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自分の心と書いて息 息をする

ヴォイストレーニングをしました。

気功を取り入れた体操をして、
呼吸をして、
それからはじめて声を出します。

声を出す前に半分以上の時間をつかって
身体を整えてゆきます。

なぜなら、身体ができていないと
声が出ないからです。

身体が整うと、
気持ちよく自然と声を出ます。

大きな声を出そうとすると、
逆に声が出なくなります。

だから、先生からよく
「がんばらないで」
と言われました。

がんばって大きな声を出そうとすると
身体がこわばって、声が出なくなるのです。
声を出すには、上半身のすべての力を抜いて
リラックスさせる必要があります。

がんばろうとすると
無意識に力が入ってしまうので、
出そうとすればするほど、
出なくなってしまいます。

私はずっとそんな状態で、
無意識に入っている力は
意識してしていないから
なかなか抜けないです。

昨日は、大きな声出さなくてもいい
と自分に許可しました。
がんばらなくていい。

最後に
古今和歌集をよむことになりました。

ひさかたの 光のどけき 春の日に
しづ心なく 花の散るらむ
         紀友則

私の好きな歌を、朗々と詠みました。
呼吸を吸って、吐きながら発声し、
口を閉じてしっかりと鼻から吸う。
そして、吐きながら気持ちよく声を出す。
その先生のアドバイス通りにすると、
歌に神聖なる空気が宿った気がしました。

私が私でない感覚というか、
おりてくるというのはこういうものか
という体感がありました。

私はパイプのように、ただ流していく。
循環していく、気持ちよく。

私が気持ちよく声を出すと、
聞いているひとも心地がいいです。

私が喉にひっかかりがあると、
聞いている人もひっかかった感じがします。

気持ちよく声を出すことは、
まわりにとってもいいことで、
それは世界を美しくします。

そして、声に自分の思いをのせます。
自分の心をのせて、相手に届けてくれるのが声。
自分のこころと書いて息。
声の正体は、息だから。

自分の心を声に、丁寧にのせてゆきます。
そこに私の生き方があらわれるから。








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