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風化する私

昨日書いた言葉を使うのは

なんとなく時代遅れに感じた。

だって、二人は何もかもが違う。


昨日、バナナケーキを焼いたせいで

今日の私は爆食に走っていて、

そのせいで明日の私は少しむくんで

おそらく後悔してる。




あいつのために書いた言葉で

全然知らない誰かが救われてるなんて

なんか面白くて、全然笑えなかった。


「お前のための言葉じゃないねんけどな」

思わず口走ってしまったけど、

まあどうでも良いと思ってる自分もいて


あーあ、

でも、やっぱり、ずるいと思っちゃうな

何も知らないくせに、何も苦しんでないくせに、

何かを失ったような顔で泣いてるなんてさ


変わったねって、指さしてきた

変わりたくて頑張ったんだから、これでいいと思えばいい?

変わってない誰かと、変わってしまった私が、

前みたいに戻れないなんて当たり前じゃないですか。



ずっと同じ場所にいて

ずっと同じ方を見てられる

そう思ってたのにな



いつか君を置いてけぼりにして

もうここには戻れなくなること

わかっていた、全部。

わかっていないことも全部、わかってたんだ



君の前でよく泣いていたのは

泣いてる訳を言えなかったのは

一人で歩けるようになったこと

気付いていたから








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