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020|季節の終わり


Amateras|2021


Title|Amateras
Date Created | 2021
Art Supplies|ペン
Size|-

Concept|
何かを拝み、何かを捧げる。
人間の頭の中にはいつも輝かしい神を宿す。
神もまた拝むだけなのに。

Explanation|
大学卒業後私は半年間職業訓練校に通っていた。そこはグラフィックデザインを無料で学べ、さらには給付金が出るという何とも有難い制度だった。そんな半年間も終わる頃、この絵を描いた。ちょうど4月頃に入学し、10月頃だった。通っていた思い出はとにかく暑い思い出しかなく、とても苦痛だった。しかし、同じ訓練校に通う人々に救われ私は半年間しっかりと通うことができ、就職することもできたのだ。まさに夏の終わり。暑さの象徴を最後に描こうと思いついた。そこからは早かった。ささっと手を動かし構図を描き、こんな感じというラフを描いた。その時のラフ画をみてほしい。

ラフ画

どうすればこんな雑なラフから上記のような絵になるのか、自分でも理解できないがこの時はとにかく頭で浮かんだ構図や、描き方がすぐに思いついていたほどだった。この作品「Amateras」は幻想の太陽の神が終わりを告げる。そんな気持ちで描いた夏最後の作品である。そもそも10月を夏と呼ぶか怪しいところだが、自分にとってはとても暑い一年だったことは覚えていた。この頃のような絵を今後も描きたいと思うが、この時のように思った絵が描けなくなってきている。いわゆるモチベーションがないってやつです。甘えですね。別に仕事を言い訳にしているわけではありませんが、仕事以外にもやることや、やりたいことが多いせいで手を付けれてないですね。もっとも人間らしい貪欲で怠惰な性格が邪魔をしている。そのおかげで自分のアイデンティティを失いつつあると考えるときついものがある。近々リハビリで絵を描いてみようかと思う。昔の神でも思い出しながら。
それではまた。

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