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「わざわざの働きかた」 を読んで、生きかたを見直した。


「あ、なんか、いいな。」

パンと日用品の店 わざわざを初めて知ったきっかけは、オンラインストアでした。

第一印象は、「あ、なんか、いいな」とシンプルに思ったのを覚えています。
寝る前に眺めては目と心の保養をさせてもらったり。欲しい商品を見つけては「でも、私はまだそこまでいいもの買っていいレベルに達してないわ...」なんてよく分からない理由をかまし諦めたり。今思えば、すごく浅くしかわざわざのことを知らなかったなあと、恥ずかしくなります。笑

それから意識が変わったのが、Twitterでわざわざ代表・平田はる香さんを知ってから。タイムラインに平田さんのこの記事が偶然流れてきて、衝撃を受けたのを覚えています。


平田さんの発する厳しさと優しさ溢れる言葉の数々...。
圧倒された。
素敵だった。

それから、平田さんの描く文章を読んではドキドキして、勇気をもらって。
わざわざという会社にもどんどん興味をもちました。


そして、とうとう我慢できず「わざわざの働きかた」を買ってみました。


「わざわざの働きかた」 を読んでみて


「人間はみな違っていて当たり前。大切にしたいことも違うし、弱さや強さも、得意不得意もある。でもそこに優劣はなく、全ては尊いもの。」

これが読み終わって率直に感じたことです。

まるで哲学書読んだような感想だけど(笑)その感覚に近かったし、正直泣きそうになりました。
私が今まで生きてきて、この世に違和感を感じた時、また押しつぶされそうになった時、救われてきた言葉に重なるものがすごく多くて、すごく嬉しかった。

こんな風に生きていきたい。こんな風に働きたい。と強く感じました。
こんなが会社が、あったんだ…。
平田はる香さんにも、わざわざにも惚れてしまいました。

そして特に感動したのは、平田さんの哲学が会社の理念や働き方にまさに表現されているということ。しかもそれが、事業内容や社員さんの心まで染み渡っているように私は感じたんです。(だから初めてオンラインを見た時も、ナニカ惹かれるものを感じ取ったんじゃないか?私は。)

理念がかっこいい会社はこの世に沢山あるけど、それが体現されてるかはまた別の話。

でも、わざわざは、実際にやってしまっている。

かっこいい。


それで、即に自分が泣きそうになったところが、「丸い組織を作りたい」というページでした。


丸い組織を作りたい

〈本文より〉

そうだ、円にしよう。円だったら交じわるし、少人数で機動力のある組織を作れるんじゃないか。兼任もできるし、コミュニケーションも生まれる。
円でつながりを表し、偏在のパワーバランスを丸の大きさで表しました。
 一つの仕事をクリアしたら、横つながりで連携している仕事を覚えていくと、どんどん守備範囲が広くなります。守備範囲が広くなると全体図が見えてくるので、やがて管理職になるというシステムです。

こちらのnoteでも、組織図のことが触れられていますので、ぜひ!

秀悦な組織図に驚くと同時に、「これだ!!!」と衝撃を受けたんです。


私はなぜ”丸い組織”にこれほど衝撃を受けたのか


きっとそれは、わざわざの丸い組織と自分の原体験が重なったからだと思います。

〈私の原体験〉

過去を振り返ると、私は小学校時代から女子のヒエラルキー構造・教師と生徒の関係・部活における先輩と後輩・成績によるクラス分けなどの階級構造とトップダウン教育にずぶずぶ溺れてました(笑)
当時のその状況を疑うこともなく、いかに落とされないか必死で、落ちたら人生終わりだと不安にかられて、部活も勉強も人の顔を伺うのもがむしゃらに頑張っていました。笑

そこから抜け出したのは、大学生。大学時代は本当に素敵な方々の出会いが沢山で、自分ももっとやりたいことに素直に生きられるようになった。

ただ、そこでぶち当たったのは、”成果主義”というもの。
いかに数字として成果を出せたかで自分が測られる感じ。
成果を出さないと人として相手にされない感じ。
どんな人かではなく、何をやっているかでみられている感じ。
顔を合わせれば「次はどうしていくの?」と聞かれる感じ。


期待してくれるのは、すごく嬉しかった。
自分も好きでやっていたから、嬉しいに決まっている。


それなのに、
それなのに、

なぜか苦しくて、無性に逃げたしたくなる時もあったんです。
(その節はサンボマスターの曲にすこぶる助けられました、ありがとう。笑)


小学校〜高校も、大学生活も、それぞれ得るものがたくさんだったから、すごくいい経験だったとは思っています。

でも、私は、ちょっと無理をしていたんだろうな。


私を救ってくれたのは”食卓”だった

食卓は、私の大好きな世界の凝縮。
大学時代に学生団体で「ご飯会」を定期開催するなかで、どんどんその世界の解像度が上がっていきました。

ご飯会には、ほんとに多種多様な人たちが集まります。
もちろん目的も多種多様。

「友達を増やしたい」
「テーマに興味がある」
「誘われたから」

でも、みんなに共通していることが一つある。

それは、”おいしいご飯を食べたい”ということ。

ふわっとしているけれど強烈な共通の目標をみんなが目指し、共同で料理をつくっていく。

皆がいるから普段は絶対やらないような、難しそうだったり、ちょっと小洒落た料理にも挑戦しちゃって、やってみたら意外とできちゃって。

今まで意識したこともない食材の個性や、農家さんのストーリーをしって感謝と愛着が生まれる。

今まで意識もしなかったことに対してみんなから「すごいね!ありがとう!」と言われて、新たな自分自身の好きなことや得意なことに気づく。(料理スキル、気がきく、洗い物上手、トーク力...)

誰も無理してないけどサボってもなくて、自然と助け合いや学び合いがたくさん生まれていく。


そして、素材や生産者さん、そしてその場に集まったみんなの個性がいっぱいに詰まった”おいしいご飯”の出来上がり!


さっそく、いただきまーす!

「うんまーーー!」
やっぱり自分たちで作った料理は格別だ。
失敗した時も、みんなとのその思い出は「おいしい」スパイスに変わってしまう。
おいしいをご飯を囲んだら、なぜかみんな心が緩んで自然とおしゃべりが始まる。みんなの物語が溢れ出てきて、また仲が深まる。

そうやって、。共通の大きな目標を共有し、皆がそれぞれが個性を活かし合っている。だからこそ、数字じゃ表せないような想像を超えた産物がある状況がすっごく好きで。

こんな世の中だったなあってずっと思ってた。


そしてその原体験が、わざわざの丸い組織とつながった。


わざわざだったら、そんな食卓のような状況が作れるんじゃないかと思ったんです。
とはいえ、わざわざは会社。そんな甘いものじゃないのはわかっています。
一方的な思い込みなのもわかっています。
でも、自分の心が震えたのは事実。

私はやっぱり、みんなの好きや得意を活かし合っている状態が好きで。
自分もそう生きていきたい。
そのためにまず、自分というものは何なのかも知りたい。
自分とも、会社とも、お客さんとも、生産者さんとも、素材となる生命とも、毎日関係を積み上げていきたい。
そして、自分を広げ、仲間と活かし合いたい。
そこからまた可能性が広げていきたい。


うん、純粋に働きたいなあと思いました。


よし、決めた!

この3月に長野行こう。わざわざ行ってみよう。
来年スタッフ募集も応募しよう。(来年も募集してください!!!祈願!!!!)



あ、あと我慢できず、わざわざのシュトレン頼んじゃった!笑

みんな!!!今年最後だよ!!!!!!!🏃‍♂️


おわり。

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