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2031年のワイン教養

地方の首長たるもの、人間関係の潤滑油である「お酒」に関する知識を広め、円滑なコミューケーションを測っていく必要がある。
今回はワインの知識を学び、後の3巡を買っていきたい。

なぜ、ワインかというと完全に筆者の趣向である。
元々はビールが大好きだったのだが、健康診断で尿酸値の数値が上がり始めたころからプリン体の摂取を控えるようになった結果、ワインを飲み始めたという経緯がある。

今回は下記の2つの観点から学びを深めていき
自らの教養を高めていきたい。

・健康上の知識
・ワインの歴史や主な生産国に関する知識


健康上の知識

よくワインは体に良いと言われているのはご存じかと思う。
何が良いかというと、

・HDL(善玉コレステロール)の数値を上昇させ、動脈内のLDL(悪玉コレステロール)の酸化を阻害するため、アテローム性動脈硬化症のリスクが軽減される。
・血管が弛緩されることで血圧が下がる。
・フリーラジカル(活性酸素)と戦う抗酸化作用により、がんの予防につながる。
・抗炎症作用により、関節炎や皮膚の問題などの慢性疾患による炎症が軽減される。
・抗血栓作用、抗酸化作用、血小板凝集抑制作用があるため、血栓症、脳卒中の発症リスクを低下させる。
・コレステロール値を下げ、血圧が下がることで、血液が薄まり、心臓発作などの心疾患リスクを軽減させる。
・胃液の生成を増やし、胆嚢を刺激し、消化機能を向上させる。

https://araibrand.com/blog/pw025_health/#outline__1(参照)

ということらしい。

簡単に要約すると、フラボノイドとレスベラトロール、ポリフェノールの成分により、免疫が高まったり、血液や血管の状態が良くなる、炎症が軽減される、がんのリスクを下げるということらしい。

まさに百薬の長である。
ただ、1日200ml(1.5杯)程度が適量とされているので、注意だ。
何事も適量が大事である。

もう一つの良くある疑問は、「白ワインと赤ワインどっちが良いの?」という話だ。
よく、赤ワインの健康上のメリットが取り沙汰されているが、科学的なエビデンスはないらしい。
そのような言説が広まった背景には、「フレンチ・パラドックス」というものがあるだろう。

*フレンチ・パラドックス

フランス国民は西欧諸国の中でも、動物性脂肪(バター・肉)、乳脂肪(チーズ等)を多く摂取する傾向がある。
そのため、本来なら心臓病による死亡率が限りなく高いはずだがその値は西欧諸国と比べ低いという。

その理由は、フランス国民の赤ワインの消費量と関係しているのではないかというところから、「赤ワインは健康に良い」との言説が広まっているのではないかということらしい。

最新の研究では、赤ワインと白ワインによって得られる健康上のメリットは大きくは変わらないとのことなので、どちらが優れているというのは特に気にする必要がないと考える。

食事に合わせたり、好きな方を飲むと良いだろう。
ちなみに私はもっぱら赤ワイン派だ。


ワインの歴史や主な生産国に関する知識

次に、ワインの歴史やぶどうの品種、有名なワイン生産地の知識をまとめていこうと思う。

まず、ブドウの品種は大きく分けて赤・白合わせて6つの有名な品種がある。

赤ブドウ
-カベルネソーヴィニヨン 濃厚、タンニンが豊富で渋みがある
-メルロー 生産地を選ばず、カベソーとブレンドされることが多い
-ピノノワール-栽培が難しく、繊細。ブレンドされることはあまりない。

白ブドウ
-シャルドネ 王道品種 冷涼な地域では辛口、暖かい地域ではフルーティーに
-カベルネソーヴィニヨンブラン 世界で広く使われている。カジュアル-超高級ワインまで幅広く使われる。
-リースリング-冷涼な地域での栽培。貴腐ワインという甘いワインに使われる。

それぞれ特徴があるが、生産地によって味は異なるし、それぞれがブレンドされたりもする。
大まかな特徴だけおさえておけば、ワイン選びの際に選定基準となるだろう。

次にワイン生産地だが、

ワインと言えば、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン等、西欧諸国が有名かと思う。
これらのワイン醸造の古い歴史がある国のワインをオールドワールドと呼ぶ。

特にシャンパーニュ、ボルドー、ブルゴーニュなどの有名な産地は全てフランスだ。

発祥の地はは様々な説があるが、アルメニア、ジョージアなどのアジアとヨーロッパの中間の地ではないかという説が濃厚らしい。

ブドウを放置してたら、発酵してアルコール成分を含む飲み物になったという経緯なので、どこでも起こり得る気がする。
そこから、ワイン作りが始まった時代は採集文化と定住文化が根付き始めてからだと推測がつく。
紀元前8000年も前のことらしい。

ワインが広まった背景はローマ帝国の勢力拡大やキリスト教の布教に応じて、ヨーロッパ中に広まっていったのではないかとされている。

一方で、日本を含めチリ・アルゼンチン・オーストラリア・アメリカ等の割と最近になってワインを作り始めた国のワインをニューワールドワイン(新興国ワイン)と呼ぶらしい。

ニューワールドワインはオールドワールドの古い伝統的な作り方と異なり、最新の機械による管理や新しい発想で様々な形のワインを大量に作っているのが特徴だ。
中には高級ワインもあるが、新興国ワインのイメージとしてはテーブルワインが一般的だろう。

恐らくここまでが、一般教養として求められるレベルではないかと思う

個人的には日本ワインも好きなので、もっともっと盛り上がってほしいものである。

広く知れ渡るには、たしかな質とそれに紐づいたブランディングが必要なので、まだまだ歴史の浅い日本ワインが日の目を浴びるまでには時間がかかるだろう。

しかし、日本ワインにもきっちり詳細な規制がかかり始めていたり、
やっと世界と戦える土壌は整いつつあるので、これから期待だ。

日本の地方にもワイナリーが結構ある。そういった地方の産業を守り、支えるルールをもっともっと国が積極的に作っていく必要があるだろう。

*日本ワイン法について


いかがだっただろうか。

各地方のワインの細かい特徴や歴史、投資対象としてのワイン、地方毎の特徴やオークションの話など、話せることはてんこ盛りだがここまでにしておく。

さらに深く知りたい方は、

教養としてのワイン-渡辺順子

を読んで学びを深めて頂ければと思う。

筆者のワイン愛が溢れていて、裏話やワインの歴史等、非常にワクワクしながら学ぶことができた。

Twitterも様々な視野から情報発信をしているので、是非チェックしてもらいたい。




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