美肌や年収にまで影響?朝食の持つパワー
みなさんは朝食を毎日食べていますか?
令和元年の日本の調査では、全体の17.4%が朝食を食べない(もしくは週2-3回食べる)と答えています。
朝食を食べる習慣のない人は10代から少しずつ増加し、20-30代の欠食率が高いことが以前から問題となっています。
20-30代の男性が最も欠食率が高く、31.5%が朝は食べないとのこと!
大学生活や社会人になって自分で食事を用意しなくてはならない状況になってその傾向が顕著になるようです。
バタバタして忙しい朝だけど、実は3食の中で一番大事といっても過言ではないのが朝食。
今日は朝食のもつたくさんのメリットをお話しします。
朝の食事は無駄?その真実に迫る!
1食少なくなった分、ダイエットになるようなイメージもあるかもしれませんが、実はそう単純ではありません。
結果からいうと、
朝食を抜くことはダイエットにはつながりにくく、逆に健康被害がでるデメリットがあります。
朝食をぬくことと健康に関して、アメリカからの報告によると
・朝食を全く摂取しなかった参加者の心血管病による死亡率は1.87倍(全ての原因に死亡については1.19倍)高かった
・糖尿病のリスクが1.2倍高かった
・1.48倍肥満の頻度が高かった
とされています。
他にも朝食抜きの人には高血圧症の人が多いという報告もあります。
さらに、朝食を抜く人は喫煙者であり、飲酒量も多く、甘いジュースを飲む量も多いため、運動量が少なく、睡眠の質も低下しており、一般的な健康認識、活力、社会的機能、感情的役割、メンタルヘルス、総合的な健康状態などが悪いというデータがあります。
朝ごはんがキレイの鍵!肌も喜ぶ食習慣とは?
朝食をとらない人には便秘の人が多い傾向があります。
忙しさや疲れで食事やトイレの時間がとれないということも多いと思います。
でも朝食をとることは便秘改善のチャンスでもあるんです。
人間の体には「胃・結腸反射」といって新しく胃に食べ物が入ってきたら腸が反応して便意につながるシステムがあります。
そしてこの反射は朝が一番強く起こるといわれています。
なぜなら、昼食や夕食時と比べて、朝食時のほうが胃は空っぽに近いため、胃への食事の刺激が強いからです。
また、朝は夜の間に腸の出口に近いところまで進んだ便が待機しているので、「朝にトイレに行きたくなる」んです。
便秘の人は腸内環境が乱れている傾向があります。
腸内環境は肌に現れますので、排便リズムを整えるためにも朝食を活用しましょう。
POLAさんの研究では、栄養バランスよく規則的に食事を摂っていて、さらに適度な運動をしている人は、角層状態が良い肌であることが多いということもわかりました。
こうした統計からも、朝食は健康面でも美容面でも大きな影響を与えているようです。
やる気がアップ!朝食は学習成績や収入にも影響する!?
朝食の習慣は勉強や仕事に影響を及ぼします。
朝食を摂取している人としていない人とでは、最終的に人生が変わるくらいパフォーマンスが違ってくるとも言われています。
ここからはあくまで統計的なデータではありますが、その理由となっているものが数々報告されています。
小・中学の学力テストの結果では、毎日朝ごはんを食べている子供たちの成績が明らかに良く、体力テストの結果も良かったのです。
イギリス・アメリカの児童を対象とした研究でも、朝食摂取グループはミスが少なく記憶力が良い、正解までたどり着く時間が短いなどで、良い成績に結びついています。
寝ている間も脳の栄養であるブドウ糖は消費されるため、朝の脳はエネルギー不足な状態。
朝ごはんを食べることでやる気や集中力を高めることができ、学習能力にもつながるとされています。
さらに東北大学の加齢医学研究所が大学生400人を対象にして行った調査では「朝食摂取習慣がある学生のほうが志望する大学に入っている割合が高い」ことがわかりました。
それも朝食摂取習慣のある学生のほうが“偏差値の高い大学”に入っていたそうです。
入学後の満足度に関しても朝食摂取群は満足度が高い傾向にありました。
さらに影響はその先の社会生活でも。
朝食をちゃんと食べることが就職と年収に関係していることがわかりました。35~44歳の会社員500人を対象に調査した結果、朝食を毎日食べる人の約60%が第一志望の企業に就職していました。また、年収が高い人たちほど、小学生の頃から現在まで朝食を毎日食べていた人の割合が高くなっていました。
反対に、ほとんど朝食を摂らない生活を続けてきた人たちは、年収500万円未満のグループに多いというのです。
後々の将来にも関与している可能性の高い朝食。とても大事ですね。
朝食は学習成績や年収にも影響することが報告されています。
それだけでなく、朝食は健康や美容、ひいては成功において重要な要素なので、食べる工夫をしてみてください。
もちろん生活習慣病や体重が気になるという方は、食べる量や内容には注意してくださいね。
次回は具体的になにを食べるべきかについて更新したいと思います。
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