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はじめての台北 -地下鉄からの路地裏-

さて、つらつらと書いております「はじめての台湾」紀行ですが、少し途切れましたが続きをば。

 地下鉄で郊外から都心部へと移動し、日本とは違う雰囲気を味わっていたのですが折角なら「日本にない規格」の路線にも乗ってみよう、ということでブラウンライン・文山内湖線へ。

 この規格、フランスで開発されたVAL方式で、ゴムタイヤを使う中型電車規格。日本の新交通システムや札幌の地下鉄と似た規格ですが、それらをもっとシンプルにしたもの。日本近隣だと、ここ台北と韓国の議政府市で運行されていますが日本には(色々とあって)導入されていない規格。いや~、大都市を貫く高架電車、なんかカッコいい…

 この電車に揺られて、フラリと降りてみたのが中山國中駅。夕闇迫る中降り出した雨に濡れた街が、ちょっと、色っぽい。

 ふと脇道を見ると…

 吸い込まれない訳がありません。

 あぁ、何を食べているんだろ…。なんか食べようかな…。
 いや、しかしまだ「見たい・調べたい」ことはてんこ盛り。ここで時間を費やしては…と、泣く泣く離れることに。
 あぁ、でも、もっと居たかったなぁ…。

 はじめての台湾、公共交通にも興味津々なので乗ってみたかったのです、バスに。正直イマイチ行先や経路が分かっていないまま、え~いGPSで適当に位置を見ながらどっかで降りたらいいや!と飛び乗り、台北駅へつながる大通りの辺りで下車。あぁICカードは便利だわ。ピっとやれば、ほぼ問題なく乗れますからね。

 せっかくなので、付近を少しうろついてみます。あぁ、これはまた、いい感じの道…。左をふと見れば、ん?東北大餅?そういえば、かなり空腹だ…

 買いました、大餅。

 もちもち生地の中に野菜炒め系の餡が入っていて、うん、おいしい。袋に偽りなし(笑)。具材のチョイスや味付けが(中国の)東北風ということなんでしょうかね。

 餅を食べ、力も戻ってきた気がするので散策再開。雨に濡れた台北の路地に、分け入ります。

 路地歩きは、高揚と、背徳。その地の暮らしが見える興味深さと、物見高く他人の暮らしに分け入る後ろめたさ。揺れる心に、雨が光ります。

 揺れる心を持て余しながら歩くと、大通りに。後ろめたさは、車の流れと共に去ってゆきます。

 歩いていくと、目の前に鮮やかな黄色。華山市場。市場ですか、これは見ていかないと…と思うも既に20時半。市場は閉まっていたので隣のスーパーを、ちょっと拝見。

 スーパーマーケットを見るのは、とても楽しいのです。その地の「暮らし」が透けて見えるのは路地歩きと同じワクワク感ですが、こちらは堂々と見て回れる。何ならその地の人と同じく買い物もできる。それが「安心パック」になっているのが、スーパーマーケット。あぁ、楽しいわ…。

 あぁ、なんか臭いと思えば、レジ前でドリアン売ってました(苦笑)。

 しかし、いつもの徘徊クセでうろうろしてたら、夜9時を回っています。はやく宿にチェックインしないと…

(つづく)

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