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悲しいことも辛いことも、目の前に起こることは全て、私を幸せへと導く道しるべだった…。

「何があってもあまり驚かないのね。
 イライラもしないし。
 そういうところ、いいわね」

その日はなぜか
排便で衣類やシーツを汚す人が
次々に出て
私たちはその洗濯に追われていました。

そんな中、
先輩が突然、私にこう言ったのです。

この時、私は
明らかに世界が変わったことを
実感したのでした。


私は
住居型老人ホームで
週に2回、一日ほんの4時間ほど
働いています。

この仕事に就くまで
私の選択肢の中に
介護の仕事はありませんでした。

空いた時間に出来る仕事を、
そう思って探していた時

「お母さんに合ってると思う」

息子に言われた一言で
これまで全く考えもしなかった
介護の仕事という
新しい扉を
開いてみることにしたのでした。

面接で
これまでの経歴や現在の仕事、
介護の仕事は
全くの未経験であることを話すと
意外にも
施設長から
こんなことを言われました。

未経験であることは
むしろ良いことでもあるのですよ。

(業種は違えど)
命と向き合うお仕事をされてきた
ということは
この仕事に生きてくるでしょう。

この言葉に背中を押され
私は一歩を踏み出すことが出来たのでした。

何より
有難かったのは
こちらの希望を
全て受け入れてもらえたことでした。
おかげで
無理のない形で
仕事をすることが出来ました。

ただ、
私のように
週2回、一日ほんの4時間という
働き方をしている人は
他にはいませんでした。

少ない人でも
最低週4日は働いていて。

しかも、
資格や経験があるか
これから資格取得を
目指しているという人ばかり。

そんなこんなで
空いた時間に少しだけ
という働き方をしていることを
後ろめたく感じると言うか
居心地の悪さを感じると言うか…。

その上
一度教えてもらった仕事も
再びやる機会が訪れないままに
忘れてしまう
ということもしょちゅうで
いつまでたっても
仕事を覚えられない自分が
情けなく思えて
落ち込むこともありました。

でも、その度に
今自分が出来ることを精一杯すればいい…
そう自分に言い聞かせて
ただただ
目の前の仕事に集中してきました。


11月の終わりから
12月の初めの頃のこと。

今自分が出来ることを精一杯すればいい…

そう、いくら自分に言い聞かせても
一向に気持ちは晴れず、
ひどく憂鬱な日々を過ごしていました。

はあ…

大きな大きなため息をついたその瞬間

ん?!

私はあることに気付きました。


すごい引き寄せ力…


私なんか…

そう思えば思う程
目の前には
自信を無くすような
出来事ばかりが起きて。

今日は
あの人に
会いませんように
そう思っていると
必ず目の前にその人が現れて、
心を乱される…。

私なんか…
会いたくない

皮肉にも
思った通りの現実が起こって
意図したその感情を
自ら味わうはめになっていたのです。

この引き寄せ力の凄さには
驚くを越えて
ちょっと感動してしまったくらいです。

全て私が選んだ世界…

そう思ったら
ふうっと力が抜けました。

大切なのは意識。

意識の90パーセント以上が
無意識であることを考えると
自分の感情と向き合うことが
いかに大切かが分かります。

今自分が出来ることを精一杯すればいい…

私はずっと
自分にそう言い聞かせながら
いつも不安でいっぱいで
自分は必要とされていないと
思っていたのです。

そのことにようやく気付いて
今の自分を
それでもいいんだよと
認めてあげることができました。

何度失敗したっていい
全てが私の力になるのだから
心からそう思えるようになりました。

その日
私は幸せだけを意図して
仕事に向かいました。

目の前に
どんな出来事が起こっても
全て感謝に変えて
ただただ幸せだけを
選択していきました。

心はとても穏やかで
マスクの中は
笑顔で溢れていました。

そんな時でした。

「何があっても、
 驚かないのね。
 イライラもしないし。
 そういうところ、いいわね」

そう、先輩に言われたのは。

さらに
畳みかけるように
施設長からも
こんなことを言われました。

「(あなたが)ここにいてくれるだけで
 施設が穏やかな雰囲気になるんです
 一日でも二日でも
 いてくれるだけで有難いです」と。

私が幸せを選択したことで
自分の在り方を変えただけで
世界は一変しました。

それはまるで
別の世界に移動したかのようでした。

私たちは、
自分の意図によって
こんな風に
世界を自由に行き来することが
出来るのですね。

意図したその瞬間から
望む世界へと…。

この日
私は、自分に
言ってあげることが出来ました。

あなたはあなたのままでいるだけで
十分素晴らしい…。

たとえ、揺れ動いたとしても
大丈夫。
またあの世界に
戻れば良いだけなのだから…と。

ちょうどその頃
何度も聴いていた曲があります。

それは
桑田佳祐さんの
月光の聖者達ミスター・ムーンライト

切ないメロディーに
涙がはらはらこぼれ落ちて…。

でも、それは
悲しみの涙ではなくて。

きっと大丈夫…

そんな安堵の涙。

目の前に起こること全てを、
たとえそれが
受け入れがたい出来事であったとしても
受け入れていこう…

それはきっと
神さまから大切なメッセージ。

そう。
幸せになるための道しるべに
違いないから。

現在いまがどんなにやるせなくても
明日あすは今日より素晴らしい
月はいざよう秋の空
Come again,please.

もう一度抱きしめたい

月光の聖者達ミスター・ムーンライト

https://youtu.be/53LvByqJ3t0


早いもので
今年も残りわずかとなりました。

みなさまの優しさに支えられ
ステキな一年を
過ごすことが出来ました。

たくさんのスキやコメント、
サポート、オススメ
本当にありがとうございました。


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