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福里茉利乃さん(ジャパンタイムズ出版・英語出版編集部)

神奈川大学外国語学部英語英文学科です。活躍する卒業生、2015年度卒の福里茉利乃さんをご紹介します。

イギリスに留学した福里茉利乃さん

神奈川大学の英語英文学科を卒業し、現在は英語をはじめとした外国語に関する書籍編集の仕事に就いています。大学時代の学びや経験は、社会に出て今に至る自分を形成する上でとても大事な要素になっています。

私にとって特に大きな影響を与えた経験は、派遣交換留学生としてイギリスのオックスフォード・ブルックス大学で1年間勉強できたことです。現地では、これまで興味を持っていた映画論の授業に加え、本の歴史や出版に関する授業を履修しました。未知なる分野について英語で学び、レポートやディスカッションに取り組むことは容易ではありませんでしたが、物事を分析する姿勢を身につけ、同時に知識を深めるができました。歴史ある街で、世界中から集まった仲間と一緒に課題について考えたり、週末はパブに行ったりしたことなどは、これまでにない有意義な時間となりました。

帰国してからは、イギリスの作家カズオ・イシグロの小説について英語で卒業論文を書きながら、就職活動を行いました。周りの学生は既に進路が決まり始めていたので焦燥感あふれる状況でしたが、自分のペースでさまざまな業界の企業説明や面談を受けに行く機会となりました。

授業や進路に関わること以外では、茶道部に所属していたので、毎週稽古をしたり、お茶会の運営を経験しました。精神面でいい気分転換になっただけでなく、学部や学年を超えた仲間や先生と共に過ごせた日々は、想像以上に楽しく貴重なものでした。

現在は書籍編集の仕事に携わっています。具体的には、著者の方やデザイナーさん、印刷会社さんとのやりとり、販促やSNSの更新などと業務は多岐にわたります。反省する日々も多いですが、いい本が仕上がって著者や読者の方に喜んでもらえると、とてもうれしく、やりがいを感じます。これまでの学びを総動員しつつ、新たな視点や何かを考えるきっかけとなる書籍を生み出していければと思っています。
多感であらゆる可能性を秘めた大学生という人生の時間は、行動次第であらゆる未来を切り開くことができます。学習面でも生活面でも、新しい世界との出会いや実験を繰り返してみてください。素敵な仲間や先生に出会える環境が待っています。

                         記:福里茉利乃さん

福里さんがこれまでに以下のような書籍を編集されました。

マリア・アリョーヒナ『プッシー・ライオットの革命:自由のための闘い』上田洋子訳、DU Books、2019年。
ブリット・サルヴェセン、ジム・シェデン『ギレルモ・デル・トロの怪物の館 映画・創作ノート・コレクションの内なる世界』阿部清美訳、DU Books、2017年。
「The Japan Times NEWS DIGEST 2019.12 特別号」ジャパンタイムズ出版、2019年。

いずれも、アマゾンでたくさんの人に読まれており、☆4~5!評判が高いです。

元記事
「活躍する卒業生」

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