韓国|ソウル:今月の雑誌『POPEYE』の表紙はここ!<안동집(アンドンジップ)>
6月1週目の食費
期間
6月5日(月)〜 6月11日(日)
食費
Total 2.6万円(260,963ウォン)
外食:8回 22,900円(229,000ウォン)
自炊:8回 2,683円(26,830ウォン)
お菓子作り:2回 513円(5,133ウォン)
飾らない本気のソウルを体験できる
キョンドン・シジャン(京東市場)
キョンドン・シジャン(京東市場)はソウルの東側では一番大きな市場だと言われていて、いつ行っても買い物客でにぎわっている。日本で有名なクァンジャン・シジャンは屋台の飲食店が多くなってしまったが、ここは地元の人の暮らしを支える本気の買い出し用の市場だ。
日常のお買い物、食堂を営む人の買い付け、ミョンジョル(旧盆と旧正月)の買い出し、キムジャン(冬が深まるタイミングでたくさんのキムチを家族総出で漬けるシーズン)の買い出しに使う、そういう市場で、客層は中高年がメインだ。だから、本当に飾らないソウルがここにはあるなと思う。たとえば、市場の中なのに車が入ってきてクラクションを鳴らしたり、自転車のチリンチリンを連打したり(絶対に自転車からは降りない)、買い物用のカートが他の人の足に引っかかってもお構いなしで進んで行ったり。そういうのにめげていると、良い買い物ができない、そんな市場なのである。
大きな市場なので、日本にある食材から日本では食べないような食材までカバー範囲が広い。エリア別に青果、肉、鮮魚に分かれている。それからこの市場はこれが一番有名なのだが、韓薬(ハニャク)の品揃えも豊富だ。
去年、市場内の古い映画館をリノベしたスタバがオープンした。時期を同じくしてアーケードが設置されるなど市場の他の部分も整備が進んだ。整備が進むと昔ながらの野生味あふれる市場感が薄れて少し寂しかったが、活性化するのならそれはそれで良いのかもしれない。だが、今のところ若者の往来が増えたのはスタバのあるエリアだけだ。
STARBUCKS 京東(キョンドン)1960店
他では味わえないディープな雰囲気と味
アンドンジップ(안동집)
市場の地下にあり、見つけにくく、かなりディープな雰囲気のお店である。
アンドングッシは白いスープにカルグッスが入った温かい麺料理で、基本は温かいメニューだが、コンジンでお願いすると、冷たい〜ぬるめにカスタムすることもできる。
牛肉のスープのお店が多いが、このお店は煮干しベースということと、その煮干しもほんの少ししか使わないとのことで、初めて食べたときには予想外の味の薄さにびっくりした。
麺もまた予想外にやわらかい。手打ち風の見た目と少し黄色味がかった色のため、しこしこの食感を無意識のうちに期待してしまう。そのため、コシがないと残念に感じてしまうかもしれない。そういうお客さんが多いのか、オーナー風の人が、うちの麺は40%が豆の粉の生地を使っているのでやわらかいのだと教えてくれる。アンドングッシには必ず豆の粉を使わないといけないのだとも。その麺の味を生かすために、スープにも出汁はほんの少ししかつかわないのだという。
めちゃくちゃこだわりを持って作っているんだなぁ。
このアンドングッシ、忘れた頃にふと食べたくなる、そんな味なのだ。淡白な味でクセになる平壌冷麺と共通するなと思う。好き嫌いが分かれるのもまた然り。
で、私は好きな方なので、行くたびに、めちゃくちゃキレイに平らげてしまう。
今週もごちそうさまでした。
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