見出し画像

教職課程を履修して思ったこと②〜教育実習編 最大限に学び楽しむ心がけ〜

こんにちは、くれあです。
今日は、教育実習で心がけたこと、学んだこと、についてお伝えしたいと思います。これから教育実習を控えている学生のみなさんの参考になれればと思います。

!全文公開、投げ銭スタイルの記事です!

【実習前】

・実習校へ挨拶&書類提出


教育実習に向けて、お世話になる実習校へ挨拶と書類提出をします。
指導教諭になる先生にも挨拶をします。そこで自分が担当する学年と教える単元が大体把握できます。できれば、実習校で使用している教科書や副教材も教えてもらうと、準備がスムーズになります。
(実習校によってまちまちですが、私の場合は1ヶ月前に教えていただきました。)

・教材研究

実習で、自分が担当する学年と単元が把握できたら、教材研究を行いましょう。教材研究をしないで実習を迎えるのは、命綱をしないでバンジージャンプをするようなものです。笑
大学には教職課程履修者向けに、小中高で使われている教科書が置いてあることが多いです。なので、その教科書をレンタルorコピーさせてもらって、それを見て授業計画を立てましょう。毎回の授業の指導案をいちいち作成する必要はありません、時間的にできないかと思います。指導案を書くのは、実習の後半に行う研究授業のみになることが多いです。しかし、せめて板書案や軽いタイムテーブルのようなものを作成しておきましょう
どう作ればいいかわからないという人は、若手教員向けの教材研究のハウツー本があるので、本屋や図書館で探してみましょう。

・その他、押さえておいた方が良いもの。

学校の教育理念と教育目標
学生といっても、実習生はその学校の教員として生徒とともに過ごすことになります。実習校の先生もその理念や目標を軸に教壇に立っているわけなので、少しでも肩を並べるためには、覚えておきましょう。それをふまえて、自分が生徒に3週間で何を伝えたいのか、そしてどのような姿勢で生徒と接していくかをよく考えておきます。
これは教員採用試験(特に私立)の面接または小論文で最も問われる議題の1つなので、試験を受ける際もこのようなことを考えておくことは必須です。
因みに私の場合は、実習校の教育目標が礼儀や品性を重んじるような内容だったので、生徒に「礼儀や品性を磨くことで、他人を尊重する姿勢を身につけて欲しい」と思い、まずは自分が生徒を一人の人間として認めて尊重し、品のある態度で接しようという心持ちをしていました。


【実習中】

とうとう教育実習がはじまります。まず、最初の目標は、体調を崩さず3週間の実習を乗り切ることです。食事と睡眠はしっかりとります。授業がどんなに失敗しても、生きていれば3週間の時間はあっという間にたちます。できれば休みなく、生徒と関われる少ない時間を大事にしたいものです。正直、実際に教員になると多忙で生徒と関わる時間は思ったより少ないです。だから、実習のうちにたくさん生徒と接して観察力を磨いておきましょう。休まないのが偉いというわけではなく、少ない3週間を最大限学びに繋げようという心がけです。

・初日の挨拶でパニクる

少し失敗だったな、と思うのは初日くらいただぼーっとして終わるもんだと思ってたことです。(そんな訳ない...笑)
挨拶回りって案外結構あります、朝の職員朝礼、担当する学年の先生方、同じ教科の先生方、担当クラスの生徒たち(私の場合3クラス)...そんなに多いと想定していなかったため、ろくな挨拶もできませんでした。名前と大学名と「よろしくお願いします」くらいです。せめて生徒には、趣味などor一緒にどう過ごしていきたいかくらいコメントできてれば良かったなぁと後悔しています。

3週間の流れは、指導教諭によってケースバイケースなので一例として参考にしてもらえればと思います。でも、大概は以下のような流れかなと思います。

・1週目(授業見学)

1周目は私は授業をせず、指導教諭の先生や他の先生方の授業見学をさせてもらいました。改めて、板書の書き方や説明の言い回し、特に同じ教科(私の場合数学)の先生方の授業展開をよく見て分析をします。空いたコマの時間には、自分の教材研究のブラッシュアップをします。授業見学を通して、やっぱり導入のところを少し変えた方がいいな、とか修正案が出てきます。このようにより良い授業を目指すためにも、事前に教材研究をすることは必須です。

やってよかったこと

1週目は授業を行なっておらず、心にゆとりがある時期だったので積極的に生徒とコミュニケーションを取ることを心がけました。昼休みに教室に入って一緒に昼食を取ったり、放課後も生徒と会話しました。実習校では生徒に校内の見回りをさせていたので、それについていって生徒の会話に入ったりしてました。もちろん、距離が近すぎると友達みたいになってしまうのでほどほどに。
それと、放課後に模擬授業をして指導教諭の先生と同期(同じ実習生)に見てもらいました。2周目から授業をすることになっていたので、その初回にする授業を見てもらいました。模擬なのに凄く緊張していて、アドバイスとかは全然覚えていないのですが(笑)、模擬授業を事前に一度やっておくだけでも本番の緊張度はだいぶマシになります。

できなかったこと

本当は1週目の終わり頃から授業をしないかと指導教諭からお誘いを受けたのですが、怖くて一歩踏み出せなかったことです。数回分増えるだけですが、やはりなるべく多く授業をした方が良かったな、と後悔してます。チャレンジできる機会があったら是非それに乗っていきましょう。

指導教諭からの宿題

毎日指導教諭が担任をしているメイン担当クラスの生徒、誰か1人をターゲットによく観察して、その生徒がどういうキャラクターなのかまとめること。
これを1日目から行うように、宿題ということで課されました。ターゲットの生徒に積極的に話しかけたりするのではなく、ただ観察するだけです。毎日、放課後に指導教諭と1日のまとめのような会話をしていたのですが、そこでそのまとめをチェックしてもらいました。実習校は1クラス20人ちょっとだったので、3週間あれば1クラス分の名前と個性を覚えることになります。指導教諭も担任をもつときは、最初の1ヶ月は実践していることだそうです。この宿題は自分の観察力が磨かれて生徒との関係を築く材料にもなります、なにより毎日新しい発見ができるので実習がより楽しいものになりました。是非、おすすめです。

・2周目(授業実習スタート)

2周目から授業実習をさせていただきました。ここからが、本格的な教育実習のスタートです。授業に加えて、指導教諭が担任をしているクラスのHRも担当しました。朝の職員朝礼で共有された連絡事項を生徒に伝えます。職員朝礼で聞いたことをそのまま伝えるのではなく、生徒にどういう言葉で伝えるか・どこまでの情報を伝えるか、これを職員朝礼から朝のクラスHRまでの短い時間で考えて整理します。これは授業を行うときも同じです。教員になった後だと当たり前のことですが、最初はこれが毎日とは朝から忙しないなぁと感じていました。

できたこと

ひとまず、1コマの授業を途切れなくやり切ることができたこと。笑
当たり前じゃん!と思うことかもしれませんが、途中で自分がフリーズしないか心配だったのでそんな当たり前のことがとても嬉しかったのです。生徒にとって自分が普段いない珍しい存在だったこともあり、熱心に聞いてくれました。今思うとあんなペーペーな私の授業を聞いてくれてありがとう、と感謝の気持ちでいっぱいです...笑
それから、1回目の授業で指導教諭から頂いたアドバイスを取り入れて元に数時間でブラッシュアップできたことです。数時間で全然違う人の授業みたいと褒められ、授業を進めやすい感覚も各段に違いました。ランニングを安物のサンダルからちょっといいスニーカーに履き替えた感覚です。頂いたアドバイスは先延ばしにせず、すぐアレンジに取り入れる姿勢も大事です。

できなかったこと

クラスによる空気感の違いに対応できなかったこと。
教員になったあとでも感じたことなのですが、吃驚するくらいクラスによって授業を受ける態度や雰囲気が違います。担当していた3クラス中、2クラスは明るく授業中は真面目に受ける雰囲気だったのですが、1クラスは初めて教室に入ったところから、だらっとして良いとは言えない雰囲気でした。指導教諭も「ここだけの話、このクラスだけはちょっと授業やりにくいんだよね」と本音を漏らしていたくらいでした。少数前向きな生徒がいたので、そのグループを授業の導入時にあてたりしてその後ろ向きな空気感は少し良くなりました。何にせよ、自分にできるのはなるべく分かりやすい授業を心がけること、と今の自分に出来ることに注力しました。

事件 〜同期(実習生)が日誌の文章をダメ出しされまくる〜

教育実習では、毎日日誌を書き指導教諭に見てもらいます。そして、それに対して指導教諭にも毎日コメントをしてもらいます。(とても真面目な交換日記みたいな感じ)
同期で1人おそらく文章を書くのが得意でない実習生がいました。ある日、放課後の時間に控え室で日誌を書いているとその子が号泣して控え室に戻ってきました。彼女は指導教諭に「あなたの文章はおかしい」と厳しく叱責されたようです。指導教諭が厳しい先生になってしまって少しかわいそうだなとも思いましたが、彼女の文章は変とまではいきませんが、起こった出来事が眈々と書いてあるだけで、どういうことを気をつけるべきか・学んだかというところまでは踏み込めていないように見えました。私も文章に自信はありませんが、彼女とこう書いたらいいんじゃないかと議論し合って、何とか指導教諭へ再提出ができたようです。私も人のことは言えないのですが、文章力も鍛えておくことが必要だ、と痛感しました。教員採用試験でも論作文の試験がありますし、毎日さくさくと日誌を書けるくらいの文章力は養っておいた方が良いでしょう。

・3週目(総仕上げ)

3週目になると、クラスにも慣れてきて緊張も大分なくなっていきました。授業中にちょっとした冗談も言えるくらいになりました。が、しかし!このまま楽しく終わる訳ではありません...3週間の総仕上げとして最後の試練、"研究授業"が待ち受けていました。指導案を一から書き、その授業を後ろで先生方に見ていただきます。指導案は1週目の時点で大体研究授業はこの辺りかな、と目星をつけてコツコツ2週間で書き上げていきました。研究授業の準備はパソコンで作業もしないといけなくて結構時間がかかるので、1週目から準備を始めた方が安心です。

できたこと

3週間を楽しくやり終えたこと。
やり終えるのは当たり前だろ!と思うかもしれませんが、当事者にとっては初めてのことばかりでとても大変です。自分で自分のことを褒めちゃうくらいです。笑
それと"楽しく"できたというのが重要です。実習から大学に戻ったあと、他に実習に行った大学の同期はどんよりして愚痴大会になっていて驚きました。そりゃ、3年間一生懸命勉強して準備してきたのに楽しくなかったら愚痴大会になりますよね...同期もみんな頑張っていたのですが、頑張り方や力の入れる場所をもしかしたら見極め間違えてしまったのかな、とも思いました。これから教育実習を控える方も、今回書いたことを参考にして楽しい実習期間を過ごせることを祈っています。

できなかったこと

3週間経っても声が小さいままだったこと。
致命的な欠陥ですね!!笑
小さいと言っても、静かな状態が保たれてれば一応後ろの席まで聞こえていたようですが、1週目から研究授業まで声が小さいままでした。緊張も大分抜けていっていたのですが駄目でした。研究授業後、見に来てくださった先生方に講評をいただくのですが、揃いも揃って「授業内容は良いのに、あれ、声が...」というコメントでした。笑
その後、声問題は"あること"をして大克服することになります。
...が、長くなってしまうのでまた後で別記事に詳しく書きたいと思います。まあ、一言で言えば"ボイトレ"です。(言っちゃったよ笑)


【実習後:おまけ】

・大学に戻ると浦島太郎状態になる。

実習後、大学に戻り久しぶりに講義を受けたわけですが何が何だかさっぱりわからない!そりゃ、3週分も授業受けてないわけなので当たり前ですね。実習前の授業内容も忘れちゃっていたので、そもそも何やってたっけ?状態です。脳内クエスチョンマーク祭りです。学部によっては4年生で卒業単位に関わる講義はないかもしれませんが、理学部はそうもいきません。それが理学部です。理系の宿命です。
事前に教職を取っていない友人にノートなどを頼んでいたので、教えてもらったりして助けてもらいました...本当ありがとう、友よ...

・期末試験&院試で多忙MAX

6月中に実習だったので、7月に大学の期末試験、そして院試も7月でした。加えて、実習後の提出物の期限も7月でした...個人的には実習中より実習後の7月の方が辛かったです。マルチタスクで目が回りました。

---- 以降に文章はありません。投げ銭頂けると嬉しいです^^----

ここから先は

0字

¥ 100

サポートいただくと、嬉しくなって皆さんの力になれるような記事を書くモチベーションになります!