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らる
2020年11月13日 05:30
スピノザの考える『国家』論人間が、各々理性に従って生活をするのなら国家は不要である特にルールを設けなくてもお互いに害を与えること無く助け合って生きていけるなら確かに、国は要らないように思う。では、なぜ国家は存在しているのか?国家の役割は何なのか?それが『エチカ』第4部 定理37 備考2に書かれている。要約すると、以下のようになる。国家の無い、自然状態におい
2020年11月2日 05:15
善悪というテーマを『エチカ』第三部の中から考える。昨日紹介したニーチェと同様行為をなす「自己」が基準になっている。…定理39 備考より私はここで、善をあらゆる種類の喜びならびに喜びをもたらすすべてもの、また特に願望――それがどんな種類のものであっても――を満足させるもの、と解する。善と判断するがゆえに欲するのでなく、かえって反対に我々の欲するものを善と呼ぶのだか
2020年10月30日 05:33
主に「精神」および「認識」について語られる『エチカ』第二部今日は人の心と身体が噛み合わない理由について、ヒントを見つけたと感じたのでそれを紹介する。…人間の精神は、人間の身体への刺激を通してしか外部のものを認識することができないこのことから分かるように精神と身体は切っても切り離せないしかしながら、実は…定理24より人間精神は人間身体を組織する部分の妥当な認