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驚きの心理現象!「どうにでもなれ」という言葉の裏に隠された真実とは?

”もうどうにでもなれ”という気持ちは誰しも日常の至る所で経験しています。

「ダイエット中で食事制限をしていたけど、飲み会で食べ過ぎたので今日は締めのラーメンまで食べてしまおう。」

「今日はここまで仕事を終わらせると決めていたけど、もう遅いから辞めて録画していたドラマをみて気分転換しよう。」

”どうにでもなれ効果”と呼ばれるこの心理状態は、完璧に目標を達成することにこだわる完璧主義の人が陥りやすいと言われています。






誘惑に負けた心理 ”どうにでもなれ効果”



CochranとTesserが「どうにでもなれ効果」について研究しています。

目標を立てた直後に意気込んで計画通りの行動したものの、少しサボったり目標に反する行動をとったりすると、一気にやる気がなくなってしまうというものです。

例えば、たとえ1日勉強をサボってしまっても、翌日からまた続ければ問題ありませんし、クッキーを2、3個食べても、そこで止めればダイエットに大きな影響はありません。

しかし、人の脳は、「すでに計画から逸れてしまったのだから、もうどうにでもなれ。残りのクッキーも食べてしまえばいい」という方向に考えてしまうのだそうです。

Cochran W, Tesser A. The“what the hell”effect: some effects of goal proximity and goal framing on performance. Martin LL & Tesser A. eds. Striving and feeling: interactions among goals, affect, and selfregulation. Hillsdale, NJ: Erlbaum; ₁₉₉₆. ₉₉-₁₂₀

ダイエット中の人がラーメンやピザを食べてしまったら、他のところでも気が緩み衝動買いをしてしまったり、普段よりも一層自分に甘くなります。

何か一つ大きな挫折があり、それに劣等感を感じると、他の場面でも自分を卑下したり、どうでもいいと無気力になり、自分に自信が持てない負のループに入ってしまうそうです。

一つの判断の甘さや悪い結果が人生の他の側面でも大きく影響するんですね。


どうにでもなれ効果を防ぐには


  1. 失敗や挫折をあらかじめ計画に入れておく: 「コーピングイマジナリー」という計画法を使います。これは、不安を持っているからこそ、計画に失敗や挫折をあらかじめ組み込む方法です。自分の性格や置かれている状況を冷静に把握し、成果を出す近道になるのです。

  2. 自分の性格を理解する: 日本人は遺伝子的にネガティブな性質を持っていることが多い人種です。自分がネガティブな一面をもっていることを認識し、そのうえで自分に自信を持ちましょう。ネガティブだからこそ、自信過剰にならずに努力をできるのだと考えるのもいいですね。

  3. 目標を立てた直後のポジティブなイメージを保つ: 少しサボったり目標に反する行動をとったりしたときも、目標を達成するためのポジティブなイメージを持ち続けることが大切です。

「どうにでもなれ効果」を理解し、適切な対策を講じることで、目標達成への道をスムーズに進めることができます。

自分に厳しい完璧主義の人こそ、失敗する自分も許して計画に入れることで自分の心も軽くなり明るい未来につながりそうです。



以上、心理的な効果「どうにでもなれ効果」についてご紹介しました。

ダイエットや勉強などで目標達成にこだわりすぎることで心が折れてしまうこともありますが、失敗や挫折をあらかじめ計画に組み込むことで、より効果的に進めることができます。

また、自分の性格や状況を冷静に把握し、ポジティブなイメージを保つことも重要です。

ぜひこの知識を活かして、成果を出す近道を見つけてください。

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