見出し画像

【久慈市移住者ファイル⑥】Lily「生きづらさも話せる場所に」

2024年4月、久慈市にNewオープンした「Lily」
藤井陽日さん(21歳・岩手県北上市出身)と藤井璃七さん(21歳・岩手県岩手町出身)が営む『パティシエとコックさん夫婦のお店』です。

若いお二人が久慈市に移住し、お店を営むきっかけと想いを伺いました。


移住のきっかけ

お二人は高校と大学の『調理選択』の同級生。
学校はお菓子作りに特化していたわけではないが、璃七さんは放課後もお菓子作りに注力していた。
璃七さんは高校生からうつ病を患っており、卒業後の就職が難しかった。

陽日さんは就職し、彼女を支えていた時期もあった。
璃七さんのお菓子作りの腕を生かして仕事に繋げられないかと考えていたところ、SNSで「YAMANECO COFFEE LAB」の田端さんを知る。
当時、田端さんはキッチンカーでのコーヒー販売を行っていた。DMで連絡を取り、お菓子を卸し、販売するなどしていた。

その後、アンバーホールで
「YAMANECO COFFEE LAB ×Lily CAFE & ROASTERY」を共同でオープンした。
オープンをきっかけに久慈市へ移住した。

独立してお店をオープン

アンバーホール2Fのお店では菓子製造の許可が取れず、店内での飲食に限られていた。
いずれは自分たちでお店をやっていきたいと考えていたこともあり、独立を決意した。
空き店舗を借りて改装したお店は、排水の工事や客席の配置など苦戦した部分もあったが、壁紙や装飾にこだわり、お客さんが落ち着ける店内に仕上がった。

ケーキはテイクアウトもできる。バースデーケーキのオーダーも受けている。

白ブドウのショートケーキ

久慈市暮らしのいいところ

陽日さん「人のつながりが濃いです。市の広報誌や(取材受けた)タウン誌を見て来店し、お祝いを言ってくださる人もいました。友達からの紹介や口コミで訪れる方も多く、女子高生も友達づてに聞いて来店してくれています。」

久慈市の残念なところ

陽日さん「言葉が少し強く感じる時があるかな……人のつながりが濃いのでいい噂も悪い噂も伝わるのが早いと感じます。あと、少し飽きっぽいのかな??と感じることもあります。Lilyはケーキが日替わりなので久慈市の人にも合っているなと思っています」

久慈市移住に向いてる人は?

陽日さん「ちょっと色々疲れちゃった人は、いいかもしれません。人との繋がりが多いので、温かくなれる部分があります」
璃七さん「人と関わるのが好きな人とか?」
陽日さん「お祭りや夜市など、イベントが多いのでイベント好きな人も良いかも!」

久慈市移住する人に伝えたいこと

陽日さん「いい感じの距離感でいてくれる人がいるので、人との繋がりは強いけれど構えなくても意外と大丈夫。傷ついていたり、人生に疲れちゃったりしても、隠さず話せる雰囲気があると感じています」
璃七さん「アットホームなお店も多いので気兼ねなく、気疲れしなくていい」

Lilyさんに移住の相談をふらっとしにきてもOKとのこと。

夢や目標

璃七さん「みんなに愛されるお店をずっと続けること。うつ病だったり、彼は不登校を経験しているので、そういった生きづらさを感じる人の話せる場所や存在になれればいいなと思います。」

『若い力がある!』というだけでなく、
辛い経験もしてきた2人だからこそオープンさせることができた温かいお店。
美味しいケーキを味わいながら、心を癒すひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

Lily(お店情報)

岩手県久慈市中央4丁目31…1パティオビル1F
営業時間:11:00~19:00
(店内ラストオーダー18:00 テイクアウトラストオーダー18:30)
定休日:木曜日
※取材時の情報です。最新情報はお店の公式情報をご確認ください
※オーダーケーキは人気のため日によっては難しいことも。早めのご注文を!

https://www.instagram.com/lily_sweet_2002/

久慈市の出店に使える助成金

空き店舗対策チャレンジショップ事業

商店街空き店舗に出店する者に対して、店舗賃貸料の3分の2以内(上限月3万円)を助成します。

空き店舗出店費補助金

空き店舗を活用しようとする出店者に補助金を交付します。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集