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AIにはきっと出来ない…

息子と車での移動中。
ラジオで
チャットGPTのことが
話題になっていました。 

 「今はファミレスなんかで
 ウエイトレスも
 Alに変わったけれど、
 いずれ調理も会計も
 Alになるのかな」

私がそう言うと

 「Alが作った料理を
 わざわざ食べに行きたいと思う?」

うーん、確かに…

息子の言葉に
思わず唸ってしまいました。

あの人が作った料理が食べたい
マスターと話がしたい
あの雰囲気を味わいたい…

私たちは
おいしいものを
食べに行きたいなと思う時
おいしい料理と同時に
そこにいる人の温もりというか
エネルギーを求めて
足を運んでいるのですね。

もちろん
いつもいつも
そうではなくても。


私たち家族には
昔からお世話になっている
洋食屋さんがあります。

義父母の代から。
つまり主人が小さい頃から。

家族や親戚で
何かお祝い事などがある時には
その洋食屋さんで
おいしい食事を囲み
楽しい時を過ごしてきました。

息子も
まだ何も食べられない
赤ちゃんの頃から
家族や親戚とその店を
訪れてきました。

マスターも奥さんも
この15年間
息子の成長を
共に喜んでくれました。

奥さんは
息子のことを
○○と呼び捨てにするんですね。

それが私は嬉しくて。
だって
家族みたいでしょ。

息子が頼んでいない
オレンジジュースを
「はい、○○!」
と言って
持って来てくれたりもして。

(主人や主人の姉妹たちは
学生時代に
この洋食屋さんで
アルバイトをしていたのだそう。
だから
お客さん以上の関係
でもあるのですね)

私たちは
料理はもちろん
マスターや奥さんのいる
この店が大好きなのです。

数年前
マスターの体調が優れなくて
しばらく
お店を閉めていたことが
ありました。

このまま
お店を辞めてしまうのかな…
そしたら
もう二度と
あの店に行くことが出来なくなる…
マスターの作った料理も
食べられなくなる…
そう思ったら
とても悲しくなりました。

幸いにも
マスターの体調は回復し
お店は続いています。

この洋食屋さんのように
今日はあそこでご飯食べたいな
そう思うお店には
温かで居心地の良い雰囲気や
今日一日だけでは味わえない
これまで積み重ねてきた歴史や
思い出があって。

例えば
お友達と
ただひたすら話がしたくて
長くいられる場所があればいい
そう思っている時でさえ
私たちは
無意識に
良い雰囲気の店を
選んでいるもので。

良い雰囲気
良いエネルギー

それは
Alには
出来ないことだろうな
と思います。

物質的なものでは
満たされないということを
多くの人が気付き始めている今
ますます
愛や感謝といった
目に見えないものを
求めるようになっていくことでしょう。

そしてそれは
目には見えないけれど
決して誤魔化しがきかないもので。

自分が発しているものが
そのまま
目の前の現実として現れる…
そしてまた、
それをどう受け止めるかによって
現実が変わっていく…。
全ては自分しだい…。

さて、
我が家は
卒業、入学と
イベント続きだったにも関わらず
息子がインフルエンザに
罹患したり
入学準備で
バタバタしているうちに
いつものように
あの洋食屋さんを
訪れることものないまま
新学期を迎えてしまいました。

少し落ち着いたら
息子の進学の報告がてら
会いに行きたいなと思います。

マスターも奥さんも
きっと喜んでくれるに
違いありませんから。

さて、
その時は
何を食べようかな…。
今からとても楽しみです。

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