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☂️短編小説🪂

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宇宙・スピリチュアル・地底世界・潜在意識をメタファーにしてみた果汁1000%の青春あたおかファンタジーです。 己の変態性が光の速さで飛翔するような幻想の 夜汽車にティラミスと…
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何処かの星の潜在意識と地底人【超短編小説】

何処かの星の潜在意識と地底人【超短編小説】

まえがきこの小説は、当時の僕が構成ノープランで
「よーい、ドン!!」でスタートして
どんな物語が産まれるのかを実験的に書きました。

亀の歩く速さで…読んだとしても30分で完結です。

『そこで終わりなの!?』とツッコミを入れてもらえたら感無量。
きっかけは、多分…

空想世界に存在するロックバンド

エジプトメッセのチケットを
0.2秒で完売した『ツタンカーメン・カーメン』の作詞を
担当して8年

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「これ、食べるんですか?」【散文小説】

「これ、食べるんですか?」【散文小説】

ぼんやりとした黄色…甘酸っぱい赤

堅苦しい匂いが押し寄せる

山登りの匂いが押し寄せる

全国大会の匂いも押し寄せる

走り幅跳びの匂いが消えた?

ヘッドスライディングの匂いが消えた

ため息すらシャボン玉に変わるような風景が
波打つように僕の五感をもて遊ぶ

葉っぱに落ちた雨粒と

静かに泣いてる少女が気球に乗って

宇宙の気圧を掻き回す

青紫のシャーベットの渦に

恋する心を溶かして

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古池や 蛙飛びこむ 水の音【短編】

古池や 蛙飛びこむ 水の音【短編】

梅雨の期
巨大化した水色の蛇達が
テノール歌手のような低い声で哭きながら
この世の森羅万象を飲み込んでゆく
青黒く染まる森の中

闇夜の錬金術で世界中の輝きを余すことなく抜き取る秘密結社の使いは、今日も希望に水を蒔く人々の新芽を潰すように緑と金と紫に染まる大地を這う

赤と黒が妖しく光る瞳の奥で
魔界の扉が開く

蛇たちの肛門から見るに耐えない
魑魅魍魎が誕生する

折れたビニール傘

サワークリ

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