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ロンダ東大院生(東大院卒)は胸張って東大生(東大卒)を名乗れるのか

こんにちは。東大京大ナビです。
この世の中には他大学から東京大学大学院に進学し(、卒業した)人間を、断固として東大生(東大卒)と認めたくない勢力が一定数存在すると感じます。
そこで、他大学出身のロンダ東大院生は胸を張って東大生を名乗れるのか、多方面から分析してみたいと思います。

所属・経歴として

当たり前ですが、現在在籍していれば所属として、卒業していれば経歴として、「東京大学大学院」を名乗れます。

たまに自己紹介の際に「東京大学大学院の○○です」と言うと、「学歴誇示では?」のような反応をされることがあるのですが、現在所属している組織の名を氏名とともに名乗ることは社会の常識であると認識しており、的外れな指摘であると思います。
そもそも氏名だけ名乗っても話が続かなくないですか・・・?

コミュニティの一員として

ロンダ組は東大コミュニティの一員としての属性が弱いことが、東大生(東大卒)を躊躇いなく名乗れない原因の一つだと考えられます。
研究室内くらいしか知人友人がいないロンダ組が、「東京大学」というコミュニティに深くコミットしているとは言えないでしょう。

また、オリ合宿や駒場祭、進振りと言った、学部からの東大生であれば共通して通るイベントをロンダ組は知りません。特に他大学から柏キャンパスへ進学した場合、駒場はおろか本郷の飲食店すら全く知らないでしょう。
大学名(大学院名)を名乗られた場合、共通の知り合いや大学所在地周辺の名所・名店の話に繋げるのが、自然なコミュニケーションと言えますが、その文脈が通じないのであれば、「同胞」であると見なされないのは当然です。

就活で東大生が有利だとされる理由の一つに、既に企業で活躍する東大卒にとって「同胞の後輩」が可愛く感じられるというのがありますが、東大の文化が殆ど分からないロンダ組に対しては同情の念は湧かないでしょう。ロンダ組は東大閥には入り込めないのです。

高度な知的能力保持者として

東大院試合格は他大学の院試合格よりは難しいのですが、やはり東大学部入試合格よりは簡単と言わざるをえないでしょう。「東京大学大学院」の肩書は「東京大学」の肩書よりも、高度な知的能力保持の証明書として弱いです。

そもそも、東大合格が他旧帝大や早慶合格と比べても一目置かれるのは、科類別の入試(文科一類、理科一類など)を行っている部分が大きいでしょう。他の大学であれば不人気分野のため入学しやすい穴場学部が生じるのですが、東大の場合入試区分が限られるので、下限の質が担保されます。
また、入試科目数や求められる回答スピードも他大学とは一線を画す上、多くの学生が進振りの影響で大学教養科目にも真剣に取り組むため、教養の幅や処理能力の高さに関しても「東京大学」という肩書で証明できるでしょう。

一方、大学院入試は専攻/研究室単位の試験のため、どうしても穴場が生まれますし、入試科目数も限られます。上述した能力の証明は「東京大学大学院」では不可能でしょう。

高度な専門能力保持者として

ただし、「東京大学大学院」の肩書は専門能力の高さを示すのには有効でしょう。「東京大学の授業を受けずに東大生と同等の専門能力に到達した」人が東大院への入学を許されるわけですから。外部院試の対策は情報に乏しい分、内部院試よりも対策時間が必要なため、ロンダ組の方がむしろ専門科目への勉強時間が多いと言えるかもしれません。

また、東大院の研究室では求められる研究水準が高い傾向にあるため、東大院で修士/博士号を取ること自体でも、専門能力の高さを示せるでしょう。

青春の記録として

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