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ゴーヤーなのかゴーヤなのか問題。

どしゃ降りの雨、まちがいのない高温多湿。

遅めの夕飯を食べようと思い、冷蔵庫を見ておのずとゴーヤーチャンプルーを作ることにした。島豆腐もある、人参もあるし肉がなくてもじゅうぶんだ。

そして何よりこんな気候になると、沖縄料理をつまみにして泡盛が飲みたくなる。もちろんオリオンビールでも最高だ。

今ではこんな当たり前のようにしょっちゅう作ってるけど、10代の頃なんて沖縄料理っていう存在すら知らなかった気がする。

さて、あまり時間もかけたくないのでちゃちゃっとやるか。
今回はスキレットを使って、"フライパンを振らない" で作ってみる。

<用意するもの>
・島豆腐 半丁
・ゴーヤー 1/3くらい
・人参 適量
・かつお節 適量
・海塩 適量 *沖縄の塩があると良い。
・泡盛 もしくはオリオンビール!

そもそも島豆腐とふつうの豆腐のちがいって?

本州の豆腐と沖縄の島豆腐の違いは、作り方がちょっと違うんです。
大豆を水に浸けてふやかし、ふやかした大豆と水を入れてすりつぶして呉を作るまでは一緒。※呉とはおからと豆乳に分ける前のものです。

違うのは、煮るタイミング!!
本土の豆腐が、大豆をすりつぶした呉を煮てから絞るのに対し、沖縄の島豆腐は、呉を絞ってから煮ます。
生のまま絞ると熱に弱い蛋白質が消えないので、
島豆腐の方がより多く蛋白質が含まれているそうですよ。

引用:沖縄は豆腐文化も独特!ゆし豆腐と島豆腐の違いとは?

タンパク質は1.3倍、カリウム、リン、ビタミンB1、B2、鉄等も多く含まれる。
本土の豆腐が一丁300~350gぐらいのところ、島豆腐の一丁は約1kg。
昔は縄でしばって運んでいたらしい。
こういうのグッとくるな…。(豆腐屋さんに憧れていた時期があった)

<作り方>
1. 島豆腐は半丁、火を通りやすくしたいので少し小さめに切り分ける。島だと固いから水切りは不要だけど、普通の豆腐だと炒めるとき崩れやすいので、事前に水切りしてから使う。

2.
ゴーヤー(ゴーヤと言うとよくウチナーンチュにツッコまれる)は、スライスすると思ったより量が取れるので、1/3くらいで。
縦二つ割りにして、中のワタをスプーンで取る。自分的には苦い方が好きなので、ざっくり目に。ボウルに入れ、塩(島マースが美味い)を軽くふって揉み込んでおく(この塩が味付けにもなる)。色々な作り方があるが、とにかく今日のはシンプルに手早く。

3. スキレットに胡麻油を多めにひき、強火にかける。
熱が通ったら中火にして豆腐を入れ、軽く塩をふって片面ずつ炒めていく。

4. 人参は薄めに短冊切りにしておけば火も通りやすい。彩りもきれいだし、栄養価も高いので良く使っている。

5. 豆腐をひっくり返しながら両面が色付いたら、一度皿に取り出しておく。卵も2個といておく。

6. 油をひき直して、ゴーヤー、人参を炒める。スキレットの熱の保有率が高いので、かなり良い感じに火が通っていくのは発見だ。

7. ある程度焦げ目もついてきたら、豆腐をもどし入れ、ここでカツオ節を入れて軽くまぜるように炒める。案外多めに入れても問題ない。これがだし代わりとなり、味付けは以上のみ。(いつもは別途だしを用意したり、香り付けに醤油を入れたりする)

8. 火を止めて、とき卵を回し入れ、やさしくさっくりとまぜる。スキレットの余熱でこれがまた良い半熟加減に火が通っていく。

9. 皿に盛って、追いかつお節をちらしたら、完成!

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できたできた…!
むしろこのままスキレットで出して食べても美味しいかもだけど、せっかくの沖縄気分にひたりたいので、やちむんに盛る。

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琉球ガラスのグラスに目いっぱい氷を入れ、今日は「久米島の久米仙」の3合瓶からトポトポ注ぐ。そこに少しだけ水を入れてゆっくりやるのが好きな飲み方だ。
久米島に行った時、工場見学をさせてもらったな。(泡盛工場は結構行っている)

あちこーこー(あつあつ)の豆腐の濃厚な旨味と、かつお出汁ととき卵がトロリと絡まったゴーヤーのまろやかな苦み。

それを、キンと冷えたグラスから立ちのぼる芳香を楽しみつつ、泡盛で流し込む。

でーじまーさんど〜!
(めちゃ美味い!の意)

これは上等ね!
少ししたら、コーレーグースで味を変えて楽しむのもたまらない。

この湿気の感じの中、遠く離れた地を想って沖縄料理を食べるのも悪くない。

それでもやっぱり、早く沖縄に行きたいサ〜!


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