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ココア共和国雑記

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ココア共和国に掲載されている詩を読み、雑多に感想を書いています。
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記事一覧

ココア共和国2023年5月号全記

はじめに 招待詩の欄に変えて、さらっと廃止させていた『はじめに』ですが、今回だけ入れさせてください!「雑記」じゃなく、「全記」に変えた理由を……誰も気づいてないかもしれませんが。
このシリーズ、もう1年以上やってるんですが、徐々に取り上げられる人が少なくなっているなあ、と思ったんです。初回は40篇ほど取り上げさせて頂いたのですが、最近は10篇くらいになってしまっていて。
あともうひとつ、傑作集

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ココア共和国2023年4月号雑記

招待詩『あたらしい空気で部屋を満たす』菅沼きゅうり
前号の『夜は何が食いたい?』でもそうでしたが、作者さんのうんこの使い方に惹かれます。
<彼女のほうはご機嫌だよと言っているけど/一日じゅう長い髪の毛をゆびで梳きながら/映画を見たりだらだら、病んだねことおしゃべりしているのだ。ご機嫌なわけないな。/うんこもしてないかもしれない。/もうそろそろ彼女を訪ねなくては。>この、うんこの箇所。余分なんで

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ココア共和国2023年3月号雑記

はじめに ええと。前号で僕はココアへの投稿をやめてしまったので、自分の詩についてここで話せなくなりました。どうしようかなあ。招待詩をいままで扱わなかったのですが(悔しくて)、そのなかから読みたいと思います。なにしろ書くことがないので。

『愛おしい腕』森崎 葵
この、巡り巡る思考。僕なんかがわかるなんて言うとおこがましいのですが、分かります。
<そんなとき私は昔望まずともちぎれてしまった/あの

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ココア共和国2023年2月号雑記

はじめに この号は、2022年12月に投稿されたものが掲載されています。僕はこの号で引退、これきりココア共和国に投稿しないと決めていたので、この雑記で培った力を最大限出して、ココア共和国で評価されるだろうと思える詩を投稿しました。『大けっさく』。結果、秋亜綺羅さんに「傑作だ。天才だ。」と言っていただき、傑作集Ⅰにも載せてもらえました。表紙にも名前が載ってる。やったあ。
引退なのですこしだけ話させ

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ココア共和国2023年1月号雑記

はじめに 2022年1月号から始めたこのシリーズも、とうとう1年周ってしまいました。この号では僕は掲載されませんでした。『廃墟に棲む女』という詩で、そうかあ。これはなかなかいいんだけどなあ。
僕は落語が好きで。この詩も『野ざらし』という落語のネタを少しだけ拝借しています。要は、とってもいい女なんだけど、そいつは幽霊なんです。花咲かじいさんよろしく、隣の男がその幽霊を夜部屋に入れているのを羨んだ主

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ココア共和国2022年12月号雑記

はじめに この月に載ったのは、『燃えゆ』ですね。これはキャンプファイヤーの詩です。
なんだかねえ。思いついたときは、「すごい!傑作だ!」と震えるのだけれど、こうして見てみると、インパクトに欠けますよね。だからといってこれをやすやす超えられるものを書けるわけでもなく。難しいな。あ、でも傑作Ⅱなんですね。じゃあいいのか……?偉そうに分析しておいて、全然自分のことは分からないままなんです。

傑作集Ⅰ

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ココア共和国 2022年11月号雑記

はじめに まず、宣伝させてくださいー!木葉揺さん主宰の詩誌『カフェオレ広場』に参加させていただきました。初めて詩誌にお誘いもらったのだけれど、とても楽しかったです。なんか、URLとか貼っつけた方がいいのかな……。木葉揺とか、『カフェオレ広場』とか調べたら、購入できると思うので!とりあえず!買ってください!頑張って散文も書きましたので!参加者みなさんとっても豪華なので!!あとがきで加えてすこしだけ話

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ココア共和国2022年10月号雑記

はじめに 先月から始めた、自分の詩を振り返るシリーズですが、今号は不採用だったみたいです。ちょっと、パソコン見ますね……。
『カラス』という詩でした。わあ、これかあ。これ、結構自信あったのになあ。
<汚いカラスに腹を捲り返した少年は/見知らぬ女を母と間違え/握ったその手は汗ばんで/とうとう同じ高さに、目は真珠のように/すぐに落ちてしまい/雲に照らされ、そのカラスは/ただ一匹、電線の上に/鳴くこ

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ココア共和国2022年9月号雑記

はじめに 書くことないので、これから、その号に送った自分の詩のことを書こうと思います。2022年9月号では、佳作集Ⅲに『光夜』を選んでもらってますね。いやあ。これはいいのになあ。笑
私、『ぼのぼの』が好きなんですよ。すごく。で、その中でも好きなエピソードのうちのひとつに、川はどこに流れてゆくのだろう?というものがあるんです。川は流れ続けている。誰が流しているんだろう。どこから流れ始め、どこへ流れ

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ココア共和国2022年8月号雑記

はじめに 8月号。夏ですね。2022年1月号からはじめて、もう真夏に入っちゃいました。10個目の記事です。1冊100個載ってるとして、1000の詩を読んだんですね。私。すごい。

傑作集Ⅰ『ネコのみい、英田はるかにネコパンチ!』英田はるか
先々月号分ですか。よく覚えています。ネコのみい。再登場です。キャラものとか、シリーズものは取り上げるのが難しいのですが、しっかり面白かったです。

前回、「

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ココア共和国2022年7月号雑記

はじめに 色々と編集が固定しない記事です。引用部分、太字になったりnote式の引用を使わせてもらったり。
ちがうんですよ。これは、2回くらい前かな?の引用のとき、ちょっとしたバグがあったみたいで。すごく見にくくなってたんです。note引用が。だから太字にしたんだけど、いまは改善したみたいで。だから私のせいじゃないです。うん。

傑作集Ⅰ『うちにはねシタイがあるんだよ』高平 九
わあー。いいなあ

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「ココア共和国雑記」について

「ココア共和国雑記」とは何なのか、どういうものなのか、半年分ほど書いてきて、いまさらながらなのですが、記事の性質上、初見の方が多いと思うのでここに説明(言い訳?)しておきたいと思います。

・そもそもお前は誰?→私は、2年ほどココア共和国に投稿し続けているひとです。もともと小説を書いていたのですが(いまも書いているのですが)創作の幅を広げられるかな、との思いで始め、続けています。

・なんでこんな

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ココア共和国2022年6月号雑記

はじめに色々と書いてみました。
この記事に疑問がある方は、読んでみてください。

傑作集Ⅰ『骨』塔いさな
声が出てしまいました。すっごくいいです。いやあ、すごいなあ。

主人公は死を悼んでいます。骨は死に繋がりやすいですが、骨をもって人を悼むのはちょっとなかったのではないか。
静かです。静かな詩。だけど、感情は熱く震えています。それがしっかりと伝わります。死は、人間のどうしようもないことのう

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ココア共和国2021年2月号雑記

はじめに 過去を振り返るシリーズ、第2弾です。本当に、ココア共和国は、変化してきた、そして変化してゆく詩誌なのだなと。つくづく感じました。みんなで作っているバンドみたいなものなのかもしれない。方向性の違いで解散してしまうようなことがないように祈っています。

傑作集Ⅰ『ドッヂボールの詩』入間しゅか
ドッヂボールを小学生のころにやるのは、都道府県関係なく共通なのでしょうか。大好きでした。ドッヂボー

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