飛ぶんですから、しかもお見合いできる確証もなく。勿論成婚退会できる確証はどちらもないですが。


「あとね四条さん、ずるずるお見合いはしても疲弊するだけなんで1年間、長くて2年かな、そんくらいに期間はくぎりましょう」
ええはい、そのつもりです。この私が、病気持ちでワープアジリ貧でトドの私がそんなに良い人と巡り会う可能性は低いです、ダラダラやっても長期間やってもほぼ会員は変わらない人は変わらないでしょうし、若い人はあんまり年上の女性までは見ないでしょうし。

この予想は見事活動を開始したらすんげー勢いで「うわあっ」と思うほど思い知らされます。

また仲人のおっちゃんはこうも言いました。
「相手の男性は、自分の年齢マイナス1歳からプラス10歳まで見てください」
な、なるほど、40歳までは視野に入れろと。ふむふむ。良い人なら歳上10歳差でもまぁいけなくはないのか？でも37くらいまでがいいなぁ。

なんてこの時は考えたましたね。あはははは。

そして私のお見合い婚活は幕を開けるのですが、一番最初にお見合いした人はふっつーの人でした。同い年で有名国立大学卒業してた大人しい優しい感じの。（ただ向かい合ってお話ししてるのに声がなかなか届かなくて聞こえない…）


「生理的に無理！じゃなかったらお見合いは基本OKしたら仮交際に進んでくださいね」
そうおっちゃんにも言われてたのでそうしました。

2人目。この人がなかなかな、なかなかでした。
歳は2つ下。優しそうだけど頼りなさそうというイメージで合流。
（私が主に活動していた団体のサイトでは待ち合わせ場所は自動的に決められ、あとはカフェは2人で探して近いところ入ってねーの感じでした。）
待ち合わせはなんばパークス。カフェも沢山ある。しかし彼は下調べをしておらずどの階に静かそうなカフェがあるか知らない。うん、まぁ、慣れてなかったり忙しかったらそうかな？
ごく普通に女子御用達のHERBSの存在を伝えそこに入りました。

メニューを広げてまず「どれにしましょうね！」と明るくボールを投げる私。

「地味に高い…笑」
私の投げたボールは途中で鳥に当たったかなんかして落ちました。ええ、放物線を描いて彼に届く前にコロコロと落ちました。
いやあなたカフェ巡り趣味って書いてたやん。サンマルクが好きなの？一杯700円の紅茶って普通じゃない？本来のお見合いだと1杯1000円とかのホテルラウンジだよ？しかもこの団体自分の分は自分で払いましょうのところ…。


『価値観の！違い！？』

ニコニコをキープしていた私の心中お察しいただけますでしょうか女子の皆様。

そしてこの彼、人見知りと口下手だそうで、会話の主導権は握ってくれない。えーとご趣味は、なんて定番言えばええやん！プロフ見てきてるやん！温泉が好きなんですか？とか、普段どんな風に休日過ごされてますか？とか色々あるやん！なんも私に興味ないんかい！


ヒアリングが得意中の得意な接客サービス業の私はムクムクと仕事モードが出てきてしまいます。
今は一人暮らしですか？ご兄弟はいらっしゃるんですか？妹さんと仲良いですか？実家に帰られたりします？お仕事は食品の営業とのことですがどんなお仕事なんですか？

これだけ見ると質問攻めのように見えますが、つまりおうむ返ししたらあなたも会話が成り立つんですよ〜と地味にアピールしつつなので自分の話もしつつ質問する。しかしなかなかキャッチボールがうまくいかない。うーん、困った。
と、必死に喋って聞いていたら1時間半が経っていた。

「そろそろ行きましょうか」
「私ばっかり喋っちゃってすみません💦」
※しゃこじ

「いやぁ、おしゃべり好きな人なんだなーと思いました！」

なしなしなしなしなしなしなし！！！！！！！

何で自分で払うお茶代に「地味に高い」なんて言われてケーキも食べたかったの我慢して、必死にボールを投げて投げて笑顔で振る舞ってたのに！
おしゃべりが好きなんだなぁ？？？あなたが喋らないからでしょーが！！！！！質問一切してこなかったじゃない！！！！！！

きっちりお会計別々でして（どっちも750円とかでした）「今日はありがとうございました」と言って最後まで微塵も不快感を出さずにお別れしました。はい、お別れです。なしです。帰りの電車でNG回答送って、そのまま母親に不動明王の写真を送ったのは言うまでもありません。

「どうだった？」
「不動明王です」

こんなの可愛いもんでした。ええ。だって若かったし。女性にもお見合いにも慣れてなかったんでしょう。まさか後々「こ、こんな仕打ちを受けるとは…！」と何回も思うことになるなんて微塵も思ってませんでしたこの頃。

②に続く（続きたくないが山ほどネタがある悲しい）